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新戦力会議

後書きに野球用語解説を載せておきます。

 新しく阪田さんを加えた、新生野球部は今も尚がけっぷちに立たされている。

 勝負を申し込んだ翌日、千葉さんは風紀委員室へと出向き、勝負の詳細な話を決めてきた。


・試合は二週間後の十四時にプレイボールで、少量の雨ならば決行する。


・試合は三イニングで延長2回タイブレーク制でDHは無し


・先行は野球部で後攻風紀委員


・野球のできる最低人数、九人が勝負の日までに集まらなかった場合、相手の不戦勝とする。


・男子生徒は、外国人と同等の扱いとして一チームに四人までしか入れることができない


・メンバー九人に追加して、監督と走塁コーチを立てること、もしも当日に監督が体調不良になった場合、誰か代理を立てること


・勝負をする(風紀委員と野球部)のメンバーは全員参加し、一度は打席に立つか守備にでるかをしなければならない。ただし一部例外を除く


・集めるメンバーは最大人数十八人までとする


「大雑把に言えば、このようなものね? 後は本当に細かいことばかり話していた感じだったわ」

「まぁ、監督は大村先生にやってもらうとして、後は残りのメンツとコーチをやってくれる先生かぁ~」

「だったら、野球部からメンバーを借りれば――」

「そうしたいのは、山々なのだけれど」

 千葉さんは言葉に少し詰まりながら話すと、隣に座っていた阪田さんが、頬杖を突きながら、千葉さんが渋った訳を話してくれた。

「どこから、どうやって漏れたんかはわからへんけど、この部活の事を新聞部が報道しよったんや、まぁ、あくまで事実というよりはそんな噂がありまっせって事なんやけど……」


「そんな事、報道されていたらあたしたちが野球部のメンバーを引っ張ってきたら格好の餌食でしょうね? 生徒会長がまたしても、権力を使い野球部の生徒を従えさせたってね?」

 俺は、他の部員の話を聞いて、思っていた以上に野球部が追い詰められていると知らされる。



「だからこそ、最低限のパワーバランスを保たせる為に、男子生徒の制限をしたんだけど……」


「そうか! 制限を付けると、出させる野球部員が減るし、まだ勝ちの見込みがあるって事ですね!」

「そういう、事になるわね?」

「まぁ、そういうてもメンバーが増えるわけでもないしなぁ」

俺が少し見た希望を阪田さんは現実に引き戻す様に叩きつけた。

「ですよね? 最低十人は欲しいですしね?」

「そうよ! 九人だと、ビーンボールをされたり、怪我をしたらその時点で没収試合になって、あたしたちが負けちゃう」

「コーチの方は任せてください!」

 部室のドアがガラガラと開いて、その先には大村先生がいた。

「コーチの方は私が、何とかしますから、あの、えっと野手の方はお願いします」


 この事で、俺たちはコーチの悩みからは、開放された、だが後二週間の猶予の間に、メンバーを五人以上集めないといけない。

 そんな無理難題をどうするべきか、俺は授業を集中して受けられないくらい悩む日々を過ごすのだった。


タイブレーク チームの攻撃が開始する時点でランナーが1塁2塁の状態から試合が始まる事。


DH 投手が打席に入らずに投手の代わりに打撃専門の野手が打席に入る事。今回の試合ではDH無しの為投手も打席に入る

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