87.運賃(2)
「値上げの他にも変わることがあるんでしょ?」
「東海道新幹線と東海道線の東京~熱海間を別の線として扱うようにするって変更があるね。」
「どちらに乗るかで運賃が違うようになるからって理由だったっけ。」
「新下関~博多間も新幹線と在来線で運賃が異なるからそれと同じ感じじゃないかな?」
「今まで新幹線と在来線を同じ線として扱ってるって知らなかったよ。」
「新幹線は在来線の線路増設って位置付けで、要は複々線化なんかと同じなんだよ。」
「国道のバイパスみたいな?」
「そんな感じ。だから運賃計算に使う営業キロも在来線と共通。」
「会社が同じならわかるけど、今回の区間は会社が別なのに同じに扱ってたってことだよね。」
「民営化の時に『会社が分かれても利便性は落とさないこと』ってなってたらしいから。」
「それが40年近く経った今も続いてたんだ。だけど収入の分配とか問題にならなかったのかな。」
「どうだったんだろう。ともあれこの区間はこれから明確になるね。」
「まだ他にも別会社の区間ってあるの?」
「米原~新大阪間が残ってる。」
「ところで新幹線と在来線を選んで乗れた時の利便性ってのがわからないんだけど。」
「在来線のつもりできっぷを買ったけど、早く着きたくなったら特急券を買い足せば同じきっぷで新幹線に乗れるとか。」
「そっか。在来線の特急を廃止しちゃったから、その代わりなんだ。」
「そうそう。あとは例えば東京から出雲市まで寝台特急『サンライズ』で行って、帰りは『やくも』と『のぞみ』を乗り継ぐとかするじゃない。」
「うん。」
「行きが在来線で帰りは新幹線だけど同じ線として扱うから『往復乗車券』が使えるんだよ。」
「へえ。」
「で、距離も十分にあるから『往復割引』の対象になるんだ。」
「そういう使い方ができるんだ。」
「まあ、『往復乗車券』も『往復割引』も今回で廃止されちゃうんだけどね。」
「以前『乗継割引』が無くなった時もだけど、今回も伯父さんが『時代の流れかなぁ』って黄昏てたよ。」
「俺は『周遊券』ってのを使ってみたかったな。」
「今度周遊券が載ってる頃の時刻表借りてこようか。」
「うん。周遊券縛りのルールで妄想旅行してみたい。」




