イレーネ視点 十五 ”わかってくれていた“
第百五十六節
「ど、どうしたのこれ?」
扉を開けた途端、驚きの表情を浮かべたカイ。そうよね、こんなに沢山準備されてたら私だって動揺するわ。
けど、そんな驚きはほんの些細なものだったみたい。会話をそこそこにキャロウェイお爺ちゃんがカイに近づくと、何やら耳打ちでボソボソッと話していた。
「ふぇっ!?」
途端、すっごく焦ったようにカイは驚いた。両手で口を押さえているようだけど、もうとっくに聞こえているわよ。
普段の焦った時の表情を知っている私からすると、あれはかなり焦っているなぁってわかる。
「そんなに驚いてどうしたんだ? カイ?」
「え、えっと……に、二階にテラスがあって、そこに僕達の分の食事が準備してあるって聞いて、少しビックリしたんだ」
それだけであんなに驚く筈がないのにね。何を聞いたのかなぁ?
「あぁ、その事か。俺らで二階に運んだんだよ。ここにある以外にもまだ食事があるなんてビックリだよなっ! しかも家の中にいるのに、家の二階の外で飯を食うなんてちょっとワクワクするよなっ!! 普通、家の中で食うだろうっ!?」
ハイクはカイの様子に気付かないくらいに、本当に嬉しそうにはしゃいでいる。……そうね、変な詮索はよしましょう。
「儂らはここで食事を摂る。先に食べていてくれ」
「いいの? 勝手に先に食べて。今も動いているヨゼフとドーファンに悪いわよ」
「いいんじゃ。もとより別々に夜を過ごす予定だったし、飯は温かいうちに食べてしまうのが一番じゃ」
「イレーネ。ここはキャロウェイお爺さんのご厚意に甘えよう」
「……そうね。お爺ちゃんの親切だものね。………ありがとう、お爺ちゃん。先にご飯を頂くわ」
「そこまで気にせんでくれ。風呂に入る時になったら呼びに行く。それまでゆっくりと話してくれ」
「爺ちゃんっ! ありがとうっ!! さぁ、行こうぜっ! カイ、イレーネっ!!」
「わっ、ちょっとっ! ハイクっ!?」
ハイクは私とカイの手を引っ張って、二階へと続く階段を駆け上がっていく。
「ちょっとハイクっ! 別に料理は逃げないんだよ! そこまで急がなくても……」
「馬鹿だなっ、カイは! 料理は逃げなくても、俺達三人で過ごす時間は早くしないと逃げちまうだろっ!? 少しでも長く三人で一緒に過ごすんだっ!」
……たまにはハイクもいい事言うじゃない。なんて思った。どうやらそれは私だけじゃなかったようだ。
「………そうだね。その通りだ。よしっ、イレーネ! 急ぐよっ!」
「ちょ、ちょっとぉ! カイまでどうしちゃったのっ!? 足が絡れちゃうわよっ!!」
そう言いながらも、私の顔も多分少しにやけていたと思う。
「ここだぞっ! カイッ!」
そこはさっき私達が準備しておいたテラス席だった。私達はそこからの景色を見ていた。その筈なのに、さっきとは全然違った。
黄昏の空が草原をも黄昏色へと染め上げ、非現実的な光景を創り上げていたから。この景色を目ではなく想いに焼き付けるように、両手を胸に当てて、大事な場所に抱え込むようにじっくりと眺めた。
「………本当に綺麗ね」
返事はなかった。でも、返事なんていらない。返事なんてなくても同じ想いを抱いていただろうから。
もっと眺めていたい。でも…
「……じゃ、この景色を見ながら飯を食おっか」
ポンッとハイクが私のの肩を叩いた。……私にとっては、もっと大事な時間がある。
「……そうね。そうしましょう」
この食事が終わったら……私は二人にきちんと伝えるんだ。
「三人で食べれるって不思議な感じだな」
「そうだね。学校が休みの日に何回か食べたくらいだもんね」
「久しぶりにいいじゃない。たまにはカイもいい提案をしてくれるって関心したもの」
「た、たまにはじゃないよっ! これでも考えた上で発言しているんだから」
「ふふっ、そういう事にしといてあげる」
「イレーネッ!!」
久しぶりに穏やかな時間が流れ始めた。こんなに何も気にせずに、心を真っさらにして話せるなんてね。
久しぶりじゃないのに、とても久しぶりのように思えた。
「さぁ! 早速食おうぜっ! このパンなんていい匂いがして美味そうだぞ」
「うっ…ヨゼフが持っていたあのパンみたいに固かったりしないか心配よ……」
「きっと、大丈夫だよ。……ほら」
