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第20話

「おーいコウ!お疲れ!」


 タクが話し掛けてくる。


「お疲れタク。お前の応援も効いたぜ!」


「ははは、そりゃ良かった!それより、もうタクって呼んでくれんのか?昔の事は…」


「もう許した。この話終わりな!マジで久しぶりに疲れたわー!」


「おう!最後の追い上げヤバかったな!一瞬飛んでたぞお前」


「飛びはしてねーだろ。その位の勢いはあったかもしれんけどなぁ」


 タクは結構大袈裟だからなぁ。


「いやいや、まじでちょっと飛んで…」


 まだ言ってるよ。


「田中お疲れー!ナイスラン!」


 爽やか山田だ。

 清涼感が溢れてくる。


「お疲れ山田。お前が来るとちょっと涼しくなる気がする」


「なんだそれ?田中は時々ワケわかんない時あるよなー。それよりお疲れ会どうすんよ?この後あるけど、カラオケらしい。あんまし田中こういうの来ないからさ」


 山田…気を使ってくれてるんだな。

 やっぱ良い奴だ。


「あーあんま人多いのはなぁ…止めとこうかな…」


「一応ほぼ全員来るからなぁ人は多いわ。でも今回のヒーローは田中で間違いないし…」


 山田が悩んでると後ろから立花が話し掛けてくる。


「はぁ?コウお疲れ会来ないって!?あり得ないから!主役が来ないとか!コウは絶対参加!!わかった?」


「えぇ~…」


 強引です立花さん…


「返事は!!」


「はい…」


 ノーとは言えない日本人…


「よろしい!んじゃ後でね~」


 ご機嫌で去っていく立花。


「まぁあの勢いには逆らえないか…出来るだけ人が少ない所に入れて貰うように行っとくよ」


「山田…お前やっぱ良い奴だな。ありがとう」


「ははは、良いってことよ!んじゃ俺も行ってくる」


 一連のやり取りを見ていたタクが声を掛けてくる。


「コウもかなり立花と仲良くなったみたいだな。まぁ見た目は美人だけど、そんなに羨ましくは無いな…」


「うーん、俺も、もう良く分からん」


「普通に良い奴っぽいのにな…春川の事がなけりゃ…」


 やっぱりタクは気が付いてたみたいだ。

 この体育祭きっかけで良い方向に向かってくれれば最高なんだがなぁ。


「とりあえず、俺達も行こうぜ」


「あぁ、行くって言っちまったしな」


 俺達もクラスの輪に向かって歩きだした。




 その後お疲れ会は無事?行われた。

 立花がダル絡みしてきて若干うざかった位だったかな。


「んじゃお疲れーまた明日なー」


 途中まで一緒だったタクと別れて家に帰る。


「ただいまー」


「おかえりコウちゃん!体育祭かっこ良かったよ!お母さん興奮しちゃった!」


 帰るなり興奮してる母さんに出迎えられた。


「あーありがと。なんか恥ずかしいね。でも楽しかったよ体育祭」


「うんうん、楽しいのが一番よ!お風呂出来てるから入ってきたら?」


「そうだね、先に入ってくるよ」


「今日はコウちゃんの好きな、から揚げだからね!お母さんも料理頑張っちゃう!」





「あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"~~」


 自分から出た声だけど、すげーおっさん臭かったなぁ。

 だけど、疲れた体に風呂は最高だ。

 疲れが溶けていく……。


 しかし、今日の体育祭は青春してたんじゃないだろうか?

 騎馬戦ではクラスメイトとかなり打ち解けられたと思うんだか。


 何だかんだタクにあったわだかまりも無くなった。

 山田とも仲良くなったしな。


 問題は…立花と春川の関係…だな。

 今日の立花は体育祭ってイベントな事もあって春川に強く当たってる場面とかは見てない。


 後半、春川は保健室に居たし、立花も代わりに競技に出てたから、まずまずそんなに会ってなさそう…かな?


 今回の体育祭でクラスの雰囲気が良くなるとは思うんだか、立花次第な所もある。

 立花は女子から絶大な支持を得てるから、色々指摘できる奴は…居なそうだ。


 委員長に期待してたが、この前話した時は何とか出来そうって感じじゃ無かったしなぁ。


 とりあえず、明日だな!


「おし!上がるか。」


 その後母さんが気合いを入れすぎて揚げすぎたから揚げをモリモリ食べて就寝した。

 鶏肉のおかげで筋肉が喜んでる!





「んじゃ~行ってきます」


「はい、行ってらっしゃい。気をつけてね」


 母さんに見送られながら学校へ向かう。

 今日の弁当はから揚げだからな!

 昨日の残り何て関係ない。から揚げは、いつでも旨い!


「おーっす!コウ」


「おはよ、タク」


 タクは今日も元気だねぇ。


「なんだ?元気ねーな?体力あるコウでも、昨日は疲れたかー」


「そうだな、ちょっと疲れが残ってるかも。タクは疲れてねーの?」


「俺は騎馬戦とかリレーとかキツいの出てねーからな」


 そう言えばこいつ綱引きだけだって言ってたな。


「そう言えば綱引きどうだったん?」


「そりゃお前、勝ったに決まってんだろ。負けてたら…わかるよな?」


 昨日立花に釘刺されてたからな。


「タクも別に、いつも真面目にやってんだから、あんなこと言わなくても良かっただろうに」


「ありゃー軽口って奴で本気じゃ無いのはわかってんだろ?立花も分かってて発破掛けたんだろうし」


「そう言う軽口が災いを招くからなぁ」


「確かに…コウの事だってそれが……おし!変に軽口とか言うのやめるわ!」


「それが良いと思うぞ」


 そんな会話をしながら二人で教室に向かう。



「おはよー!コウ!川島ー」


「おはよう立花」


「おはよう立花さん」


「はぁー昨日の疲れがあんまり抜けなかったよー昨日家に帰ってお風呂入ってごはん食べてすぐ寝ちゃったし!でもまだ眠い」


「疲れてる割にはよー喋るな。俺も疲れてるけど、そこまで明るく出来ねーな」


「ふふふ、まあ?元気が取り柄ですから!あ!優子ー昨日あの後大丈夫だった?」


 喋るだけ喋って嵐のように去っていった。


「なんか、立花さん印象違いすぎないか?同一人物か?本当に」


 タクも昔の俺と同じ感想のようだ。


「まぁ慣れるとあんな感じみたいだ。俺も最初は驚いたしな…」


「ふーん、春川の事も案外俺達の勘違いなのかもな?」


「そこが分からないんだよな…昨日の体育祭でクラスの雰囲気も良くなってるだろうし、色々収まってくれれば良いんだか…」


「平和が一番って事だな」


「そう言うこと」


「はーい席着けー」


 さて授業が始まる。

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