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鉄道は鉄の道  作者: 宇美八潮
第一部「1年生編」
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59/367

59.夜行(4)

「貨物列車といえば、夜って貨物列車が沢山走ってるよね。」

「うん。あ、ひょっとして…。」

「今走ってる貨物列車でお客さん乗せることって出来ないの?」

「まず事業許可で引っかかるんじゃない?」

「ダメ?」

「ダメだと思うよ。それに貨車は人が乗るように作られてないし。」


「客車を連結するならどう?ヨーロッパあたりではありそうじゃない?」

「日本でも客車と貨車をつないだ混合列車ってのが昔あったそうだけど。」

「うん。そんな感じ。」

「出来る出来ないでいえば、出来るなんだけど、認められるかは別じゃないかな。」

「つまんないなぁ。」

「乗り心地も期待しない方が良いよ。衝撃とか。貨車は連結器が違うし、独特な発車のさせ方があるそうだから。」


「もうさ、どうせ妄想なんだから、そういう規制とか関係なく考えてみない?」

「それじゃ客車は何使おうか。寝台車はもう無いし、そもそも貨物会社は客車を持ってない。」

「どこかの会社から引退する車両を買って、これをベースに銀河とかみたいに改造すれば?」

「運営はどうしよう。貨物会社が自分で営業する?旅客会社に委託だとそれぞれの営業範囲があるし。大手旅行会社に委託とか。」

「車両を持ってお客さんも集めるっていう子会社を作っちゃえば?」

「こういった場合も第二種鉄道事業かな?でも実際の運行は貨物会社だろうな。私有貨車みたいに車扱(しゃあつかい)で…、いや貨物の扱いだとダメかな。」

「ねえ、そういう難しいことは置いとこうって。」

「あれ?うん。あー、そうだね。うん。わかった。」

「昔『カートレイン』ってのが運転されてたそうだよ。」

「どういうの?」

「乗用車を積めるようにした荷物車と客車を連結して、愛車と一緒に旅行できますって列車。」

「楽しそう。」

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