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夢の中の少女の求めるものは  作者: まぐろどん
31/43

[4日目 夜]後編

「着替えて来ましたが…」

「おっ、似合ってるじゃん!座って座って!」

ログハウスのテラスの淵をポンポンと叩く。プレゼントした服は浴衣だった。黒島さんにはルナの分だけで良いと言ったのに

「何を言いますか!ちゃんと一緒に同じ雰囲気で見てあげてください!いえ、見てあげなさい!」

ここまで言われたら断るわけにもいかない…俺は乗り気じゃなかったからか、あなたの浴衣料金は私が出します!とまで言う始末…黒島さん、何があった…。

俺はポケットから携帯を取り出す。

「準備出来ました」

『分か…ま…た。…は始め……ね』

この地域、ギリギリ圏内なのだ。電波は悪く、聞こえはかなり悪いが。

ヒュー

ドン!ドン!ドン!

頼んだのは他でもない、夏の風物詩、花火だ。

「ご主人様!空が光りました!今、夜ですよね!?なんでお空が光るのですか!?」

大興奮だった。それもそのはず。黒島さん…プロ顔負けっすよ…。

「あれは花火って言うんだ。見たことなかった?」

「はい!このような綺麗なもの、初めて見ました!」

そうだろうそうだろう。ここら辺で花火とか、自殺行為だ。森が焼ける恐れがある。そこで黒島さんに頼った。黒島さんは開けた場所を知っている。だってこの森を毎日のように走行するのだから。

「花火が上がったらね、こう言うんだよ。たーまやー」

「??…た、たーまやー」

微笑ましかった。その花火は10分間くらい上がった。もう9時か…楽しい時間は早く過ぎるのだった…。

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