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73.非鉄(4)

「ヒマだ~。」

「おいおい、健全な若者が、そんな風にだらけてどうするね。しかも今日はクリスマスイブだよ。予定のひとつもないのかい?」

「同じように部室でくすぶってるトモにだけは言われたくない。」

「何をおっしゃる。僕にはこのあと、ちゃんとした予定が入ってるんだよ。」

「どうせ『ケーキ予約しといたから帰りに受け取ってきて』とか言われてるんでしょ。」

「な…、何故わかった。まさか…。」

「やあ、ご同輩。そういう予定で良いなら俺もバッチリさ。」


「飽きた。」

「虚しくなったらしい。」


「それにしても、冬休み前日に僕たち何してるんだろう。」

「何をいまさら。」

「世間のリア充な皆様は今頃きっと今夜の予定に思いを馳せているに違いない。」

「まあ、否定はしないけど。俺たちは俺たちなんだから、そこんとこ無理してもしょうがないでしょ。」


「そもそも出会いが無い!」

「そりゃあ、こんな部室に入り浸ってたら、機会も生まれようがないでしょ。」

鉄道同好会(うち)に女性会員でも居れば…。」

「そういえば居ないね。居たとしても部室に寄り付いたかはわからないけど。」

「グルルルルッ。」

「急性の発情期?」

「『鉄子』さんなんて本当は幻で都市伝説なんじゃないか?」

「いや、そんなことはないでしょ。ないと思うよ。」

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