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Spin A Story 〜この理不尽な世界でも歴史好きは辞められない〜  作者: 小熊猫
第二章 “冒険者編〜霞たなびく六等星達を求めて〜”
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イレーネ視点 十六 “愛した幻に口づけを”

第百五十七節

「……イレーネ。僕は君に対して、ずっと後ろめたい気持ちがあった。イレーネが僕を救ってくれたのに、“ありがとう”って言う事を躊躇ってしまった。僕が君の矜持を傷付けてしまったから」

「ッ!!」


 私を想っての言葉が、胸に突き刺さる。


「あの森で二人きりになった時、本当は言うべきだと思っていた。だけど、イレーネは僕を責めることだって出来た筈なのに、僕の落ち度を一度も責めるような言葉を並べる事はなかった。……イレーネの優しさが僕には痛くて、辛くて、その優しさに返せるだけの優しさを、僕には持っていなかった。向き合おうとしていなかった。……“ごめん”」

「……………」

「……僕はイレーネからの優しさから逃げない。そして、僕はイレーネに助けて貰ったこの命を、“他の誰かのために生きる”って決めた。イレーネが愛している平和を、この世界にも広く大勢の人の身近な存在とする。それがイレーネの矜持を傷付けた僕の果たすべき責任だ」


 一つ一つの言葉が、私の想いに……。


「だからね、イレーネ。僕は今度こそ、この言葉を伝えたい。……助けてくれて“ありがとう”。イレーネがいなかったら、今もこうして二人と語り合う事なんて出来なかった。僕はハイクとイレーネのために全力でこの頭を振り絞って、この先で立ちはだかるあらゆるモノから二人を守る。……イレーネには槍や剣なんて似合わない。イレーネにはこの杖を使って僕達の事を支えて欲しい。平和を愛するイレーネだからこそ、杖を握ってこれからも一緒に居て欲しいんだ」


 あの時、“お互い様”って言った意味がようやくわかる。


「この杖には僕の想いの全てが詰まっている。……ほぼほぼキャロウェイお爺さんが造ってくれたんだけどね。それでも僕も一生懸命にこの杖を一緒に造り上げた。どうか、受け取って欲しい」


 私は……どれだけ幸せなんだろう。お父さんとお母さんがいなくなっても、こうして私を想ってくれる人が…こんなにも近くにいてくれるなんて。

 

 誰かを想って造られた杖。それだけで普通の杖よりも私には価値ある物に思える。私の前に差し出された杖は、私を想って造られた物。とても輝いていているように見えた。


 そして、それを一生懸命造ってくれた人は、私の大事な人。それを考えただけで胸は温かくなる。嬉しくなる。


 自然と杖の方に手が伸びて、包み込むように握りしめる。


 紡ぐ言葉は私の本音。偽りようのない心からの想い。




「……ありがとうね、カイ。大事にするわ」




 言葉には湿った何かが(にじ)んでいたように聞こえた。


 私の瞳に映るカイの姿も、なぜか形が次第に崩れていく。


 零れ落ちるのが必然であった雫は、小さいながらも頬を撫でるように流れ落ち、頬に一筋の線を描いた。


「……あれ? さっきも泣いたのに、何でまだ涙が出るの」


 もう枯れる程に泣いた筈なのに。瞳から流れ落ちる涙は…(とど)まる事を知らない。


「それはイレーネがいい奴だからだろ」

「………えっ?」


 思いがけない言葉だった。ハイクは最後まで語った。


「悲しい時に悲しくて涙が出るのは当然だろ? だけどな、人からの好意に涙を流せるのは、本当に心が透き通った奴だけだ。カイも言ってたけど、イレーネは優しい。そんな優しさの塊みたいなイレーネが、仲間を助けるために人を殺めたんだ。……普通なら心が狂ってるんじゃねぇか? それでもイレーネは優しいままいられた。いようと想いを留めた。カイを傷付けないようにって我慢してたのは俺にもわかった。優し過ぎるくらいだと俺は思うぞ。そんな心の優しいイレーネだから、涙を流せるのは当然だ。……よく頑張ったな」




