16年 夏 その6 「つぶやきクロー」
16年夏、6作品目は「クオリディアコード」の声優について書いていこうと思うんだけど……なんか、あれはもう、声優がどうとかじゃない気もしてます。
なんていうか、人気ラーメン店でキャビアとトリュフとフォアグラが無理くり入った店長のおすすめチャーシューメンなるものを注文して「おまたせしました」って出てきたヤツが、なんかハムみたいに薄いチャーシュー1枚だけなんですけど? っていうかすでに、ひんやりしちゃってるんですけどぉぉ!? ってカンジ……?
……。
始めの方の印象としては、作品の世界観に音楽が、曲が非現実感の方向で盛り上げようとしているのに、全体的な声の雰囲気や風味が、なんでかすごく当たったらしい「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」のアニメの様な現実感強めの方向で盛り上げようとしてるのが、あんまり上手くいってない気がしたんですよね。
でまぁ、あえてそういうやり方なんだろうと思って見続けていくと、なんか敵に攻撃されてメインキャラが「うわぁーー」って言ってるのに画面はただの背景なんですけど……っていう様な事が目立ってしまうという、ね。
まぁ、こうなったら声優としてはもう、しゃあないっすよね(苦笑)
表情と声が合ってない感じとか、声のタイミングがキャラの画とずれちゃってる感じがしたのも、きっと声優が原因ではないでしょうからね。
白目で見た感じでも変なのが伝わってきますからね。日々様々な技術が進歩してもアニメを作るのは大変なんだなぁ。
そんな中でやっていた安済知佳は相変わらず、つい下手だなぁって思ってしまう妙な違和感みたいなものがある人ですよね~。でも、どうしてかあの特質系なカンジを面白く感じる時があったりという。今の若い子の喋り、っぽいのが効いてんのかなぁ?
安済知佳は現実的な作品だと妙な力を発揮する、声の雰囲気がリアル寄りの声優だと自分は思っていて、それが今作品でのまちがっている的なノリのキャラと上手くハマってたのかなと感じます。
でもまぁ、良いかって言われたら良いとも言い切れないのが安済知佳なんですけど(笑)
この人は今後もシリアスな現実感強めの作品では見かける様な気がしますねぇ。黒髪のイメージも強いしなぁ。
ただ、もう一人のまちがっている系キャラを演じた内田雄馬の声を聴いてるとさ、なんとなく呟くようなセリフの言い方とか演技みたいなものって誰でもできちゃうのかな? って思っちゃったよね(笑)
前から無口で無感情そうなキャラは誰がやってもそれなりに良く聴こえるなとは思っていましたけど、感情が一定なキャラって受け手側の方で印象を脳内補完してるのかもしれないなぁ。