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46.写真(1)
「トモって写真はやらないの?」
「うん。」
「先日の湾岸ツアーの時も撮ってなかったしね。」
「それはナオも一緒じゃない。」
「まあ、そうなんだけどさ。」
「高校生になった時に伯父さんが写真機を貸してくれて、しばらく使ってたことがあるよ。」
「へえ。でも過去形?」
「うん。綺麗な写真とか凄い写真は、雑誌とかネットで観た方が良いのがわかったから。」
「あ、それは言えてる。」
「それに僕が撮りたいものは、スマホのカメラで事足りるらしい。」
「えっと、それって線路とか線路とか?」
「実はそういうのもあまり撮らないんだよね。」
「伯父さんは写真撮ってたんだ。」
「昔は線路端で撮ったりもしたらしいよ。でも写真機返すときに話をしたら、僕と同じような理由で撮らなくなったんだって。」
「ああ、だから写真機も貸してもらえたんだね。」
「旅行に行っても、気付いたら鉄道の写真が一枚もないこととかあったし。」
「あれ?でも、たまに変わった車両とか、変な設備とかの写真見せてくれるよね。」
「最近また少し撮るようになった。ナオに見せたいなってネタ的な感じでね。」
「そうだったんだ。」
「で、先日見掛けたコレなんだけどね。」
「どれどれ。え?何これ…。」
「何だと思う~?」