 その一言が決めてとなり、私は感極まって堰を切ったように涙がとめどなく零れ落ち始めた。


 私は我慢なんてしてたのかなんて…自分ではわからない。…二人にはそう映っていた。多分…自分が思う以上に私は無理をしていたようね……。


 私は自分の想いを伝えるのは苦手。口から出る言葉はいつも強くなってしまう。私の弱さを人に知られたくない恐れから。

 私はいつでも本音の少し手前だけしか伝えられなかった。でも、二人は私の事を私以上に知っていた。知っていてくれた。

 

 “我慢しているつもりなんてなかった”とは言い切れなかった。感情は揺れ、この場に来るまで幾度も自分に自分の感情を問いてみたり、納得してみたり、未だに答えも得られなかったり……。


 私は…一杯…一杯泣いた。


 泣いて泣いて…目元は腫れて痛い筈なのに…呼吸は苦しい筈なのに……その分だけ二人に近づけたような気がした。




 その場しのぎで笑ったり、愛想を振り撒いても、きっと…これからも二人には気付かれてしまうのね。

 そうはわかっても、どうしても聞いてみたくなった。


「……な……何で……ハイクは…わかったの?」


 震えながらも何とか言葉が出た。


「何でって…そりゃあ……」


 まるでわかって当然だって顔をしながら、なぜかカイの方を見た。


「だって、イレーネがさっき言ってたじゃないか。“どれだけ付き合いが長いと思っているんだい? ……わかって当然だよ“」

「……ッ!!」


 それは私がカイに言った言葉だった。


「イレーネは昔から無茶をしている時、普段よりも気を張ってツンツンしているんだよ」

「そうそう。気が強くなるんだけど、いつもよりもこう何て言うか…言葉に勢いが無いんだよ。いつもならもっと、カイや俺にも当たりが強いだろ。それに……」

「「誰かに甘えたくなるのは昔から変わらないからね(な)ッ!!」」


 二人は声が重なって、一緒に笑い合った。


 私は二人の言っている意味がすぐにわかった。……いつも二人と喧嘩した後、お母さんに寄り掛かって、頭を優しく撫でて貰っていたの。あの時間は…とても(いと)おしかった。

 その事をいつ知ったのかはわからない。だけど、それだけ二人は私を見ていてくれた。



「も、もうッ!! 二人共酷いわよッ!!」


「「あっはっはっはっはっはッ!!」

「……ぷ…ふふふふ……あっはっはっはっは!」


 みんなで笑い合った。想いを通じて笑い合えた。あの木の下で過ごした日々が、あの通学路でふざけていた毎日を、取り戻したような気がした。

 ……そうだ。私はカイにお礼を言うなら、せめて泣き顔よりも笑顔でもう一度伝えたい。そうしたいと思った。

 今ならもっと…カイに私の感謝の想いが届くのかな。

 

 


「……改めてお礼を言わせてっ。カイッ! 本当にありがとうッ! ずっとずっと大事にするわッ!!」


 


