1位
第1位 「悠木 碧」
今年の年間1位は悠木碧で決まりでしょう!
正直メインでやってるアニメで見てないのも割とある中でも1位なんでね、ぶっちぎりでした。
個人的には「やっと本気出してきたか!」って感じですね(笑)
過去の番付では10位以内に入ったことが無かったくらい、年間を通しては良い役をやってきてなかった印象だったのが、今年はアニメにおいては多忙な仕事量だったかと思います。しかもメインでの出演も多く、質も良かったんでね、本当に素晴らしかったと思います。
元々かなり面白い声優だったんでね「何故急に?」という不思議さはありますけど(笑)
そんな悠木碧の出演した作品で最も印象的だったのは、やっぱり「アホガール」ですかね。
やっと悠木の面白さが存分に出せる作品が巡ってきたかと思ったものです。あの天真爛漫さっていうんですかね、あれは流石だったなぁ~ハッハッハッハッ(思い出し笑)
自分としてはこの作品を通して、悠木碧と他の新人若手の違いっていうモノがハッキリ見えたと思っていて、今の若手の人達ってたぶん役になりきるっていうところだったり、あるいは創り手さんたちっていう所への意識が強いのかな? と感じるんです。
それに対して悠木碧はこの作品に関しては確実に画面の向こう側、視聴者に対して意識を強く向けてると感じました。本気で見てる人を笑わせようとしている意志が、声から明確に伝わってきてたんでね。
ただしそうする事で、声がブレてしまい演じた役のキャラクター性が多少薄れてしまうこともあるかと思ってます。
でもこのアホガールというアニメ作品においては、演じた役のキャラ性が多少壊れたとしても、とにかく見てくれた人を笑わせるっていう事を第一にしてもいいと自分は思っているので、悠木さんの演技はすごく良かったと思うし、楽しめました。
その一方で、新人若手の子らがやってたのはおそらく、与えられたキャラを上手く演じようとか、ミスなく仕事をしようとか、あるいは力のある創り手さん達を尊重しようっていう何か内側に対しての意識が強めなのかなぁと感じますねぇ。それくらいその子らの声によって笑いを上手く生みだせてなかったなって思ったかな。
芸人さんや落語家さんだってさ、ちょっと緊張が強すぎたり、機嫌が悪いのが見えたりするだけでいつもはめっちゃウケる鉄板ネタがスベり倒すわけですよ。それくらい人を笑わせるって難しい事だから、あれだけ笑わせようとしてる作品の時はちゃんとお客さんとの距離を近くした演技ってのが良いと思いますけどね。
優れた声優ってお客さんとの距離もちゃんと意識して親近感を感じられつつ、創り手の人達の意向や表現にも意識を向けるバランス感覚の優れた人だと自分は思います。
そして、それが悠木碧だと思ってます! (笑)ちょっとアゲすぎかな?
あとはいい流れで仕事してきてのオーラス「キノの旅」ですねぇ~。
最初見てた時はわかんなくて、途中で声に悠木らしさが出てきた瞬間に「え!?」って、ざわっとしたもんです。
で、さらにそこから悠木碧としては新鮮な声だけど、ちゃんと役にも合っていていいなって思ってたのが途中で「あ~! そういうことなんだ!」ってなってからは完璧にハマり役だなって思いましたね。
声に悠木らしさが残ってた理由がわかって、すげぇなって感心でした。
やっぱり年1本くらいは意欲的な、挑戦的な役ってのはあった方が良いよね。なんか安心します(笑)
けっこう自分が気にしちゃうのは、声優さんが気持ち的に冷めちゃってないかなって所があって、たまに全く予想外の役だったり、すげぇノッてんなていう声だったりてのが無いと、心配しちゃうんですよね。大丈夫かなぁ……ってさ。
まぁ悠木碧に関して言えば今年は「幼女戦記」でのもう悠木にしか出来ないんじゃない? ていうくらいの超ハマり役があったり、「ACCA13区観察課」というドラマ性の高い作品で母と娘の両方をいい感じに演じてたり、アニメ的には充実した2017年だったかなと思います。
来年はいきなり「ペルソナ5」から始まるんでね、この勢いはまだ続くんじゃないかって期待もしております。あと1年くらいはこのカンジで悠木碧の活躍を楽しみたいなぁ。
ニーアオートマタにも出てたのは意外だったけど面白かったです。
たぶん、ああいう世界観や雰囲気って好きだったんだろうね。モブの兼ね役含めノってました(笑)