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第6話

 さて、俺も教室に戻って帰る準備するか。

 自習室を出て教室へ歩き出す。


 うーん、女王と話して思ったが別に嫌な奴では無いって事だ。

 いやむしろ話しやすくて良い奴な感じすらする。


 本当に春川をいじめてる女王と同一人物なのだろうか。

 考えてみたら立花は春川への当たりは強いが

 他の女子には優しく接してる気がする。


 大体、うちの委員長がいじめなんて見逃すか?じゃあパシったりしてるのは何なんだ…


「コウ聞いてんのかー」


「なんだお前か」


 川島が話し掛けてたらしい。

 考えに没頭して全然聞いてなかった。


「聞こえてるに決まってるだろ。俺はハン◯ーハンターは完結すると信じてる」


「なんの話だよ、聞いてねえじゃねえか

 それとハンターハン◯ーは完結しない」


「くそばかぶっ◯すぞ」


「キレすぎだろ。こええわ」


「それで何話し掛けてたんだ」


「気持ちの温度差で風邪引くわ。まあいいや

 立花さんとはどうなったんだよ友達になれたのか?」


「いや…まぁ…」


 なんと言うか友達にはなったが

 胸を張って言えるかは微妙だ。


「はぁ、そりゃそうだろ相手は女王様だぞ

 そんな簡単には友達になれな…」


「友達になったが?」


 なんかニヤニヤしながら喋るこいつがムカついて食いぎみで返事してしまった。


「は?え、友達に?嘘だろおい」


「そんなくだらん嘘を俺はつかない

 お前も分かってるだろ」


「いやまあそうだけど、あの女王様とコウが友達に?どうやったんだよ」


「友達料金を払った」


「友達料金ってなんだよ」


「多分陽キャの常識なんだろ、1ヶ月一万だとさ」


「それでお前払ったの?」


「払ったが?」


「コウお前騙されて金巻き上げられただけなんじゃねーの、お前」


「そんな事は無い。ちゃんと自己紹介したし

 また明日ねーって言って帰ってたぞ」


「まじかよ…やっぱコウはすげーわ…」


「やっとわかったか。明日から俺も陽キャで青春だ」


「おう、なんか頑張れよ。じゃあ俺帰るわ」


「おう、じゃあな」


 随分あっさり帰ったな。何時もならあれやこれやと絡んでくるのに。

 よし、勝負は明日からだ。

 今日はジム行って練習しながら考えるか。








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