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転校生(六)

平内に戻り着いた頃には、もうほぼ夜だった。秋山さんはあらゆる意味でとても明るい人で、ただ側にいるだけで、僕はいつもよりずっと多く笑っていた。


駅を出て、僕たちは今、別々の場所へ向かおうとしていた。反対方向だ。


「また明日、立田さん。暗い少年を殻から引きずり出したいっていう私のわがままを聞いてくれてありがとう」


彼女はそう言って別れを告げた。一日の出来事全てにまだぼんやりしていた僕は、ただ手を振って彼女に別れを告げることしかできなかった。


楽しかった、それは確かだ…けど、まだ足元につまずく石が一つ残っている…


この携帯をくれたあの子は誰だったんだ?これは水色の折りたたみ式の携帯で、特に飾り気はない。


待ち受け画面は、不器用に撮られた桜の木の写真だ。これを持ち続けたのは間違いだったのか?


「すごく面白い子だね」それが、彼女の何がそんなに面白かったのかを秋山さんに尋ねた時の、彼女の答えだった。


連絡先を開くと、彼女が言った通り、「携帯2:続編」がそう登録されている。他にも両親や他の家族と思われる連絡先がいくつかある。


彼女はメールの履歴さえ何でもないように残していった。読んだりはしない。どうせ長くこのものを持っておくつもりはないから。


また会う機会があれば、返すつもりだ。


そして、単純に電話してしまえばもっと早い。だから、ボタンを押すしかなかった。


買い物袋を何とか抱えながら、携帯を左耳に当てる。


……


袋?


僕は絶対に何も買っていない。この袋は秋山さんのものだ。


「待ってたよ、あなたからの電話…」


即座に携帯を切った。今走り出せば、秋山さんに追いつけるかもしれない。どちらへ向かったかはっきりわからないけど。


彼女の歩みは遅い。だから、彼女が見えないなんてことはまずないだろう。全身の力を込めて、僕は走り出した。


電車の変な女の子のことを考えすぎて、秋山さんの買い物袋の一つを持っていることを完全に忘れていた。


時雨はきっと柳さんの家で待っている。だから、これにあまり時間をかけられない。


桃のジュースのパックが、ジャガイモやニンジンと一緒に、僕の一歩ごとに揺れた。進むにつれ、気づかないうちに、周りの…人の数が減り始めた。


あの黒髪の少女の微笑み、彼女のためらいがちな眼差し、そして携帯の重さが、少年の思考を破壊していた。


彼は彼女のことを考えたくなかったが、それは親指に刺さった小さな棘のように残った。


その舗装された道は、家とは反対方向へと続いていた。学が頻繁に通る道ではない。小売市場で割引品を求める時、時々ここを通らなければならないことがある。


しかし今回は、薄暗く、金色で、嘘に満ちた夕暮れの光に塗られた古い家々に、空気が絡みついていた。その光は少年の影を、地面にしがみつく指を模したかのように細長く伸ばした。


