114.除雪(3)
「そういえば、東北地方に冬の間は通過しますって駅があったよね。」
「奥羽線と仙山線だね。」
「列車は運転してるんだよね。なのに停まらないんだ。」
「もとから冬には乗降が少なくなる駅が対象なんだって。」
「確かにどれも山の中の駅だったっけ。」
「JR発表の資料に理由とか書いてあるよ。」
「えっと仙山線は『積雪による大幅な遅延などのリスク』ってなってる。」
「奥羽線の方もだけど、33‰の急勾配区間にあるから、もともと停車が難しいんだろうね。」
「そこに雪が積もると更に大変なのかな。」
「あと吹き溜まりとかになってると、通過なら走れるけど一度停車してからだとハマりやすくなったり。」
「ふうん。で、通過するのは夕方の上下各1本なんだ。」
「もともと朝と夜の列車が通過してたんだけど、夜の通過開始を繰り上げる感じ。」
「奥羽線の板谷駅の方は全列車が通過するんだね。」
「こっちは積雪に加えて『誤って降車してしまうなどのリスク』ってことも書いてあるよ。」
「間違って降りたら途方に暮れちゃうような駅なのかな?」
「そうかも。冬の間は通過ってなると、駅までの通路は雪に埋もれてるのかもね。」
「駅には来れない、駅からも出れないな感じ?」
「この資料にも書いてあるけど、近くの大沢駅は前の冬から通年で全列車通過ってなってるんだよ。」
「ひょっとしてそのまま廃止?板谷駅も何年か先には通年通過になってその後は…。」
「隣の赤岩駅がそうやって廃止になってるから、可能性は否定できないんだよね。」
「冬ごもり中の駅は、もし停車して扉が開いたら目の前は雪の壁とかなってるのかな?」
「板谷駅のホームは雪覆いで覆われてるから大丈夫。ただ、そこから出た先はどうだろうね?」




