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第4話

訓練場に着き、訓練場内の施設へと入っていく。まだ、来たばかりなので訓練は無いそうで、施設内を案内をしてくれるらしい。




「ここが、私たち2人で寝たりする寝室だ。」とエレナが言う。


そこにはベッドが1つだけが置いてあり、枕は2つあった。っていう事は…




「お、俺…エレナさんと寝るんすか…?」とエレナに聞く。その質問を聞いてエレナが大和の方を見た。




「見てわかるだろう?ベッド1つしかないんだから2人で寝るしか無いだろう?嫌なら外で寝てもいいんだぞ?」




「わがまま言って、すみませんでした。布団に寝させてください」と大和はエレナに言い、エレナはそれを見て、ははっ、と笑う。




ーー俺、女子と寝たことなんてねぇよ!しかもこんな美人で胸もあって…いろいろ危ねぇじゃねぇか!密着する事になるじゃん!多分いろいろ想像して、寝不足になっちまうよ!



心の中で、大和はそう叫んだ。





寝室を見た後、施設内の階段を下りある部屋の前に着きエレナがドアを開ける。




「ここが浴室だ。これも…2人で入るからな。」


エレナの声が少し詰まる。照れてるのかな?




って待て。お風呂も一緒に入るのか⁉︎これってエレナの裸見たら多分俺、天国逝っちゃうよね?




「あのぉー…お風呂はさすがに別々の方が…」大和は、さすがにこれはダメだろう、と思い別々にしてもらえいか頼んでみた。




「ほぉ…なら、水風呂でいいな?」とエレナがニヤッとした顔で大和を見る。



「水風呂はやめて、死んじゃう。」と速攻でエレナに謝る。またエレナが、ははっ、と笑う。俺、遊ばれてる?




浴室のドアを閉め、エレナと大和は向き合う。




「今日は訓練はやらないから部屋でゆっくりとしてくれ。あと、お風呂の時間は8時からだからな。忘れないように」


エレナはそう言い、大和の隣を通り過ぎて階段を上っていった。



大和は深呼吸を1回し、エレナの後を追うようにして部屋へと向かって行く。大和の顔は何故か勇気に満ち溢れている。




部屋へ着くと、装備を脱ぎ、剣も机の上に置いた。…こんな置き方していいのか?と大和は思う。大和は装備を脱いで身軽な格好になり、浴室へと行く。




浴室の扉を開け、服を脱ぎ裸になる。タオルを持ちお風呂へと入った。湯気がたちこめ、視界はほとんど見えなくなってしまう。その時、ドアの開く音が聞こえた。もしかして…




「ん、先に入ってたのか。大和」



エレナが入ってきた。しかもタオルも何もつけておらず、裸だった。大和はそれをガッツリと見てしまった。




「んお⁉︎エレナ!タオルくらい付けてくれ…」



急いで目を隠し顔を横へと動かす。あぁ…見ちゃった。逝っちゃうのか…と大和は覚悟を決めた。




しかし、エレナは何もしてこなかった。



「見たからって何もしないから、安心して。」と今まで聞いたことの無い優しい声で話しかけてきた。




「あ、ありがとう…」と言い、エレナの方を見る。さっきは裸だったが体にタオルを巻いて大和の方を見ている。








「俺、そろそろ上がるよ。」



「ん、わかったよ」とエレナと軽い会話を交わし、大和はお風呂を出て体をタオルで拭き服を着た。そして、浴室をあとにする。





エレナより先に、布団の中へと入った。しかし大和は歩き回って疲れていて、エレナが寝室に来る前に、眠りについてしまった。

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