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夢の中の少女の求めるものは  作者: まぐろどん
19/43

[ルナの1日目]

引き続きルナ視点、今までの話をルナ視点で語ります。

私はある日、幽霊の会話でとある話を小耳に挟んだ。

「もうすぐあの男泊まりに来るんだってー」

「えぇーやだーあの人私の事見えないのでしょう?」

「ですよねー、怖がらせられないじゃない…」

日常的な会話だった。泊まりに来る?…もしかして、このログハウスに?しかも霊が見えない?私は期待に胸を膨らませた。見えないならば酷いこともされない。見られなければ自由だと。


そして男性がやってきた。足音が近づく。

「お帰りなさいませ、ご主人様!」

私は一度このセリフを言ってみたかった。どうせ素通りされるならこれくらい良いだろう。もしかしたら成仏出来るかもしれない!

しかし男性の反応は微妙だった。(あれ…?見えてる…?私のこと…?)

「あ、どうも」

確定だった。嫌な汗が止まらない。ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ…と、取り繕わないと…

「炊事、掃除、洗濯、なんでも出来ません!」

和ませようと思った。その言葉しか出てこない。男性の反応はまたしても微妙だった…あぁ、私、またドジ踏んで、酷い目に遭うのか…バカだなぁ…学習しないのかな、私って…

しかし男性は一瞥するなり部屋の片付けへ移る。

その場にいるのが気まずくなり、外へ出る。

スゥーハァースゥーハァー

深呼吸をする、何回も何回も。体の中の重苦しい空気を全て吐き出す。呼吸を整えていざ中へ!

どうか、扉の前に男性がいませんように!!

悲鳴を上げる。なんとログハウスが綺麗になっていた。私からしたら有り得ない事態だ。ドタドタと男性が降りてくる。目が合う。また悲鳴を上げてしまった…私はホント人付き合い下手だなぁと思う。

彼は物好きにも程がある。私を釣りに誘った。なにやら茶色い、液体だか個体だか分からない物をお米に掛けて食べていた。この人は良く観察するべきだと、そう思った。

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