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第14話

 さあ、いよいよ体育祭当日。

 色々あったが練習は欠かさなかった。

 後は本番でミスしない事を祈るばかりだ。


「おはよー田中!」


「おはよう、田中くん…」


 対照的な顔の二人がこちらに向かってくる。


「おはよう立花、今日も元気だな気合い十分か?」


「そりゃあんだけ練習したんだし、気合いも入るっしょ!」


 一方春川は


「春川さんは…大丈夫?顔青いけど」


「う、うん昨日緊張であんまり寝られなくて…みんなに迷惑掛けたらどうしようって」


 不安げに話す春川に俺は


「まぁまぁ、そんなに気負わずに」


 そこで立花が話しに入ってきた。


「はいはい、春川そう言うアピール良いから」


 女王様からの痛烈な一言に沈黙する春川。

 立花は小さな声で春川に耳打ちすると、春川は困ったような顔で聞いていた。


「立花もあんまし強く言うなよ」


 ここで軽く注意してみる。

 友達作戦の効果はあるのだろうか。


「はぁ?…まあ良いや。早く準備しよ」


「そうだな、春川さんも行こう」


「うん、ありがとう」


 おぉ?これは結構効果あったんじゃないか?

 前までの立花なら


「うるさいあんたに関係無いでしょ」


 とか言いそうなのにすっと引いた感じがした。あんまり気を悪くした感じもなかったしな。

 このままいけばなんとかなる気がする。


 さあこのまま体育祭で、もっと友情を高め合うか!



 校長の挨拶はやっぱり長いもので、炎天下で聞かされる高校生の身にもなってほしい。


「え~それでは皆さん怪我の無いように、頑張って下さい」


「以上、校長先生の挨拶でした」


 放送部のアナウンスが入る。

 さて頑張りますか!


「お疲れーコウお前リレー以外何でんの?」


 声を掛けて来たのは川島だ。


「あー後、騎馬戦の馬やるかな」


 ガタイが良いって事でクラスの奴に頼まれた。


「うへー両方キツいなー俺は綱引き位で後は学年とクラス全員出るのしか無いから案外楽だわ」


「いや、綱引き大変だろ」


 綱引きってかなり技術いるよな。

 イ○ゲームで見たわ。


「あんだけ人数いるんだから俺が手を抜いてもバレねーだろ」


 そう言いながら笑う川島。

 だか、後ろには…


「へー川島、手抜くんだ」


 手を抜くとか一番嫌いそうな人がいました。


「は?いやソンナワケナイダロ?」


 川島片言になってるぞ。


「良かったーあたし一番嫌いなんだよねそう言うの」


 うん、嫌いそう。


「これで綱引きは、赤の勝ちだね」


 川島が弁解する。


「え?それは分からなく無いか?負ける事ぐらいあんだろ」


「いやいや、もし負けたら川島が手抜いたと思うから。覚悟しといて」


 うーん、怖い!


「ははは、負けるわけ無いだろ。ちょっと綱引き出る奴に話してくるわ」


 そう言ってダッシュで人混みに入っていった。


「おすおす!田中!騎馬戦出るんだって?騎馬戦勝てよー見てるからな!」


 こっちは単純に応援してくれてるらしい。


「おう、精一杯やるわ。立花に絞められたく無いからな」


「田中には別に負けても何もしないし!本気でやって負けたんだろうからね」


 ずいぶん信頼してくれてる様だ。


「そうだな、いつでも本気でやってるからな

 そう思って貰えて嬉しい」


 意外と本当に嬉しいな。


「何それーちょっとはずい!素直な反応すんなよー!」


 何か照れてる様だ。珍しい。


「じゃあ、あたし行くわ!一応春川の様子見てくる。じゃねー!」


 春川がいるであろう方向に走っていく立花。

 よし、俺も行きますか!

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