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Spin A Story 〜この理不尽な世界でも歴史好きは辞められない〜  作者: 小熊猫
第二章 “冒険者編〜霞たなびく六等星達を求めて〜”
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とある半人半森人の視点 一

 ──この子供は危険だ。


 


 そう、自分の本能が訴えかける。 


 この子供は見た目の幼さには考えられぬ知性を有している。


 私が水面に投げた小さな小石わずかなヒントが…波紋が大きく広がるかの如く、偽善たる教え(より大きな答え)にまで辿り着いた。


 転生者だからというだけではない。過去の世界で知り得た知識がある。 


 そこから考えうる知恵も。


 私よりどれだけ未来さきの世界を生きた者なのか…そう感じさせる知見を有している。


 幼い姿なりなら精神幼児化の影響も大きいはずであるにも関わらずに…だ。





 ここで始末するか……


 いや、それは得策ではない。




 がそれを許すはずがない。


 かえって何かしらの報復すらあり得る。


 この小さな子供を代役に立てた理由など、たった数分の弁舌からも明らかだ。


 それに何やら不可思議な回復魔法の使い手でもある。


 王の不治の病すら治したのだ。


 他にも秘めたる何かがあるのやもしれん。


 ……なれば、これを利用しない手はない。


 利用出来うるモノは何でも使わせて貰う。




 以前の世界と同じように…




 以前の世界とは違うように……




 私は自分の野心を成し遂げてみせる。





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