 ……ちゃんと笑えているかな。笑えているわよね。




 だって…カイは私の顔を見て…とても嬉しそうに笑い返してくれたから。




 ひとしきり笑い合った後、夕闇の空に蒼き夜の色が差し込み始めた。夜の訪れを教えてくれる。


 ハイクがごそごそと服の中に手を突っ込んで、キャロウェイお爺ちゃんから貰った蝋燭に火を灯す。火が蝋に近づくにつれて蝋が溶け、その独特な臭いを周囲に放つ。


「うっ! 確かにちょっと臭うわねっ!!」


 聞いていたとは言え、その獣臭さに似た匂いに鼻を摘んでしまう。自然と距離を置いて後退(あとずさ)りしてしまう。




「アリステア先生が“俺は蝋燭を持ってるぞ”って自慢してたのが懐かしいな……」




 そうハイクが呟いた途端、私は鼻を摘んでいた手を離しハイクの方に視線を向けた。

 ハイクは僕達の視線を気にする事もなく、火の灯った蝋燭をただただ眺めていた。その顔は、どこか懐かしい想い出を振り返っているようだった。


 ポンッとカイがハイクの肩を叩く。


「……アリステア先生のお陰だね」


 何が、なんて意味は言わなくても伝わった。アリステア先生の犠牲があって私達は今も生きている。


「そうね。アリステア先生のお陰ね」


 同じ言葉を私は言う。それが一番相応しい言葉だと思った。




「………そうだな。先生のお陰だ」




 ハイクも同じ言葉を繰り返した。その言葉の意味の重さを、ハイクは知っているからこそ繰り返す。


 アリステア先生に感謝の気持ちを伝えたい。でも、先生はもう……。何か出来ないのかしら。

 …そうだっ!


「……ねぇ、こういう時にも”祈る“事って出来るのかしら?」


 そんな考えがふと浮かんできた。何で浮かんだのかはわからない。つい最近知ったばかりの事なのに、なぜかそれが良い事のように思えたから。


「うん。こんな時にこそ、祈りは相応しいと僕は思う。……アリステア先生と僕達の両親達を弔う祈りを、みんなで捧げてみない?」


 カイは私の提案に乗っかってくれた。ちょっと嬉しい。


「……あぁ、そうしよう。…それがいいなッ! よし、カイッ! お前が代表して祈ってくれッ!!」

「えッ!? ぼ、僕がッ!?」


 私は今度はハイクの提案に乗っかってみる。多分、カイがこの中で一番こういうのも得意そうだし。それに……


「そうねッ! そうしましょうッ! じゃあ、カイよろしくねッ!!」

「ちょ、ちょっと待ってよッ! 何で僕なの!?」


 カイは自分の言った言葉を忘れているようね。いいわ。思い出させてあげるっ!


「だって、カイは俺達の中で一番頭がいいだろ。それに……」

「“私達のために全力で頭を振り絞って”くれるんでしょ?」


 ハッとしたような顔になったけど、すぐに仕方がなさそうながらも応じてくれた。


「わ、わかったよ。(つたな)い言葉になってしまうだろうけど、笑わないでね」


 ………何を言ってんのよ。そんな事…


「……笑うもんか。お前が頑張って考えてくれた言葉を、想いを、誰が笑うんだ?」


 そうよ。誰が笑うのよ。一生懸命に考えてくれた言葉を。そんな人がいるなら私がガミガミ言ってあげるんだから。


「せっかくならあそこで祈ろうか?」

「ん? 座りながらじゃあダメなのか?」

「……こういうのは雰囲気が大事なのよ。ハイク」


 欄干の近くに行くと、さっきよりも空と大地の境界線ははっきりと見えた。さっき抱いた美しい景色という感想とはうって変わり、黄昏色に夜の闇が混ざり合い、まるで天国とこの世界の狭間にいるような景色に思えた。


「それじゃあ、祈るよ」


 ゆっくりと優しげな声音でカイは紡ぐ。




「我らの神よ。この祈りは貴方の元へ旅立つ者達へ、私達の愛する者達を想って捧げます。……バータル、セオラ、アラム、アール、カストゥルス、パクス、アリステア。彼らは愛する者を想いながら、大切な者を守ろうと懸命に生き、その生涯を終えました。どうか、彼らの魂に慰めを。彼らの想いに平安を。彼らの歩みに安らぎを。貴方のご加護を彼らの魂へ与え給え」




 祈りを終えると同時に、私達の魔力は天へと昇っていく。私の脇に置かれた杖の魔石が強く光り、翡翠色の魔石からも魔力が奉納され、共に高く天へと昇っていく。

 