息が乱れ始めた。少年はスポーツマンではなく、激しい動きにも慣れていなかった。


そして自分の息遣いの音のために、彼は気づかなかった。今回、虫さえも鳴いていないことに。


急いで通り過ぎようとしている道の一部で、少年は何かを視界の隅で捉えた。路傍の草地に。


彼が探しているあの少女の金髪が、ちらりと見えた。彼女の買い物袋が、不器用に草の上に散乱し、彼女が道中で何かに気を取られたことを物語っている。


少年は足を止め、息を整えようとしながら、少女が膝をつき、指の間に何か毛深いものを持っている姿をかろうじて認識した。


「秋…」


彼の声の上に、別の音が重なった。彼の荒々しい呼吸が彼の感覚から隠していた何か。湿った音。


静寂を、背筋に寒気を走らせるような落ち着きで貫く、引き裂くような音。


「…にゃ…」


やなみの肩が軽い痙攣で引きつったが、わざとではない。最後のその音は、ゴボゴボという音を伴い、学が言おうとした言葉をすべて飲み込ませた。


冷たい汗が学の頬を伝う。いくつかは足元にまで滴り落ちた。彼の心拍は、その光景を理解すると同時に速まり始めた。


秋山やなみは、膝をつき、立田学の方向に背を向けていた。その姿勢は完璧で、背筋は伸び、頭はわずかに横に傾き、学術的好奇心に満ちていた。


彼は思った…彼女がぬいぐるみか何かで遊んでいるのだろう、と…風が向きを変え、悪臭を伴って吹いてくるまで。


やなみの足元で、草は赤く染まっていた。同時に、黒い毛皮の生き物が、新しく買ったばかりのナイフに内臓を切り開かれて、息を止めた。


それは猫だった。最悪の状況に見舞われた不幸な野良猫。高校生の少女が、その仕組みを知るために時計を分解する子供のように臓器を取り出そうと腹を切り開いている。


急ぐことなく。声もなく。感情もなく。


ただ、最も残忍な行為への絶対的な集中だけがそこにあった。


彼女の行動の冷たさ、鉄と内臓の悪臭が混ざり合い、その日二度目となる吐き気を必死にこらえる学の喉を締め付けた。


足が震え始め、視界がかすみ、耳には胸から飛び出しそうなほど速く、絶え間なく響く心臓の音が轟いた。


やなみは彼を見なかった。彼の存在に気づかなかった。彼女の注意は完全にこの暴力的な行為に集中していたからだ。


少年は一歩後退した。それから二歩。三歩。そして、食料品の袋が指の間から滑り落ちても、もう彼にはどうでもよかった。


動物のように、尾を後ろ脚の間に挟み、最小限の音も立てず、少年はただ走った。内側から自分を蝕む現実から逃れようとして。


これは大海様が彼らを罰するために送り込んだものなのか?人間の中から生まれた怪物か?…誰にも答えられない。


この時点から、彼の記憶は曖昧になる。妹に会うために隣人の家に立ち寄ることさえせず、この世の何ものによっても歩みを止めず、自分の部屋のドアに寄りかかることにようやく成功するまで。


暗い。冷たい。しかし、何かが違う…音が存在した。


家々の人々、リビングで騒ぎを起こしている父、そしてもちろん、虫の音。


しかし、彼は集中できなかった。呼吸が肺を焼き、心臓がほとんど喉まで飛び出しそうだった。


なんとか部屋のバスルームまで這い、陶器の洗面台の前に全ての体重を預けると、ついに彼の胃が屈服し、システムから来る全ての胃酸と胆汁への道を開いた。


彼の嘔吐は止まらず、他の全ての音をかき消し、その存在だけで彼の鼻孔にさらに嫌な別の臭いを染み込ませた。


涙が、もうこれ以上自分を絞り出せないほどにまで流れ出た。彼は洗面台にこぼれた胃酸に血が混ざるほど吐いた。白い大理石を汚しながら。


そして最後の力を振り絞って、彼はかろうじてこの悪夢から抜け出せる唯一の手段を握りしめた。


「ただの幻覚だ…」


少年はつぶやいた。普通の生活にしがみつこうとして。


正常を保とうとして。


目にした全てを否定しようとして。


残り少ない意識で、月曜日の分の薬はもう飲んだことを認識し…彼は必死で火曜日の分を探し求めた。


リスペリドン、クロザピン、アリピプラゾールが少年の手のひらに置かれた。まだ喉の痛みは耐えがたく、もうまく話せないほどだったが…彼は水なしでそれらを飲み込むことを強いた。傷ついた喉でほとんど詰まりそうになりながら。


「幻覚だ…」


彼は目を閉じ、胎児の姿勢で自分を包み込み、汗と嘔吐物の臭いを嗅ぎ、まだ涙が目から流れ落ちるのを感じながら。


残されたわずかな正気にしがみつこうとして。

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