111.レール(5)
「普通のレールの長さって25メートルだっけ。」
「そう。『定尺レール』っていう。」
「定尺ってことは何かが定めてるの?」
「JIS規格で決まってるんだよ。」
「へえ、そうなんだ。」
「現行の規格だと、重いレールでは50メートル、軽いレールには10メートルってのもあるよ。」
「ロングレールってのは、そのレールを溶接して作るんでしょ。」
「うん。専用の設備がある保守基地で最長200メートルぐらいにしてる。」
「10両編成の電車と同じ長さだ。」
「敷設する現場まで運べるのがこのぐらいの長さまでなんだろうね。」
「あとは現地で繋いでるんだよね。」
「線路脇での作業で、きちんと真っ直ぐに仕上げないとだから大変だと思うよ。」
「規格には50メートルもあるってことだけど、もっと長くするのは難しいのかな。」
「確か10年くらい前からだったらしいけど、150メートルの長さでの出荷も始まってる。」
「やっぱりあるんだ。でも比較的最近なんだね。」
「発送側と受け入れ側の双方で設備が整ってないとだからね。」
「そっか、長いこと定尺レールが前提で作業してたんだものね。」
「この150メートルのレールは主に新幹線で使われてるよ。」
「あ、そういえば動画のタイトルが北海道新幹線用とかってなってた。」
「じゃあこのレールだったのかもね。」
「レールの製造工場ではこれまで150メートルで製造したのを25メートルに切断して出荷してたんだって。」
「それをまた繋ぎなおしてたんだ。すごく無駄なことをしてた気がする。」
「150メートルのままで取り扱うことにしたから、出荷側も専用の車両や船を運搬手段として用意したそうだよ。」
「船もあるの?」
「あ、知らなかった?たしか主に海外への輸出用なんだけどね。」