 とても綺麗で幻想的な光景だった。




「……ありがとうな、カイ。わざわざ俺達の父ちゃんと母ちゃんの名前を言ってくれて」

「えぇ。……本当にありがとう」

「名前を言うのは当然だよ。名前は大事だってヨゼフもドーファンも言ってたでしょ」


「……そろそろここを片付けて、ヨゼフ達のところへ行こうか」

「そうだな」

「えぇ、そうね」


 そろそろ宿屋の中に入ろうと二人は言う。たしかにそうなんだけど…でも、もうちょっとだけ私には時間が欲しかった。


 カイはふと立ち止まって再び空を仰いだ。何か呟いているようだった。その様子を見たハイクも立ち止まり、二人はまだ宿屋には入らない。


 ……ここしかないわよね。私はなけなしの勇気を振り絞って、二人に語りかける。




「カイッ! ハイクッ!」


 二人はビクッとしながらも、私の方を見てくれた。


 私にとって二人がかけがえのない存在である事を知って以来、秘めていた想い。




「一度しか言わないから……その……よく聞いてね」


 ふぅっと深く息を吸い、心を落ち着かせる。それから私はずっと伝えたかった想いを告げる。




「あの時…手を差し伸べてくれて…ありがとう」




「私と…友達になってくれて…ありがとう」




「いつも…私の事を見ていてくれて…ありがとう」




「いつも…私の事を想っていてくれて…ありがとう」




「いつも…一緒にいてくれて……ありがとう」




 ずっと……言いたくても言えなかった想いを……






「……だから……これからも……家族のような二人と…私は一緒に生きていきたい……これからもよろしくね?」







 私は一番言いたかったことを、最後に無理矢理に言った。それしか言う方法を思い付かなかったから。


 ハイクは言った。“家族じゃないけど家族以上”だって。


 カイも同じ言葉を覚悟を決めて言った。ハイクが言った時には、私達の事を“特別な存在”って留めていたのに。


 私だけ…ずっと言えなかった。その言葉を言うだけの自信も、勇気も、それだけの想いが私には足りていなかった。


 否定されないと思う。でも、否定されたらどうしようって考えていたら、言うに言えなかった。


 でも、今は言える。私は二人と家族のように一緒に生きていきたいって。


 言いたい事は言い切った。……二人の顔を、返事を聞くのが少し怖くて、顔を埋める。




 ………けど、そんな心配は杞憂なものだったのね。カイとハイクは私に近づいて、欲しかった言葉を贈ってくれる。


「当たり前だろっ! 俺達は家族みたいなもんだっ! なぁ、カイ?」

「うんっ! そうだよイレーネっ! もう僕達は家族以上で家族同然だよっ! これからもよろしくねっ!!」


 二人は、本当にそう想っていると、そう望んでいる事がわかる裏表のない笑顔で応えてくれた。




「……うん。よろしくねっ! カイッ! ハイクッ!」




 二人と同じだけの笑顔で、私も応えた。それだけの笑顔になれるものを、二人は私にくれたから。


「よしっ! そうと決まったら早くヨゼフ師匠達の所に戻るぞっ! 二人共行くぞっ!!」


 来る時と同じように、ハイクは急いで戻ろうとする。……全く、(せわ)しないんだから。


「あぁっ! ちょっと、ハイクっ!? そんな慌てなくても…」


 来る時と同じように、カイがハイクを(なだ)めようとする。だけど、同じ続きとは限らない。


「カイ」


 私は再び呼び止めた。カイにはまだちゃんと言っていなかったから。誰にも聞かれたくなくて、耳元で(ささや)く。




「まだ、貴方に伝えていなかったの。…あの化け物を倒してくれて……生きててくれて…ありがとう。………助けてくれて…ありがとうね」


 ちょっとの間を置いて、カイは短い返事をくれた。


「……ううん…どういたしまして」


