63.時刻表(1)
「大型の時刻表って2種類あるじゃない。」
「うん。」
「どっちが良いとかある?」
「好みの問題じゃない?あとは慣れだと思うよ。」
「トモは何でこっちを選んだの?」
「伯父さんが買ってるのを読んでてそのまま。」
「最初に読んだ方で刷り込まれたって感じ?」
「そう。で、その伯父さんの場合は駅で見慣れてたかららしい。」
「JRの駅に置いてあるのはもうひとつの方だよね。」
「当時こっちが国鉄監修ってなってたんだって。JRになった時に変わったそうだよ。」
「へえ。」
「だから今ならそっちを選んでたかもね。」
「そういう感じなんだ。」
「試しに別の方を買ってみたら?」
「う~ん、トモの見せてもらってるので間に合ってるし。あとやっぱ慣れないと違和感ありそう。」
「確かに、地図とか、並び順、文字に色使い、それとなんていうか雰囲気?そういうのが違うね。」
「もう今ので慣らされちゃったからいいや。」
「僕のせい?」
「責任取ってこれからも貸してね。」
「今はスマホで調べちゃうから、時刻表買う人ってずいぶんと減ってるらしいんだよね。」
「妄想旅行するにはこっちの方が便利だと思うけどなぁ。」
「前後の面白そうな列車とか、意外な発見があるからね。」
「伯父さんは少し前まで毎月買ってたそうだよ。しかも全部とってある。」
「うわ、凄いことになってそう。」
「他の雑誌もあるからね。震災の時には崩れたらしい。」
「埋まらなかった?」
「丁度部屋にいなかったんで大丈夫だったって。」
「居たら埋まるくらいあったんだ。」




