[3日目 雨の日]
ここから先少し、残酷な表現だったり出てきます。ご注意ください。(ここから書きたかったシーンなので長めです)
朝ごはんは昨日と同じメニュー。基本朝ごはんのメニューは変えないのだ。朝は何も考えず機械的に動きたい。朝は苦手なのである。
昼も同じようになるのかなー…
湖へ向かう。ルナちゃんは相変わらずてこてこと可愛らしく付いてくる…やだ!抱きたい!
危ない危ない、つい本音が出てしまう。いけませんねー…
釣り糸を垂らす。釣れるは釣れるがやはりヌシはかからない。いいや、こういうものは粘ったもの勝ち。諦めず…ともいかないようだった。
ポツリ、ポツリ
「ご主人様、一度家へ戻りませんか?」
「あぁ、そうだね、風邪をひいてはいけないからね」
ログハウスへ向かう途中、雨は急に強さを増す。
ザーッザーッ
なんとかログハウスへと戻る。…雨漏りとか大丈夫だよな…?
「ふぅ、なんとか戻ってこれましたねー」
「うんうん、でも、少し濡れちゃったか…」
「あ、では部屋に戻っておりますね」
「あっ、うん、りょうかーい」
幸い雨漏りは無く、体を拭く分には大丈夫そうだった。
(あっ、そういえばルナちゃん、あんな服だったし、タオル無かったよな、届けてやるかー)
俺の中の悪戯心が眼を覚ます。
二階へ上がり、ルナちゃんの部屋の前。
「ルナちゃん!タオル持って…き…」
扉を勢いよく開ける。ルナちゃんは下着姿だった。首だけ回してこちらを見るルナちゃん。その背中には、大量の痣があった。痣、痣、痣、もはや白の部分が少ないくらいだった。
「あ…あ…」
ルナちゃんが声を漏らす。そして涙を流す。この子はこの痛みを必死に我慢していたのか?そして俺はここで一言謝り、部屋を出るべきだった。しかし、人間、アドリブは苦手らしい。どこかでそんなアニメでも見たのか、涙をぼろぼろと流すルナちゃんに突進の構えで向かっていく。抱きしめ、「大丈夫、大丈夫だから」と声をかけるため。何故そのような事をしようとしたのか未だに分からない。ただし、それすら叶う事は無かった。俺の体は何故かルナちゃんをスルーし、床とキスしていた。起き上がり、もう一度試みるも失敗…なぜ?なぜ?『?』が頭の中を埋め尽くす。頭の中を整理していたらルナちゃんはその格好のまま外へ飛び出した、弾き出されるように、壁をすり抜け、ドアをすり抜け…考えてる暇なんてなかった。俺も外へ向かう。あんな姿では風邪をひいてしまう。嫌われてもいい、嫌な眼を向けられてもいい、なんなら、これから先野宿でも構わない。とにかく、俺はルナちゃんを追うべきだと、そう思った。
はい、ここから書きたいシーンが続きます。