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30.地震(1)

「また地震で津波注意報出たんだよね。」

「こっちでは揺れなかったから僕は知らずにいた。」

「俺はちょうどスマホ見てたんで気付いた。」

「だけど大きな被害はなかったんだよね。良かったよ。」


「新幹線も停電で止まったってね。」

「そこまで大きな遅れにはならなかったでしょ?」

「30分くらいで再開して、遅れも最大で1時間程度だったみたい。だけど、あの程度の揺れで停電するものなの?」

「あれ?知らない?停電させて(・・・)るんだよ。」

「え?どういうこと?」


「ユレダスって聞いたことある?」

「あーある。大きな地震が来る前に新幹線を止めるシステムだよね。」

「今はそこから発展したシステムを使ってるから各社で違う名前らしいんだけどね。」

「へえ。」

「それが地震を感知すると影響が見込まれる範囲で変電所からの送電を止めてるんだよ。」

「そうなの?」

「うん。新幹線の電車は送電が止まると非常ブレーキがかかる仕組みにしてあるんだ。だから本震が来るまでにある程度スピードを落とすことができる。」

「停電しちゃうんじゃなくて停電させてるんだ。」

「そう。」


「でも俺もだったけど誤解してる人は多いと思うよ。」

「停電してるのは確かだし、車内も非常灯になるから状況説明としては合ってるけどね。」

「言い方は少し工夫した方が良いんじゃないかな。」

「僕もそう思う。」

「トモは地震って大丈夫?」

「嫌いだね。特にトイレとか風呂とかで来ると、このまま押しつぶされたら恥ずかしいって考えて焦る。」

「それは、うん、確かにそうだね。」

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