42.旅行記(1-8)
【ナオ】
平日の日中だから、それほどでもないと思ってたのだけど、羽田空港は思いのほか人が多い。
ふたりとも特に目当てのお店とかもないので、5階の展望デッキへ行き飛行機を眺める。
葛西臨海公園の観覧車、東京ゲートブリッジ、筑波山などがここからも見える。
先程竹芝に到着するのを見たジェットフォイルが13時30分発で折り返す予定だったので、待っていたら少し遠いところを走って行くのが見えた。
それから、ついでだからと第1ターミナルへの連絡通路を歩いてみる。
案内に従って行くと、京急の改札口の脇に通路がある。
これは読めた。
京急の反対側の改札口に行き着くんだな。
そして、実際にそのとおりだった。
歩いてみると意外と利用してる人がいる。
特にすることもなかったので第1ターミナル側から京急の駅に入る。
ホームに降りると、そこは人でいっぱいだった。
なのに停車中の電車の車内はまだ空席がある。
このあとに到着する電車の方が先に発車するので、みんなそれを待っているらしい。
おかげで、運転席後ろの前が見える2人席に座れちゃった。
でも京急は滑走路の下をトンネルで横切るから、飛行機も何も見えなくてつまらない。
穴守稲荷でいったん外に出たけど、また地下にもぐってしまう。
そしてもう一度外に出ると高架になり京急蒲田へ。
ここは上下線が上と下に分かれてて、乗った電車は品川方面へ向かう下側のホームに到着。
今日乗ったなかで『ゆりかもめ』に次いで視界が良かったけど、トンネルが多かったので堪能できないうちに降りることに…。
【トモ】
せっかく空港まで来たのだからと展望デッキへ行く。
飛行機が駐機している滑走路の向こうに船が浮かんでいるのはテレビで良く見る光景。
多分この時間帯はピークではないと思うんだけど、それでもひっきりなしに離着陸がみられる。
眺めが良くて、ここからも筑波山が見える。
関東平野の平べったいことよ。
13時42分頃、先程竹芝で見た高速船が大島に向けかっ飛ばしているのをナオに教えられる。
竹芝発は13時30分とのこと。
モノレールだと快速でも20分近くかかるのと同じくらいの距離を10分ちょいで来れるんだ。
展望デッキを後にすると地下1階まで降りて連絡通路を歩いてみる。
通路の始終端はそれぞれのターミナルの京急改札脇にあって、地下鉄の地下通路みたいな印象。
第2ターミナル側の地下1階を13時48分に出て、第1ターミナル側の地下1階へは13時54分に到着。
第1ターミナルでは何もせず、今通ってきた通路の下にある京急のホームへ。
趣味とはいえ、実に不毛なことをしてるなぁと思う。
乗車したのは印旛日本医大行きの特急。
これから到着する快特が先発するとのことで、それを待つ人でホームが混んでる。
後発のこちらはまだ座席に余裕があり、先頭車の運転席の後ろにある2人席、前方の見通しが良い右側に座れる。
車両は北総鉄道7500形で先頭1号車の7502-1。
羽田空港第1・第2ターミナルを14時7分に発車して、京急蒲田へは14時19分に到着した。
「モノレールの第1と第2の駅の間って、東京駅で京葉線のホームへ行くより近くない?」
「そうかもしれない。」




