2位
第2位 「水瀬 いのり」
今回も1位だったら「ただの水瀬いのりファンじゃねぇか!」から「ただの水瀬いのり信者じゃねぇか!」に格上げされるところでした。
……まぁ2位っていうのでも、そう思われちゃいますかね(笑)
なんていうか、もう強いですよね。屈強って言ってもいいくらいだわ。ホント。
今年も悠木さんがいなかったら普通に1位なんですよね。
水瀬が番付に入ったのは15年が初めてで、そこから今年で3年連続になるわけですけど、やっぱ仕事量が安定してますよね。それでいて年々新しい面白さが見られて、ぶっちゃけもうプロフェッショナルだなって思っちゃってます。
15年・16年とわりと幼い女の子を多く演じていて、どっちかっていうと明るめな声っていうのをベースにやってきてる印象があって、おそらく水瀬なら17年は新しい声で仕掛けてくるだろうとは思ってました。
実際、今年自分としては暗めな印象の声が目立ってたかなと。で、それが結果的に新鮮に聞こえて印象としては良かったかなと上手くいってたと思います。
水瀬いのりってお客さんとの距離が近い、親近感の強い声優だと自分は思っているんです。
それがどういう事かというと、役を演じる時に「この役になりきってこの役として振る舞おう生きよう」ていう作品に意識が向いてる人と「どうやったらお客さんがこう思うだろうか? こう思わせられるだろうか?」みたいなお客への反応に意識が向いてる人というカンジの、方向性みたいなものがあると自分は思ってるんです。
距離というよりは比重と言った方がわかりやすいかな。シーソーとか天秤みたいなイメージですかね。
タイプで分かれてるというより、どうバランスをとってやっていくかっていう意識の話なんですけど……
つまり水瀬いのりはお客に対しても意識をしっかり持ってやってるから、だから同じことをあまり繰り返さない様にしてるんじゃないかと思うんですよね。同じ事って好きなものでもやっぱり飽きたり退屈になったりするじゃないですか。まぁもしかしたら単純に水瀬自身が飽き性ってこともあるかもですけど……でも、ブレはあんまりないか。
だから強いな、屈強だなって思ったんですよね。
そんな水瀬の印象に残った作品として挙げたいのは「少女終末旅行」ですかね。
正直、水瀬がやってなかったら見てなかったとおもうなぁ。相方の久保ユリカと終わった世界を舞台にひたすら掛け合いしていく作品ですからね。声に作品の重心かかりすぎでしょうよ(笑)
声がハマってるのはもちろんですけど、それ以上に見る人を飽きさせないような工夫をし続けられるかってのがカギでしたけどね、見事にやってのけてたと思います。数回頭をたたかれるような場面とかでもちゃんとリアクションを変えて、その上「いやそれ水瀬の素のリアクションだろ!?」みたいなの放り込んでくる遊び心みたいなものもあって流石だなぁって思いますよ。
それにやっぱお笑いの能力もたけぇなってカンジですね。この作品はあんまり映像的な動きってのが激しくなかったんで、普段のアニメよりは自由度の高い収録だったと思うんですけど、間の取り方とか面白いですよねぇ。もちろん創り手の演出もあったとは思うけど、あの感じはキャストに任せられてる気がするなぁ。分からんけどさ(笑)
まぁついでにいうと相方の久保ユリカのついついブレちゃう悪いところも、この作品においてはいい方向に転んで結果二人合わさって面白かったなって思います。ま、そんな時もあるよね(笑)
あとはチョイ役でしたけど「キノの旅」と「サクラクエスト」は印象的だったですね。
なんていうか病み声は水瀬の得意領域だと思うよ。かなりハマってきます。
そして、まさかのキャピキャピ声(笑)あんなキャラやってくるとか思ってなかったっす、やっぱ面白い人だわ。
しかもこの人、歌も面白いでしょ? 「徒然チルドレン」のOPで初めてソロの聴いたけど、ホントどんだけだよ!「少女終末旅行」でもOPとEDを久保と一緒に歌ってたけど、あれもけっこう面白かったしさ。
今の若手声優の状況でよくここまでしっかりやれてるよ。強いわぁ、マジで。