 それは、カイには似つかない言葉だった。でも、その言葉には聞き覚えがあった。

 ヨゼフが気さくな返しをしてくれたから覚えている。


 無理に背伸びをして、ヨゼフみたいに返事をしている気になっているようだけど、それがあまりにも可笑しくついつい笑ってしまう。


「……ぷふふ…ふ」

「あっ! 酷いよイレーネっ! 僕なりに頑張って言ってみたのにっ!」

「だ、だって、カイ。無理にヨゼフみたいに格好つけようとしてるのが、バレバレなんだもん。……あっはっはっはっは!」

「ッ!? そ、そんな事ないもんっ!!」


 図星だったのか勢いよくハイクの後を追うように走り出す。……ふふ、あれもカイらしいわよね。

 格好いい時もあれば、頼りない時もある。大人らしい時もあれば、子供らしい時もある。

 ……本当に不思議ね。けどね、どれも貴方の良さよ。カイ。




「よう。なんか面白そうだな」


 カイとハイクが去った扉から、突然ヨゼフが姿を現した。まるで随分と前からそこにいたようで、にやにやしながらこちらを見る。


「いつからいたの?」

「結構前からとだけ言っておこう。キャロウェイ爺さんも言ってたろ。風呂になったら呼びに行くって。もしかして忘れてたのか?」

「……そうだったわね。でも、覗きなんていい趣味してるのね」

「おいおい、俺は気遣ってお前らの話しを最後まで見守ってたんだぞ。覗くつもりなんてなかったんだ」


 やれやれって感じで言った後、そんなふざけた雰囲気を振り払い、たった一言。




「……良かったな」




 いつもなら、何か言い返していた。でも不思議とその言葉を素直に受け入れられた。


「…うん。良かったわ」




「………そうだな」


 それだけ言い残してくるりと背中を向けて、ヨゼフはその場を後にした。



 

 一人、その場に残り空を見上げた。夜空の中には星々が煌めいていた。 


 ………綺麗ね。さっきの僅かな時間しか訪れない、あの黄昏時の夕闇も綺麗だった。


 とても綺麗で、とても魅惑的な黄昏の空。それは僅かな時間しか訪れない、儚い空。


 ……お父さんとお母さんと過ごした時間も、まるで黄昏時のように美しい時間(とき)だった。


 もう取り戻せない幻のように、儚くも眩いあの日々。……取り戻せないからこそ、もっと輝いて見えてしまう。


 あの日々を想いながらも、私は明日の日々を想えるようになれた。


 大切な人達のおかげで。




 私は…大切なお父さんとお母さんとの時間(とき)を想いながら、決して色褪せない愛した幻の日々に口づけをして、黄昏時に別れを告げた。

 

 




 ここまでお読み下さり本当にありがとうございます。これでイレーネ視点は一旦終了です。またどこかで入れたいと思います。

 本当はサブエピソードとしてもっと他にも書きたかったのですが、物語をこれ以上先延ばしにしたくなかったので、イレーネ視点はまた別の機会に書かせて頂きます。

 

 次の話しの展開に移る前に、どうしてもイレーネの想いを知って頂きたくて書きました。イレーネは普段の口調は刺々しく強いですが、本当は人との接し方を悩んだり、誰かが傷付くのを忌み嫌う優しい子です。

 カイはイレーネが一番無理をしていると考えていましたが、イレーネからするとカイが一番無理をしていると思ってました。本当にみんな仲間想いですね。

 ならハイクは……と思うでしょうが、それはいずれ書くハイク視点からお楽しみください。


 普通の小説ならもっとテンポ良く話しが進むと思うのですが、一人一人の想いを大切にしたいのでこれからもこんな風に誰かの視点で話しを振り返る事があるかと思います。


 次からカイ視点です。カイ視点に戻ったら、なるべくスムーズに話しを進めていけるよう頑張ります。


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