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FA

俺は折原と千葉さんに挟まれ部室へと戻っていた、阪田さんは「ちょっと遅れるさかい、先行っといてや」と言われ、阪田さんを置いて先に行った。


「三次さんすいません、うちこの勝負、野球部側で戦いたいんや」

「おい、正気か? 貴様! 私達はこの風紀委員として、頑張って来ただろう?」

菊池さんは、席からバッと立ち上がって話しかける。

「あぁ、菊池さんがそう言うのは分かるんやけど、うち野球部の部室に行くに連れて、段々野球部の事が気に入ってしまって……それで……」

「やっぱり、チーターズは私達を裏切るのね? ファンであるあなたも」

三次さんは、うちを冷ややかな目で見つめ圧をかけてきた。

「そのような風に、言われてもしゃあない、けど戦うんやったら、絶対負けへんで! 野球部優勝や!」

そう、笑ってみせると三次さんや菊池さん田中さんに頭を一度下げ、野球部のみんなの元に向かおうとしたが、うちはその足を一度止め、風紀委員室に戻った。

「そういや、最後に聞きたいんやけど……」


「千葉さん、本当によかったんですか?」

「えぇ、私は戦う顔をしているもの」

「そうじゃなくて!」

 自信満々の表情で言ってのける、千葉さんに先が思いやられるなと、思いながら廊下を歩いていると、「ちょぉー待ってくれやー」と後ろから声がして、振り返ると阪田さんが小走りでこちらへと向かってきている。

「はぁ、やっと追いついたわ」

「っていうか? 阪田さん風紀委員よね? なのに何でこっちに来たの?」

「あぁ、そのことなんやけどなぁ」

 阪田さんは、足を止めて俺たちに向けて、頭を下げた。

「頼む! うちをそっち側に入れてくれへんか?」

「阪田さんは、風紀委員側で戦うんじゃないの?」

 阪田さんは唾をごくりと飲み、折原の質問に答えた。

「あぁ、そのつもりやったんやけど、今回の件で風紀委員の事、信頼できんくなってなぁ」

「どういう事ですか? まぁなんやうちは簡単に言えば、学校の秩序を守る風紀委員っちゅう仕事に憧れて入ったけど、何ちゅうか鈴木くんのあのやり方は、子供が砂場で好きな物を作る様な感じやったから、うちはこっち側に付きたいなぁって思ったんや」

 千葉さんは少し間をおいて、「それは、私たちの味方をしてくれるって事でいいの?」

「あぁ、何なら、野球部に入部したいとまで思ってる」

「ふぅー……いらっしゃい野球部へ」

 少し間を開けて、健やかな笑顔で阪田さんを野球部へと迎え今更だが、これで部員の規定人数が達成したのだった。


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