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第五幕 蘭と自己紹介タイムと…スリーサイズ?

えーと……こういう時ってどうやって始めれば良いのか……えっ!? もう始まってるの! あ、えと、どうにか学校に辿り着くことが出来た私、麻蔵蘭でありますが、えっ?無事には見えない?あぁ、だからさっきから頭にたんこぶ出来てたのか……と、言うことで、今回はこの私、麻蔵蘭がお送りいたします!


「おはよ〜みんな! 」

朝、ムサシに引き摺られながら登校した…らしい私は今日から一年間生活することになる新教室のドアを勢い良く開けた。

えっ? 低血圧のお寝坊さんじゃなかったのって? 私、朝は弱いけど一度ぱっちり目が覚めればテンション急上昇するのです!

「おはよ〜、蘭。朝からテンション高いね」

友人A、いや、この子は結構重要だから名前出しておこうかな? 友人Aもとい橘 渚は熟読していた本を置き、私に笑いかけた。

うん、今日もその眼鏡がチャーミングだよ、渚!

「「「おはよう、蘭」」」

私が渚の前のマイデスクに座ると近くで話していた友人B、友人C、友人Dが私の周りに集まってきた。ハモり聞かせている事はいつもの事。密かに練習してるのかなぁ?

「ところで、蘭。新学期って言うのに何で制服が所々汚れてるの? 」

「え!?え、えと…あっ!アレよ、渚!朝から猫追い掛けて転がってたから! 」

「朝からねぇ…もう少し大人になったらどう?猫追い掛けて転がり回る年頃じゃないでしょ? 」

「だ、だよね…アハハハ、ハ……ハァ」

い、言えない! 朝から幼なじみに引き摺られて汚れたなんて口が裂けても言えないわ……ホントに裂けたら嫌だけど。

ムサシも、もう少し優しくしてくれてもいいのに! 私だって一応は女の子なんだから例えば、お姫さま抱っこで運ぶとか出来ないのかしら。

いや、それはない。最高でもおんぶくらいだわ。あのキャラにお姫さま抱っこは似合わないもの。


「え〜、であるからして……」

五人で世間話をしているとあっと言う間にチャイムが教室に鳴り響き、堅物の国語の教師がやってきた。名前は…ん〜、何だったけなぁ……ともかく、周りの皆が睡魔に襲われ力尽きてゆくのを私は観察しながら、スラスラと黒板に板書されてゆく文字をノートに写す。

えっ?別に楽しそうじゃないから自己紹介タイムにしないか?

そうねぇ、それも良いわね。簡単にウチの家族説明しちゃうと……


武蔵ムサシ…え〜と、一応主人公らしいわね…それ以外はただの高校生。ルックスやや高、運動神経ほどほど、成績、低ッ!!


武蔵零…ムサシのおねーさま。年齢は…私の口からはとてもとても。女の私からみても零おねーさまは魅力的ね。特にあの雪のように白い肌と髪。あっ!髪は白髪じゃ無いのよ!銀髪よ、銀髪! あと、スリーサイズは自分で聞いてね。


ナオキ…ウチの家政夫よ。自分では否定してるけど…別名真っ黒男。いつも黒い服ばっかり着てるのよ。容姿は一言で表せば

「美人」

よ。あっ! 一応言っとくけどナオキは男だからね、お・と・こ!一年の頃の授業参観で一際注目浴びてたから、あの人。年齢は忘れたって言ってたけどどう見ても二十代後半よね〜!

あと、私。以上!!

…自分の紹介? いや、なんか恥ずかしいじゃない!! 簡単に言えば…

赤い髪・スタイル良し・成績・運動神経良し!

えっ! 良い事しか言ってない? ま、まさかぁ〜!?アハハハハ…苦手なモノ? そう言う事はまた後日と言うことで…

スリーサイズは秘密よ! 秘密!


えっ? もう時間? ゴホン!さて、無事に登校できた私とムサシですが、いつの間にか謎の来襲が!? どうなるムサシ! 次回につづく!

あれ?ムサシだけなの…?

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