自分勝手声優番付 2017
本当にね、分からなくなってきましたよね。
近頃の新人声優の声がさ。聞き分けがつかないよね。
アニメを見終わってエンドロールで声優の名前を見て「あ、この人見た事あるわ」っていうね。
声の仕事の人を目で見極める日々ですよ……どうなの、コレ(笑)
とまぁ、そんなこんなで前回の番付から1年が経ち、1年ぶりに声優さんに対して思ったあれこれを「自分勝手声優番付2017」として書いていこうかと思います。
前までは1クールごとにアニメをベースに書いてたわけですけど、今回は番付を書くときに色々と自分の想いを添えてみようかと思い、1年間沈黙してようとなってました。
前回の番付の時は、選んだ声優さんについて書いても同じ事の繰り返しになるだけだったんでね、せっかく選んだんだからもう少し声優さん自身を軸にして書きたかったなっていう、ね。
とまぁそういうわけで、今回の番付はけっこう長くなってしまうので話数を分けて書いていこうかなと思います。なのでランキング自体は次回からになります。
しかしまぁ、1年ぶりという事もありなんか他にも色々書きたいなぁと思ったんで、ここからは2017年の声優さんについての何かしらを書き散らしていこうかと思います。
まずは冒頭にも書いた「最近の新人声優マジで声聞き分けつかないです」問題について考えてみようと思います。
2016年の時には、M・A・Oを具体例としてこのエッセイでけっこう書いちゃってたんだけど、今年はそのM・A・Oさんすらフツーに超えてきちゃってるんだけど!? っていう人が多数みられるんです。
てか正確に言うならMAOさんすら潜ってきちゃってるんだけど!? てことですからね……何なの? モグラなの? ってなっちゃってますから、ほんとに……。
自分としてはその声優さん独自の声に蓄積されてきた印象って声優業全体としてすごく大事だと思っていて。演じた役への説得力だったり、共感しやすさだったり、単純に分かりやすさだったりっていうものに関わってくることだと思うんです。
現在の支持を得ている声に対しての印象って大先輩たちの時代からつながってきているものだと思うんです。積み重なってるっていうわけでは無く、受け継がれてきているものみたいなカンジですかね。いわゆる伝統ってやつなのかもしれないです(業界無関係者談)
それを今、ただ新しい事をしているだけというかのように特徴の薄い新人声優をけっこう起用してるわけで……それがなんか心配なんですよ。
なんつうか、多くの人に意識してもらえてるか? っていうのが支持を得ていくためには重要だと思うんですけど……役者としての人気出させたくないんですかね?
実際そういった声優の起用が影響してなのか、声の魅力としてはそこまでっていう人、俳優女優を見かける事が増えてきてますよね?
去年の「君の名は。」に関しても思うところはかなりあったんです(見てないけどね!)神木君は、まぁ声優としてのキャリアは長いって言ってもいいくらいの人だからいいとしても、ヒロインの上白石ってまるで知らん人だったんで、自分としては「……誰?」ってなもんでしたよ……でもまぁご存じの通り、超記録的大ヒットが起こったわけで……そりゃあ結果的に正解になるでしょ? 知らん人だったとしてもさ。
でもそこまでなら別に良かったんです、そういう事もあるさと、さら~っと流せたんです。問題は、今年の夏に公開されたシャフトの劇場版アニメなんですよ……菅田将暉と広瀬すずって、いやいやいやいや……何故ぇ? なぜシャフトがぁ!?
あのキャスティングはビックリでした……
――と、ちょっと話が逸れつつ無意味に長くなりそうなので、かいつまんで言うことにしますと、
TVアニメの段階で声に特徴や個性が薄い人達を起用する事が多くなった事によって、これから売っていこうとしている若い俳優や女優、活躍しているけど声に魅力があるってわけじゃない役者をアニメ(ディズニー系は除く)に起用してもさほど違和感や忌避感が生まれにくくなり、結果アニメを生業としている声優の仕事が少しづつ減ってしまうんじゃないか? という事であります。
でもまぁ、とはいっても去年の「聲の形」はかなり好調だったし、今年もアニメ版ゴジラのキャストは声優がメインだったんでそういった意味では、まだ流れは揺らいでるって感じですかね。危ないとは感じるけどさ。
まずはと言って始めてみたものの、思ったよりも長ったらしくつまらない事を書いてしまったのでこの辺で終わっておきましょうかね……
最後に言っておきますと、今はM・A・OだったりLynnといった声にパンチ力がないけどしっかりと演じられてる若手声優が集まってるアニメより、ここ5年10年忙しく仕事してきたがために、感情が涸れてきた人気声優集結っていうアニメの方が心配になります(笑)