32.駅名(1)
「難読駅名っていうけど、あれって元ネタは難読地名ってのが多いよね。」
「元ネタって…。まあでもそうだね。」
「そういういかにもな難読ものじゃない面白い駅名って知らない?」
「うわ、いきなりの無茶振り。ちょっと時刻表見て良い?」
「良いよ。」
「う~ん、と長考の構えのトモであった。」
「頑張れ~、と気長に待つナオであった。」
「…。ああ、そうだ、駅名自体が面白いってわけじゃないんだけど。」
「うん。」
「これは毎度の伯父さんネタなんだけどね、マージャンの役っていうの?それに『浦和』というのが有ったとか無かったとか。」
「マージャンは良く知らないけど、どういうの?」
「七対子っていって、同じ牌を2枚ずつ7組そろえる役があるんだって。」
「それは本当にあるものなんだよね?」
「うん。それを『東 南 西 北 白 発 中』って揃えると通常より点数が良くなるっていうローカルルールらしい。」
「あ、なんとなくわかってきた。」
「東、南、西、北、白、発、中で浦和の付く駅を2セット、コンプリートしましたって。」
「何も付かない『浦和』が『白』ってのは上手いと思うけど、『発』はちょっと無理あるね。」
「小ネタのひとつだったんじゃないかな?」
「うん。そうとしか思えない。」
「それに今は『浦和美園』ができちゃったからね。」
「全駅揃えられなくなっちゃったんだ。それで他にも何かない?」
「そんな直ぐには見つからないよ。」
「まあまあ。頑張って~。」
「東西南北が揃う駅名って他にもあるのかな。」
「今のところ無いみたいだよ。」




