思わぬ参戦
とある、体育の授業の時も変わらず悩んでいた、俺はほかの生徒が、スポーツを楽しむ中で体育館の端に座り考えていた。
「おい、どうしたんだよ? 鈴木」
「あぁ、杉谷か?」
「って、反応薄! 俺そういうのが一番傷つくんだけど?」
「あぁ、ごめん」
「ほらまた! まぁいいやなんとなく鈴木の悩みは分かるからよ?」
そういうと、杉谷は俺の隣に座り込み相談に乗ってくれた。
「あれだろ? 近々する風紀委員との勝負だろ」
「んぅ、まぁそうな」
「やったぁ、当たりぃ~、で何に困ってんだよ?」
「いや、大したことじゃないよ?」
「そうか、でも前も言ったけど、俺に何かできることがあれば言ってくれよ? 俺ら親友だしよ?」
そういうと、杉谷は立ち上がり、スポーツの方に混ざりに行こうとしていた、そんな杉谷を俺は、声をかけて止めていた。
「なぁ? 杉谷……頼みたいことがあるんだけど……いいか?」
「あぁ! もちろんできる範囲でなら」
「っていう事で、新しく野球部の試合の助っ人に来ました、杉谷でーす」
「あぁ、よろしゅうな?」
「……よろしく」
「力になってくれる事、とても頼もしく思うわ」
「そういってもらえるとやる気でるっす」
初めて、野球部の部室へと来た杉谷だったが、案外早くに打ち解けている感じで、なんというかどこか、もどかしさもあったが、とりあえず一安心をした。
「……それで? 野球はできるの?」
「まぁ、一応は昔、少しやってたんで」
「守れるポジションは? 基本どこでもできますよ? まぁめちゃくちゃうまいわけではないですけど」
「でも、これは大きなピースとちゃうか? ユウティリティープレイヤーはいくらいても困らへんし」
「そもそもの話なんだけれど? 野球部の皆はどれくらいできるのかしら?」
千葉さんの質問は、俺たちの目標である相手に勝つことに大切な事でメンバーを集める事だけに夢中になっていた俺は考えもしない事だった。
「俺は、たまに梅田のバッティングセンターには行きますよ」
「うちも大体同じくらいやな?」
「俺は中学までやってたっすよ? まぁバッティングはからきしだったですけど」
「あたしは、昔は通っていた時期はあったけど、最近はずっと帰宅部だったから言うなれば未知数よ」
「確か、千葉さんは練習してたんですよね?」
「えぇ、なんなら最近もしているわよ?」
とりあえずの戦力確認が終わったところで再び、問題は残りの最低人数四人をどうするかだ。
「どうします? 残り四人」
「どうするって言われてもなぁ~」
「誰か、頼める友人とかいないんすか?」
「……あたしはいないわよ? そんなにアウトドアな友達とか少ないし」
「どこも、どっこいどっこいか」
「ていう事は?」
「うちも同じや」
千葉さんの友人に頼むとなれば変な疑いをかけられかねないというのもあり、期待薄ではある。
そんな風に悩んでいると、勢いよく野球部の部室のドアが開かれ、三人の女子が派手に、一人の女子はすっと部室へと入ってきた。




