修学旅行一週間前(7日前)。
どうも。朱羽の索夜です。
えー。深夜にネタが舞い降りてきたため書きました。
地味に初の日常系?です。
見切り発車です。
しかも、TSものです。
それではどうぞ。
主人公side
…おかしい。
いや、おかしい。
なんか違和感するなとは思ってたんだ…
でも…
でも。
「女の子になってるとは思わないだろー!?」
早朝、俺の…いや、『私』の高い声が家に木霊した。
「ちょ、お兄ちゃん。何?女の子みたいな声出して。朝からうるさい…よ…」
おっとバッドタイミング。
俺が叫んだ瞬間にマイシスターが入ってきてしまったではないか。
紹介しよう。
俺の妹、『神谷 心晴』だ。
茶髪セミロングに茶色の目。
母さんの幼少期にそっくりらしい。
ちなみに歳は1年差。
…うん。なんか絶句してるけど?
「きゃ…」
「きゃ…?」
「きゃあぁぁ!不審者ぁぁぁ!?」
と、叫びながら心晴は下に降りてしまった。
「いや、待てぃ!」
それを追いかけるべく、俺も下に降りていく。
〜リビング〜
「お母さん!お兄ちゃんの部屋に不審者が!」
「なんだって!アタシが殺ってやるよ!」
俺が下につくと、ちょうど母さんがフライパンを構えたところだった。
紹介しよう。
俺達の母さん、『神谷 志乃』だ。
金髪ロングで茶色の目。典型的な元ヤンで、暴力万歳!な人。
「ちょ、ちょ待てぃ!誰が不審者だ!」
「…いや、不審者どうこうの前に、アンタ誰?」
…あ。そうだった。
俺女の子になってるんだ。
それと、俺の紹介がまだだったな。
俺は『神谷 優月』。
黒髪黒目の男子高校生…だったんだが。
今では黒髪ロングの紺色の目の美少女になってる。
「俺だよ俺!神谷優月!」
「は?何言ってるんだアンタ。…うーん。なんか証明できるもんは?」
「心晴が小1のときに学校で漏らして俺のところに泣きついて…」
「も、もういい!それもういいから思い出さないで!」
と、心晴が顔を真っ赤にして怒こってくる。
はぁ…昔はお兄ちゃんっ子だったのになぁ…
「なるほど。それを知ってるなら優月か。」
「お母さんもそれで判断しないで!?」
「なんだなんだ?朝から騒がしいなぁ…」
あ、父さんが降りてきた。
紹介しよう。
父さん、『神谷 翔琉』だ。
黒髪黒目の眼鏡で、実はエリート。
IT企業の社長であり、収入がエグい。
つまり母さんとは真逆。
「…え?誰?」
「ははっ!最初はそう思うだろ?だがコイツ、優月らしくてなぁ。」
「ゆ、優月!?どうしてそうなったんだ…父さんは肩身が狭いよ…」
「あ…あぁ。大丈夫。俺は心の中は男子でいるつもりだから。」
「おぉ…そうかありがとう優月…」
父さんも苦労してんだな。
「ねぇ、お兄ちゃん。学校どうするの?」
「…あ。」
どっきりどっきりどんどん!
女の子になってしまったよ
どーしよ!?(どーするぅ!?)
「とりあえず担任に掛けるわ。電話。」
行動が早くて助かるマイマザー!
「まさかお兄ちゃんが、お姉ちゃんになっちゃうなんてねぇ。しかも、身長私と同じぐらいじゃない?」
「なっ…なんだと…!?」
「たしかに…優月、これだと苦労が増えそうだね。」
「や、やめろ…その事は考えたくない!」
そうこうしてるうちに、電話がつながったみたいだ。
「もしもし?2年4組10番の、神谷優月の母なんですけど。」
ここで猫なで声を使わないとは…度胸があるぜ!そこに痺れない憧れなぁい!
「はい。はい。では、今日は車で…と。はい。わかりました。では。」
お?自転車でいかなくてもいい?
「おい。優月と心晴。今日、送迎な。」
俺と心晴は顔を見合わせて、
「「ぃよっしゃぁ!!」」
と喜んだ。
いや、自転車で30分だよ!?
