修学旅行2日前。
はい。本日2話目です。
今回は修学旅行の大まかな流れが出てきます。
それではどうぞ。
優月side
「はい。今日は班会議しまーす。」
と、森田先生が言う。
あ、ちなみに俺を襲ってきたあの人として終わってる犯罪者軍団からは賠償金をたんまりいただいた。
言ってなかったかもしれないが、行き先は北海道である。
…こんな!冬の!真っ只中に!北海道だと!?
ちなみに12月なう。
ここで流れを簡単におさらいしておこうと思う。
1日目
学校集合。諸々のことをして出発。
セントレア国際空港着。
(あ、いい忘れていたが、三重県在住。)
機内で昼食。
北海道着。
羊ヶ丘展望台へ。
その後、函館内にあるホテルへ。
2日目。
函館内のホテルから五稜郭へ。
昼食は海鮮丼。
その後、函館山に行き、ロープウェイに乗る。
函館山山頂で夕食。
その後、富良野内のホテルへと出発。
3日目。
富良野内のホテルを出発した後、北へと向かい『旭山動物園』へ。
動物園内で昼食を取り、札幌へと向かう。
その後、『白い恋◯パーク』着。
その後、藻岩山へ移動し、夜景を鑑賞。
その後、札幌内にあるホテルへと移動。
4日目。
ホテルを出て、小樽へ。
そこでそのまま小樽散策。
小樽内で昼食を済まし、新千歳空港へ。
そこからセントレア国際空港へと戻る。
というのが大まかな流れだ。
それで、今日は、函館山山頂、旭山動物園、小樽内の昼食をどこにしようかを班で決める、いわゆる班会議をするのだが…
「はい。何かその場で美味しそうと思ったところで食べる。それでおk?」
と、泰我がいう。
…どこからも異論は出ない。
この班怠惰過ぎない?
ベテ◯ギウス出てくるよ?
『怠惰ですネェ…』
って。
早々にやることをなくした俺達は雑談に興じるのであった。
side out
「ねえ、今の優月どう思う?」
と、懐子が他の3人に問う。
「え、俺は優月がこんなんになってるのはおかしいと思う。」
と、泰我がガチトーンで言う。
「おっと?なんですかそれは?嫉妬ですか?」
と、優月がからかうように言うと、徐ろに泰我が立ち上がり、優月の頭にチョップをかました。
「なっ…!?痛ぁぁっ!?」
優月は頭を抑えて悶絶する。
「なにすんだよ!」
(親父にもぶたれたこと無いのに!)
と抗議した優月の目には少し涙が溜まっていた。
「いや、自業自得。」
と、泰我は冷淡に言い放つ。
「いやどこがおかしいんだよ!」
優月は抗議する。
その勢いは止まることを知らないのか。
「いや、百歩、いや千歩譲って少女になるのはいいんだよ。でもな?お前が『美少女』なのが許せない。」
「んなんしらねーよ神に聞け神に!」
(今の俺がまさしく全方向少女ってな?正面で見ても下から見ても横から見てもいい女なんですわ。あぁ困っちゃう…)
…やかましいわ。
おっと地の文が出てきてしまった…失礼失礼。
…コホン。
無駄に自意識過剰な優月とは裏腹に、本気で怒気をにじませている泰我。
これで長い事馬鹿やってきてるんだから人間とは不思議なものだ。
「…さて。とりあえず優月をボコす方針でいい?」
「良くないよ?」
唐突に泰我がそんな事を言う。
「いや、考えてみな?今の俺を殴ってみ?クラス中の男がお前に殺到するぞ。」
と、優月は言う。
彼…いや彼女の言うこともあながち間違いじゃない。
なにせ現にいま泰我の言動には聞き耳が立てられているのだから。
このクラスの男子は女子にも飢えているのでそういうことには敏感なのだ。
「…めんどくせぇな…いいや。お前と二人になったときに…」
「「「「「「「「「「あ?」」」」」」」」」」
「…」
今、クラス中の男子が『二人になった』という言葉に反応した。
団結力ってすごい。
「…はぁ…とりあえず、昼食は適当に美味しそうなところでいい?」
「「「「いいよ」」」」
なんか相手するのが面倒くさくなった泰我は強引に話を終わらせるのであった。
〜神谷家〜
優月side
「おい、お前、大バッグ見せてみ。」
俺が部屋でゆっくりしていると、急に母さんにこんなことを言われた。
大バッグとは、修学旅行当日に持ってくリュックサックに入れられない大きなものや、着替えなどをいれるバッグのことだ。
「ん?わかった。」
俺は部屋から大バッグ…キャリーケースを持ってくる。
「なんで今さら?」
ちなみに、大バッグの整理は女になる1日前に済ませておいた。
なのになんで今さら…
「いいから、部屋に戻ってろ。」
「はいはい。」
何故か部屋に戻ってろと指示が出されたので部屋に戻る。
優月が言った後のリビングでは、また新しく買ってきたらしい服屋の袋を持った志乃がいた…
〜数十分後〜
「おい、大バッグ返しに来た。明日忘れんなよ。」
あれから数十分後、母さんは俺の部屋のドアをノックして大バッグを持ってきた。
「何したんだ?」
「…また明日わかるさ。」
何をしたのか聞こうとしたのだが、なぜかいなされる。
なんでぇ?
そんなことを思ってると、いつの間にか母さんはいなくなってた。
「はぁ。まぁ、いいか。」
俺は特に気にすることもなく眠りについた。
はい。今日は、もう1話投稿するつもりです。
就寝直前で優月の大バッグをいじった母さん。
さて。どうなっているのか?
それではばいなら!