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序章

気がつくと荒れ果てた大地に立っていた。生物の痕跡のない無機質な空間がそこにはあった。

「…あなたは間違ってる」

耳元でささやくような少女の声がした。不気味でいて、どこか神々しいような感覚。

肩を触られ、ふわっと体の力が抜けていく。

次は、次こそは、失敗しない。暗転していく視界、遠のく意識の中、私はそう心に誓った。

「…またあなたが間違わないことを祈ってるわ。」

少女はそうつぶやき、空を見上げた。

「私は傍観者でしかないから。」

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