67.軌間(2)
「この軌間っていうのは、どこを測るか知ってる?」
「左右のレールの…、中心?」
「内側。」
「内側なんだ。」
「50キロレールとか60キロレールとか聞いたことない?」
「ある。確か1メートルあたりの重さだよね。」
「そう。この重さが変わるとレールの太さも変わるから、中心の位置を合わせるとレールの種類によって内側の幅が変わっちゃう。」
「あー、それはまずそうだね。」
「車輪には『フランジ』っていうレールから外れないようにする突起部分がある。どんな形かわかるよね?」
「うん。わかる。」
「レールの内側はそのフランジと接触する部分だから、内側の幅が広くなったり狭くなったりすると困るんだよ。」
「確かに。」
「フランジはある程度の高さがあるから、軌間はレールの頂点から一定範囲内で一番狭い幅を測ることになっている。」
「ああ、レールの上のところってカーブしてるから?」
「それもあるし、摩耗で断面が変形してくることもあるしね。」
「どんな風になるの?」
「例えば右へのカーブだと、遠心力で左レールの内側にフランジが当たって削れちゃう。『曲線 レール 摩耗』あたりで検索すると削れた画像が出て来るよ。」
「へえ。」
「軌間が広がっちゃうのも問題だし、断面が変わると走行の安全性も損なわれるから、レールの交換が必要になるんだ。」
「簡単な対応として、左右のレールを振り替える場合もある。そうすると削れてなかった方が内側に来るから。」
「2倍長持ち?」
「削れたレールを使い続けるのは折れたりする危険も増すからあまり良くないんだけどね。」




