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夢の中の少女の求めるものは  作者: まぐろどん
33/43

[5日目 朝]

「おはようございます♪」

目覚ましより早く目が覚めたのは久々だった。そして眼前にはルナがいる。鼻息もかかりそうなくらい近かった。

「おぉぉおおぉはよう」

驚きが隠せない。何故ならルナが起きてすぐ目の前にいるのだから。耐性が無かったのである。

「あ、あの…ご主人様?…その…お願いが…」

おや珍しい

「何かな?」

「その……ご主人………くださぃ」

「ごめん、よく聞き取れなかった…」

「ですからその…ご主人様……くださぃ」

顔を赤らめている、ダメだ肝心なところが聞こえない…。

「ごめん、もう少し大きな声で…」

「だーかーら!ご主人様に憑依させてください!」

「あぁ、いいよ」

パアァという効果音でも出そうな顔だった。飛び跳ねて喜んでる。

「そこまでしてお願いしたかったのはなんで?」

「えっと…影でこっそり見てた、卵とベーコンが美味しそうで美味しそうで…私の両親が月一くらいで食べてるのを恨めしく見てただけだったので…」

あぁ、なるほど、この子も子供舌だということか。少し嬉しい。

「それじゃあ、支度してくるから机の前で待ってて」

「はい!」

嬉しそうに笑う、ほんとに…。


パアァという効果音が出そうなおっさんが座っていた。…何この…何?

「いただきます!」

昨日分かったことだが、憑依されている間、味覚等は感じないが、憑依を解除すると胃袋には残る。つまり食事を代わりに取るという事だ。凄く美味しそうに食べている。あぁ、こんな事なら最初から食べさせてあげたかった…。

「ごちそうさまでした!」

完食…ではない。半分食べて残した。

「ん?お腹いっぱい?」

「いえ!元々はご主人様の朝食。ならば半分こが妥当だと思いました!………じゅるり…」

あぁ、なるほど…なんという罪悪感…目の前にはだらしなくよだれを垂らすおっさんの姿…まさしく変態のそれだった…。

「いや、気にしないで。俺は毎日食べてるし」

「いえいえ、そういうわけには」

「いやいや」

「いえいえ」

結局もう半分ルナが食べ、1/4俺が食べるという妥協案に落ち着いたのだった…。

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