104.非鉄(6)
「トモって自動車の免許取る予定ある?」
「ない。」
「予想どおりだった。」
「そういえば、春休みに免許取るって話をしてる人いたね。」
「うん。で、トモはどうかな?って思って。」
「僕んちのあたりだと車要らないでしょ。駐車場代高いらしいし。そう言うナオはどうなの?」
「俺も取るつもりない。」
「写真撮るのに車乗り回してる先輩もいるよね。でも、そういうのもないしさ。」
「同じく。」
「それに、ぶきっちょ様なので、あちこちぶつけずに運転できる自信がない。」
「それは…。世間様の安全のために運転しないでください。」
「はい。そもそも『僕が運転する車には乗りたくない』って、自分自身が一番思ってる。」
「ところで、念のために聞きますけど、自転車は乗れる?」
「あー、自転車は大丈夫。中学生の頃までは結構あちこち乗り回してたし。」
「じゃ最近は?」
「乗ってない。そろそろ買い替えようかな?って頃にコロナになっちゃって。そのまま廃車になってそれっきり。」
「俺はたまに乗ってる。」
「最近はヘルメット着用だとか、乗り方とかも厳しくなってるけど。」
「うん。ヘルメットちゃんと使ってるよ。」
「偉いなぁ。ヘルメットもだけど、あそこは歩道通れたっけかな?それとも道路かな?とか考えるの面倒じゃない?それなら歩いちゃった方が楽。」
「ものぐさなのか、勤勉なのか判断に迷う。」
「俺は船舶免許の方が興味ある。」
「うわ、セレブ様がいる。」
「そういうんじゃないってば。確かにお金はかかるから、そこがネックなんだけどね。」
「船乗せてもらう楽しみができた。」
「まだ取ると決めたわけじゃないから。それと船酔いは大丈夫そう?」
「わからない。可能性は無限大。」
「それダメな方にじゃないの?」