めんどくさいことこの上ない!
「はぁ…調子のんなよ。」
「ははは…」
〜学校〜
ここは『鈴鳴学園』。
俺達の通う高校だ。
今は校長室で話をしている。
「えっと、そこの方が優月さんで間違いないでしょうか?」
と、担任が聞いてくる。
担任も元ヤンの圧力には勝てないか。
紹介しよう。
俺のクラスの担任、『森田 陽菜子』。
青がかった黒髪ショートに黒目。
女の先生だがノリが良く、人気はトップの人だ。
「はい。間違いないです。」
「そうですか…本人は、これを公表する方針で?」
「どうなんだ?優月。」
「あぁ…公表…します。その方が楽な気がするんで。」
隠して変な事なったりしたらめんどいから。
「そうですか。では、優月くんは朝のHRで言うとして…」
彼女はこの後、俺の人生で大事なことを言うのだ。
「『修学旅行』。どうしましょう。」
「「あ。」」
母さん?あんたも忘れてたのかよ。
「ま、まぁ、それはおいおい決めるとして…もうすぐでHR始まるので、来てください。優月くん。」
「わ、わかりました。ありがとう。母さん。」
「おう、頑張れよ。」
母さんは笑って俺を送り出してくれた。
side out
〜教室〜
朝の教室はガヤガヤしている。
その喧騒にまぎれてこんな声が聞こえてきた。
「なあ、今日、優月いないの?」
その声の主は優月の親友である者の声だ。
その声に反応したのは、少し高い声だった。
「うん。いないみたい。」
その声の主は優月と仲が良い女子だった。
その声に反応こそしなかったものの内心がっかりしているものが一人。
そして、
『キーンコーンカーンコーン』
彼ら彼女らが驚愕するときがやってくる…!
優月side
…うわぁ…うわぁ〜…
え、めっちゃ緊張する。
知ってるやつの会話が嫌でも耳に入ってくる。
ちなみに制服は女子用に着替えさせられた。
森田先生曰く、『そっちのほうが可愛いじゃん♪』
いや、可愛さとか求めてないから…
「いい?私がいいっていうまで入ってきちゃだめよ?」
「はい。知ってます。」
よくある転校生にいうやつですね。
そういって先生は教室へと入っていった。
side out
2-4教室。
先程までガヤガヤしてた教室に陽菜子が入っていくと、急にシン…となった。
「おぉ。切り替えすごい…」
と、陽菜子は思わず漏らしてしまう。
「はい。今日は…」
そのことは棚上げしといて、陽菜子はHRを進めていく。
そして、終盤に差し掛かった途端。
「はい。突然ですが、いつもいるはずの誰かさんがいません!誰でしょう!」
と、陽菜子は言う。
教室が一気に騒がしくなる。
そして、言葉の端々に含まれる『優月』という単語。
陽菜子は、一人、
(忘れられてはないのね。)
と安堵する。
「はい。注目!みなさんが思ってるとおり、今日は優月くんがいません!ですが、今日はスペシャルゲストがいまーす!では、入ってきてくださ〜い!」
優月side
「では、入ってきてくださーい!」
あぁ。ついにこのときが来てしまった。
どういわれるのか。
そんなドキドキを抱えながら俺は教室へと入っていく。
俺が教室に入った途端、
『キャー』
という声が響き渡る。
騒がしくなりすぎ。
…うわぁ…うわぁ〜…
知ってる顔が少し高く見えるよぉ…
「はい、問題です!この子は誰でしょう!?」
と、先生は言う。
いや、わかるわけが無いでしょ。
…ほら、みんなして黙りこくっちゃったじゃん。
「まぁ、わかるわけが無いよね〜。わかったならストーカーという称号をあげよう。」
もらっても嬉しくねぇ…
「ってなわけで正解はー…自己紹介、よろしく!」
「…え?」
普通ここで俺に振る?
