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119.紀勢線(2)

「JR西日本の紀勢線が列車番号を逆転した、ということは、そのときまでは普通の番号の付け方だったんだね。」

「うん。和歌山方面行きの下り列車は奇数、新宮方面行きの上り列車は偶数を号数と列車番号に使ってた。」

「今の列車番号の付け方に変えたのは、JR東海と区間が分かれたから?」

「いや。JRになって会社が分かれても、最初はそれまでのままで変更はなかった。」

「なら何がきっかけだったんだろう。」


「JRが発足して少し経ったころに天王寺駅構内の改良工事が完成して、特急『くろしお』が新大阪・京都方面へ直通できるようになったんだ。」

「えっと、天王寺は和歌山の先で、そっちへ向かうのは下り列車だから…、新大阪を通って京都方面へ下りの特急が走るようになっちゃうってこと?」

「そう。京都と新大阪の間は他の特急も走ってるから、『くろしお』だけ奇数と偶数が逆の号数で走るのはさすがに良くないってなったみたい。」

「それで東海道線の上り下りに合わせて、紀勢線内は下り列車が偶数、上り列車が奇数の号数と列車番号を使うようにしたんだ。」

「時刻表で紀勢線の上り列車を先にして、まず大阪方面からの列車を載せるってしたのも多分この時。」

「そんな経緯があったんだ。」


「ところで特急『くろしお』は和歌山から天王寺まで阪和線を走ってるけど、阪和線の起点は天王寺なんだよ。」

「ってことは。阪和線に直通する列車は、和歌山までは下り列車で、そこから先は上り列車になるってこと?」

「そう。でも紀勢線からの直通列車は和歌山で列車番号を変えずに乗り入れた。阪和線内だけを走る列車は普通の列車番号の付け方だった。」

「それだと同じ方向の列車に偶数と奇数が混ざっちゃうよね。不都合はなかったの?」

「意外とこういうのってあるんだよ。」

「へえ。」

「JR西日本の紀勢線では列車番号の付け方を上りと下りで逆にしたんだけど、全部をってわけじゃないんだ。」

「これまでどおりのもあるってこと?」

「そう。JR東海の区間から直通する特急『南紀』。あとは和歌山と和歌山市の間の列車。」

「和歌山市までの区間は支線みたくなってるから影響がなかったんだね。」

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