89.運賃(4)
「Suicaは必ず紙のきっぷよりも安いか同じ値段にする、ってなってたね。」
「これまでは電車特定区間と山手線内だけが対象だったけど、それが幹線に統合されるんで拡大するんだ。」
「今までは、Suicaと紙のきっぷと得なのはどっちかな?って考えてたけど、これからはSuica一択になるね。」
「わかりやすくするって目的もあるらしいけど、Suicaを優遇した利用促進策だね。」
「Suicaは利用エリアもまた増えて、そういった面でも便利になるね。」
「だけどICカードを使える範囲内は、途中下車が使えないって伯父さんが泣いてた。」
「途中下車って使ったことないや。」
「去年さ、東京から松本まで18きっぷで行ったけど、そうじゃなかったらSuicaを使ってたでしょ。」
「そうだね。」
「Suica導入前は東京から松本までのきっぷを買うと有効期間が2日か3日あって、後戻りしない限り何度でも途中下車できたんだよ。」
「へえ。」
「今同じ乗り方をしようと思うと乗り降りのたびに運賃が必要になる。」
「どのくらい差があるんだろう。」
「何度でもは大変だから、甲府で降りることにしてみようか。」
「えっと、まず東京から松本までは…。」
「それなら特急あずさの運賃早見表を見ると良いよ。」
「えっと、4,070円だって。東京~甲府間は2,310円で甲府~松本間は1,980円。」
「Suica運賃だと若干違うかもだけど、合計4,290円だね。」
「220円の差かあ。そのくらいなら紙のきっぷ買うより、Suicaのが簡単に乗れて便利って思っちゃダメかなぁ。」
「それぞれの考え方じゃない?」
「そういえば、ナオは紙のきっぷ使ってないんじゃなかった?」
「値段だけチェックしてる。でも券売機寄るの面倒だからSuicaでそのまま乗っちゃう。数円の差だし。」
「術中にはまってると思う。」