「ほら。いいからいいから。」
「…はぁ、わかりました。」
俺は決心をする。
「皆さん。おはようございます。私…いえ、俺は、『神谷優月』です。」
と、いった瞬間、
『え…えぇぇぇぇぇぇぇ!?』
という声が響いた。
…当たり前だ。
「はい。優月くん…ちゃん?」
「『くん』でいいですよ。」
「そう…優月くんの席は変わってないからね。」
「はいありがとうございます。」
そうして2-4教室のHRは大驚愕で幕を閉じた。
〜1限目終わりの10分休み〜
…いや、俺のところに人来すぎ。
「ねえねえ!どうして女の子になっちゃったの!?」
「どうやったらそうなるんだ?」
などなど。
なんかアホみたいに人くる。
「いや、俺が聞きたい。なんでこうなった。」
と、茶化すように言うと、みんなは真剣に考える。
「うーん。神様に認められた?」
「なっ…そうなると優月は神の使い!?」
『ははーあ』
なんかみんな跪いちゃった。
「いや、顔上げて。俺は神の使いじゃないから。」
そんなことをいってもみんなはやめない。
…はぁ。これがこのクラスの面白いところでもあるんだけどね。
そんあこんなで10分休みは終わった。
〜昼食〜
はぁ。結局10分休みはいつもあんな感じで『あいつら』に話しかけに行けられなかった…
だが。まぁ。今なら行ける。
俺は話しかける。
「なぁ、お前ら。一緒に昼飯食おうぜ?」
〜屋上〜
俺は友達と一緒に昼ご飯を食べている。
「なぁ、結局なんでそうなった?」
と、『大久保 泰我』。
茶髪に茶色目。
小学校からの付き合いで結構仲がいい。
「いや、俺が聞きたい。」
と返すと、今度は
「女の子になった感想は?」
と、隣の女子が話しかけてくる。
『伊東 懐子』。
黒髪ポニテの茶色目。
小学校からの付き合いで結構(ry
「なんかめんどくさそうってのが本心。」
「可愛そうですねぇw」
…さっき煽ってきたのが、『篠原 真耶』。
茶髪ショートの黒目。
小学校からの付き合い(ry
うん。うざい。
「一回黙ろうか?そしてお前はなんでぼーっとしてんだ?」
俺が話しかけたのは『杉本 練人』。
黒髪黒目。
小学校からの…
ではなく中学校から。
ちなみに、こいつら班員。
結構神ってるのよ。班。
あ、あと、泰我と杉本、同じ部屋。
ちなみに、部屋移行の話があったけど遠慮しといた。
だって女子部屋入るの無理だもん。
しかも懐子と真耶は2人部屋で確保してたし。
ベッド2つしかない部屋らしいし。
そこだけ。
…まぁ、部屋同じでも何も無いでしょう。
時間はあっという間にすぎ、5限目。
今日は水曜日なので5限で帰りなのだ。
部活?帰宅部に決まってんだろうが。
異論は認めん。
先生が教室に入ってきて、話し始める。
「はい。今日はバスの座席を決めますよ。」
と、いった瞬間、
『いぇぇぇぇい!』
と、教室が湧いた。
いや、湧くところか?
まぁ、とにかく、決めるとしますか。
座席、こんな感じ。
| |
ーー ーー| |ーー ーー
真耶| |懐子
ーー ーー| |ーー ーー
泰我 杉本| |俺
ーー ーー| |ーー ーー
| |
本当に周囲の人かつなかいい人しか書いてないから…
なんか俺の隣来たがってた人いっぱいいたけど俺から遠慮しといた。
喋れないもん。
〜放課後〜
俺は職員室前で心晴と母さんを待っていた。
…後輩からの視線が痛い…
早く帰りたい…
すると、
「おにい…お姉ちゃん!」
心晴が来た。
しかも訂正してくれたな。
ありがとう…
お礼に頭を撫でる。
むぅ…撫でにくい。
「あはは…くすぐったいよ。」
「おい、行くぞ?バカ娘ども。」
あ、いつの間にか母さんいた。
み、見られた!?
「お兄ちゃん、顔赤いよ?」
と、心晴が小声で言ってくる。
「なっ…なんでもない。」
と、俺は顔を背ける。
うわぁ…絶対顔見せたくない…
はい。修学旅行直前にTSするとかいうものです。
優月さんはどうなるのか?
修学旅行でハプニングは起こるのか。
それではばいなら!