100.保守用車(1)
本作をご覧いただき、ありがとうございます。
当初は志低く不定期掲載の予定でしたが、いざ書き始めてみたら連日掲載の皆勤賞で100話まで来ることができました。
明日からも毎朝6時過ぎくらいにひっそりとアップします。
どうぞよろしくお願いいたします。
ブクマや★での応援をお待ちしています。
「第100回記念!あなたの好きな電車は何でショーっ!」
「100回って何?そのテンション何?」
「そーゆー細かいことは置いといて、トモの好きな電車って何?」
「う~ん。」
「あ、もちろんディーゼルカーとか機関車でも構わないよ。」
「ってか、鉄道車両でもなくて『保守用車』なんだけど。」
「あれれ?」
「『レール削正車』っての。」
「作成…、レールを作るの?」
「削って正すの。」
「削るってどんな風に?」
「砥石が付いてて、それでレールの頭部の形を整える。」
「包丁研ぐみたいに『シャーシャー』って感じ?」
「いや、丸くて高速回転するグラインダーを使ってる。」
「ああ、じゃあ『チュイーン』だ。」
「もう少し重めの『ヂュイーン』かな。で、派手な火花が出る。飛び散らないようにカバーが付いてるけどね。」
「へえ。」
「カッターでカンナみたいに削るタイプもあるらしい。」
「あー、前に言ってたレールの断面が変わっちゃったの、そうやって直すんだね。」
「それもあるんだろうけど、主に波状摩耗っていうのを直してる。」
「波状ってレールが波打ってる感じ?それって削ったぐらいで直るの?」
「あ、そういう大きいのじゃなくて、0.1ミリとかのもっと細かい凹凸。騒音の原因になるんだって。」
「レール表面のザラザラをつるんとさせる感じかな?」
「そうそう。綺麗に磨いてぴっかぴか。」
「レールと接触する車輪の方も定期的に断面を整える作業をしてるんだよ。」
「片方だけ磨いてもダメだもんね。」
「『車輪転削』っていう。」
「添削?」
「違う字を想像したよね。」




