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第2話 初めての創造 後編

妄想が暴走しすぎました。


急ぎすぎた気がします。


理解しにくかったり、読みにくかったりするかもしれません。


精進、精進。

「じゃあ今から空を御前天使見習いにするからね……えい!」

 ……。

「……えっと、これだけ? 何も変化無いけど?」

「これだけ、でも確実に空は人間をやめたよ」

 もう人間ではないと言われて軽くショックを受けたが、これも決心したことだと空は割り切ることにした。


「空、君は見習いとは言え天使になった。今は通常の天使より劣っていても、通常の人間とは比較ならない魔力、そして膨大な生命エネルギーをその身に宿している。でも決して慢心はしないように、足元をすくわれたら一貫の終わりさ」

「わかった、注意するよ」

「よし、じゃあ長くなったけど、さっきの続きをしよう。≪創造者≫を取得してみる?」

「よろしく、それとこの≪想像者≫ってのを頼む、想像力を底上げするんだろ? 補助になりそうだ」

「わかった、合計で1000ポイントだよ」

 かなり高かったが、空は取得することを決めた。


「そうだ、せっかく御前天使見習いになったんだし、何か能力をプレゼントするよ」

「本当か? 何か裏がありそうだ……」

「失礼な! さあ何でも言っていいよ」

 最高神は急かしたように言うので空はページをめくった。

「な、なんだこれ、520万ポイントって」

 その能力は520万ポイントと本をめくって見た中で最も高いものだった。最高神は先ほど自分が言った後悔したが、時すでに遅し、何でもと言った手前引き下がることはできなかった。

「この≪創造主≫を頼む」

「やっぱりそう来たかー」

「何でも、だろ?」

「わかってるよ! でもその分働いてもらうからな!」

 空は生返事を返すと、“解説”に触れた。


『≪創造主≫の説明をするよ~。主な概要はこの下位能力≪創造者≫とほとんど同じだけれど、能力制限に撤廃または緩和があるよ』

『制限1、作り出すには、素材が必要』

『制限2、素材と創造物の質量は等しい』

『制限3、生物または生物を使用し生成した物は創造できない』

『制限4、質量の無い物の一部が創造可能になり、能力を創造できるようになった。ただし、創造した能力は創り出した本人が直接使用することが出来ない。また、能力の付加には激しく体力を消耗する』

『制限5、1度で創造できる総量は1t以下』

『制限6、24時間で創造できる総量は5000tまでとする』

『制限7、貨幣、紙幣等の通貨の創造はできない』

『≪創造主≫が有れば土から鉄の剣も作ることができる。それだけでなく金、銀、ダイヤ、あらゆる元素を土、水、木、大気など身の回りにあるものから創り上げることが可能になった。また制限4、により、創り出したものに能力を付加できるようになった。創造物にはそれぞれキャパシティーがあり、質によって上下する。付加しすぎると、創造物が自壊することが有る』

 

 解説が終わった。

「なんだよ、この能力危険すぎるだろ」

 こんなバカげた力が自分の物になるなんて考えられない、そもそも実感がわかない空だった。

「考えても仕方ない、次に行こう」

「空の適応能力の高さに感服するよ」

「何か便利なものってある?」

「これなんてどう?」

≪空間収納≫? それってRPGとかにある、大量に物を収納できるポケットとかリュック?みたいなものか?」

「その通り、容量も最大10万L入る優れもの、しかも幾つでも作れる、どうする? 250ポイントだよ?」

「それに決定」

 空は目の前の素材の山を見ていった。

「周りにある物もらっていいか?」

「いいよ、どうせもうすぐ消す予定だったしね」

 さっそく≪空間収納≫を発動し、落とし穴の様に素材の真下に収納口を開いて、素材をしまっていった。


「残りは750ポイントだよどうする?」

「視力とか動体視力をあげる能力無い?」

「もちろんあるさ。≪希眼≫、視力が通常状態で1.8まで上昇。発動すると最大で7.7まで上昇するよ、動体視力も時速300キロで飛んでくる野球ボールに書かれた。般若心経だって読むことができるよ。200ポイントどう?」

「それはすごいな、よし取得。あと何か役に立ちそうな能力無いかな? おススメとかさ」

「わかったよ、≪戦士≫、≪銃使い≫、≪言語理解≫、≪周囲認識≫。最高神おススメパック750ポイントだね」

「よしお願い」

 もうすっかり慣れてしまった青い光が空を包んだ。

「これで2000ポイント使い切ったね。さっそくだけど、仕事以来してもいいかな?」

「ああ、よろしく頼むよ」

「初めてだから簡単な仕事にしておいたよ。達成条件は1体の魔物の討伐、世界名セルネア、リース国のトルテ村付近に転移してもらうよ。成功報酬は500ポイントもしくは5億円でどう?」


「5億円!?」

 思わずの大金に空は聞き返してしまった。一体の魔物を討伐するだけで5億円とはそんなに強い魔物なのだろうか、と不安に駆られた。

「うん、だいたい1ポイント100万円換算だからね」

「マジかよ2000ポイントって……20億か!? なんてもったいない……い、いや、この20億は投資だ、何十倍にもなって帰ってくるんだ」

 徐々に目が淀んできた空だったが、ふと疑問が生まれた。

「どうして、魔物退治なんだ? なにか訳でもあるのか?」

「うん、その魔物がある村を襲って村が全滅するんだけど、その時ある子供が死んでしまうんだ。実はその子は10年後に勇者になるはずだった。その世界には魔王が居て邪神を召喚しようとするんだけど、失敗して世界が滅んで消滅してしまう。その連鎖を止めることが出来れば、予定通り勇者は魔王に倒されてハッピーエンドってわけさ」

「なるほど……そんな理由があるとやる気が出るな、いっちょやってみますか」

「よろしく頼んだよ、空!」


 そういうと最高神は転移を発動させた。


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