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うちの娘は賢可愛い(//∀//)

美奈子ちゃんは賢い。

漫画でも賢く努力家で常に何かを求めるように直向きで、シンデレラみたく虐められようが蔑まされようが前向きに現実を淡々と受け入れ立ち向かっていた。

それは、美奈子ちゃんの母方お婆さんの影響みたいで、回想シーンでも「良い子でいればきっといつか報われる」って言葉が美奈子ちゃんの根源な様。

因みにお母様はネグレ気味で、お婆さんが亡くなってすぐに身持ち崩して亡くなられ、美奈子ちゃんはここに引き取られる運びになった。


もったいない…。


私は某美少女戦士が好きだった。5人の時は普通に観てた…だが4人追加された時点で自分でも引く位に兄とハマった。

好きは天王星、憧れは海王星、男だったら絶対に土星!!!

美奈子ちゃんは土星眷属だった…絶対作者も好きだった筈並に似ていた。


それがリアル!リアルで見れる眼福!声もあの方だし!!生きる宝石!!


「美奈子ちゃん」

私が彼女のいる部屋を訪ねると彼女は言いつけ通りに本を読んでいた。

漫画では早々に下働きさせられてたけど、私は守る!妹の可愛い白い手を…!


「お姉様…!」

ぱぁっと白い頬に朱をさしたような笑みで美奈子ちゃんが私に手を差し伸べ抱きつく。

「待たせて御免ね。本は面白いものあったかしら?」

「物語を読みました。絵が綺麗で…」

美奈子ちゃんは私に読んでいた本を差し出すとギリシャ神話系の物語を差し出した。ギリシャ神話って愛憎劇バリバリなんだよねー…

浮気神のゼウスにちょっと白い目を向けつつ、私は美奈子ちゃんを私の横のソファーに座らせ、言いにくい事をどう伝えるか眉を寄せた。

「お姉様?私は何かしましたか?」

不安げに私を彼女は瞳を揺らしながら見上げて…ずっきゅん!

美少女の上目遣い半端ない…

「違うの、でもちょっと私が辛い事言うけど、嫌ってとかじゃない事はわかってくれるかしら?」

優しく優しく、美奈子ちゃんの手を取りながら言うと美奈子ちゃんはニコッと笑って私に言った。

「私はお姉様が私を大切に守ってくれてるのを知ってます。大丈夫です。」

美奈子ちゃん…!まだ姉妹の関わりは2週間程度なのに…漫画では悪意に敏感だった子だけど…私、信用されたのかしら…!今後も頑張らねば…! 「美奈子ちゃん。どうして、ここに来たかは理解出来てるかしら?」

「はい。お父様が私の本当の父親で、私にはお父様以外は身内がいないからです。」

「私と異母姉妹だけど…意味は分かる?」

「はい。…私のお母さんは人様のお父様を奪って私を産みました…私は本当はいらない子です…」

シュンと首を降ろす美奈子ちゃんをギュッと抱きしめると私はにこやかに美奈子ちゃんに聞いた。

「それは誰が言ったの?」

「お母さんと由香里様です。あとメイドさんとか…」

母親ズは早々に処理は無理だけど、メイドさんとかは早々に処理しようと言った人の名前や特徴を詳しく聞く私に美奈子ちゃんは「お姉様」と恐る恐る遮った。

「私、解ります。私のお母さんは浮気っていけない事して…私は本当はお姉様にこんなに優しくされてもいい子じゃないって…」

大きな瞳にポロポロと涙を零し、震える手を私をぎゅっと握った。

「美奈子ちゃんは一つも悪い事はしてないわ。それどころか、浮気はお父様がしたのだから美奈子ちゃんのお母さんは有る意味シングルマザーになった被害者かな?とも私は思うの」

「いいえ、お母さんは夢見る人で…少しも悪い事の理解が出来ない人でした…お姉様のお母様が怒るのも当然です。おばあちゃんが何時も言ってました…」

何やら色々ありそうな事情だけど…そういや最後まで美奈子ちゃんってあんなに虐めた雪華とその母親を心配するんだよね…私が悪いって…おばあちゃんの影響なのかな?お母さんもエキセントリックっぽいな…

それはさておき、本題。

「美奈子ちゃん…私はなるべく貴女を妹として守りたいけど、私の手を離れている間は難しいかもしれない。もし、貴女が望むなら養子にも出せるけど…そうなるように私が頑張るけどどうする?」

「養子?」

「優しい人にいけるよう頑張るわ。でも、出来たら私が守るからここに居てくれたら嬉しいけど…」

私が申し訳なさそうに提案すると美奈子ちゃんはガバッと私に抱きつきギュッとしがみついた。

「私…お姉様と離れるのは嫌!私、頑張るからお姉様と一緒がいい…!」

まさかの即答…!理由、私…!うちの娘が可愛い過ぎて胸がイタい…

「ありがとう。でも良家に居るって酷い悪口も凄いし、礼儀作法も完璧にしないといけないから沢山勉強しないといけないけど…」

「お姉様と一緒なら大丈夫…!」

神様…鼻血吹いても大丈夫でしょうか…

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