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第3話

目の前が真っ暗になり、しばらくしてから目を開ける。まだ真っ暗な空間が広がっていた。大和は隣に目をやるとエレナが真っ直ぐ前を見ているのが見えた。



「あのー…これって本当にヘブンって所に着くの?」



真っ直ぐ前を向いていたエレナの顔がこちらを向く。



「しばらくしたら着く、おとなしく待ってろ。」



エレナがそう言った。怒ってる?と聞きたいがこれもまた後から何されるかわからない。



「はい…すみませんでした…」と語尾に近づくにつれて声が小さくなっていきゆっくりと前を向く大和。



しばらくして、視線の先がだんだんと白くなってきたのがわかった。白い光が近づいてくる。



「ヘブンに着くぞ。」とエレナが言う。大和はなぜか緊張してしまい、深呼吸を1回した。



その時、視界がいきなり真っ白になる。反射的に左腕で目を隠す大和。目を隠すのが遅かったのか、大和の視界は真っ白のままだった。









真っ白な状態が続いたが、しばらくして誰かに肩を叩かれる。



「ヤマト、着いたぞ。立って寝るだなんてすごいな。」




エレナがそう言い、俺は目を開ける。目の前に広がるのは中世ヨーロッパのような街並み。服装もそのような服だった。剣士のような人も見受けられる。

しかしほとんどの人が剣を背中に背負っている。周りを見る限り腰に付けているのはエレナだけだった。




「うわぁ…すげぇ…歴史の教科書で見た絵みたい…」と大和はつぶやく。その時、エレナに右手を引っ張られる。



「それはよかったな、今から武器屋に行って装備を整えるぞ。」と歩きながらエレナが言ってくる。




エレナに手を引っ張られ続け、そして武器屋に着いた。エレナが武器屋の扉を開け中へと入り、武器屋の人に話しかけた。


武器屋の中は大和のやっているRPGで見たような内装をしていて剣や装備などが飾られていて、それを俺はまじまじと見ている。




「どれでも好きなのを買え、お金は私が出す。」




「本当か!?ありがとう…エレナ。」とエレナにお礼を言い装備や武器を見る。








装備と武器が決まり、早速その装備を着けた。武器は「ユウシャノツルギ」と書かれていたものを選んだ。エレナと同じようなものだった。




「よし、装備類は決まったな。あとはこれから私の訓練場へ向かうぞ。いいな?」




「は、はい、大丈夫です。」




装備は重く、歩きづらかったがなんとかついて行く事ができ、街から少し離れたエレナの訓練場に着いた。




「ここが私の訓練場だ。これから1週間ここでみっちりと訓練をするからな。」とエレナが訓練場を見ながら言ってきた。




「ここで1週間……訓練か…」



大和は、キツイ訓練が待っているのだろうと想像する。


体もろくに動かしたことのない俺が1週間もつのだろうか…とても不安だった。





2人は訓練場の入り口へと向かう。


そして、1週間の長くて短いような訓練が始まった。

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