あの黒パンって物をすぐに思い浮かべてしまった。うへぇって気分になりかけたけど、カイがいとも簡単にパンを割いてみせた。
割いた瞬間、とてもいい匂いが鼻をくすぐる。それだけで食欲がそそられてしまった。
「うおぉぉぉっ! たまんねぇ匂いだなっ! 食おう食おうっ!!」
「あっ、ずるいっ! 私もっ!!」
ガブリと齧り付く。
「う、美味いなっ! パンってこんな美味しかったんだなっ!!」
「えぇ! ヨゼフの持っていたパンとは大違いだわっ! すっごく美味しいっ!!」
何これっ! あれとこれが同じパンってものとは思えないわっ! 食べれば食べる程に、その美味みは口の中に膨らんでいき、私の中で幸せの文字も膨らんでいった。
「私達のいた村では両方とも食べることがなかったし、この国に来てから何もかもが初めてで新鮮だわ」
「そうだね。食事や文化、言葉も違う。基本的な生活や制度も違うだろうね。慣れるまでは時間が掛かりそうだ」
「だな。俺は言葉が話せるか心配だよ。全く、勉強が苦手で士官を目指していたのにまさか勉強するハメになるなんて」
「いいじゃないか、ハイク。何事も身に着けるべきだよ。それにハイクの尊敬するヨゼフだって、帝国語も共通語も話せる。ドーファンやキャロウェイお爺さんもだ。話せる人が身近にいるんだから、ハイクだって話せるようになるよ」
「そうだな。少しはカイを見習って苦手事も克服しないとな」
「毎日怪我をして体術の授業から帰ってくるカイは見習わないようにね。ハイク」
「馬鹿を言うな、イレーネ。勉強だぞ。勉強で怪我をする事なんてないだろう。最も、俺がカイみたいにヘマをして怪我をするような事はしない」
「二人共酷いよっ!!」
「「あっはっはっはっはっは!!」」
カイは酷いよなんて言いながらも、その顔はとても穏やかだった。……こんなに冗談を口に出来るようになれるなんてね。
「それにしても、ヨゼフと村のみんなに感謝だね」
「そうね。一時はどうなるかと思っていたもの。ヨゼフには頭が上がらないわ」
「俺はヨゼフ師匠に逢えた事を凄く感謝している。ヨゼフ師匠には命を救われたからな」
「その通りだね。命そのものが救われた。僕達はヨゼフに救われた命を大切にしたい。……みんなはこれからの旅の果てに、何を目標にしたい?」
………それは、どういう意味で聞いているの? 私にはその質問は、この穏やかな時間を潰すような意味に思えた。だって……
「俺はカイ達と観たこともないものをみたいって事は考えているけど、その先かぁ………」
「私は……」
言葉にする事を躊躇う。……言いたくない。でも、言ってしまいたい。二人だって同じ気持ちを抱えているんじゃないの?
「うーん。俺は何をしたいかは考えても思いつかないなぁ。………だけど…」
その“だけど”って言葉で、ハイクの言いたい事を私はすぐにわかった。
「……だけど、帝国への憎しみの気持ちが収まらない。俺は帝国へ必ず復讐をしてやる」
私もすかさずハイクへ賛同の意を示す。
「そうよッ!! 何で私達の村は帝国に滅ぼされなきゃいけなかったのっ!? 私達は今まで帝国のために頑張って家の手伝いも沢山やってきた! 貧しい生活も我慢してきた! それなのにどうしてお父さんとお母さんも殺されなきゃいけなのよっ!?」
私はずっとこれまで抱えてきた…奥底で渦巻いていた感情をぶち撒けた。
「その通りだッ!! 俺達の村は帝国に対して忠実に税を納めてきたし、何も悪い事をしてこなかった筈だ! 村を焼かれ、村のみんなを殺される道理はないッ!!」
「私達の手で帝国に復讐すべきよッ!! お父さんとお母さんの仇を私は取りたいッ!!」
「俺もだッ!! 俺も父ちゃんと母ちゃん、アリステア先生の仇を取るんだッ!!」
あんな酷い行為が許される筈がないッ! そんな事が許されてしまうなら、ヨゼフが言ってたみたいに人という存在は滅びるべきよッ!!
「二人共。少し落ち着いて」
「ッ!? カイは帝国が憎くないのッ!?」
………信じられなかった。何を言っているのか理解する事を拒んでしまう。だって……
「お前が一番憎い筈だろうッ!? カイッ!? お前の父ちゃんと母ちゃんは………父ちゃんと…母ちゃんは………」
ガンッとハイクはテーブルを叩いた。その目からは涙が溢れて悲しみと共に下へ下へと落ちていく。
「僕も帝国が憎いさ。でも、二人には帝国を憎み続けて欲しくない」
「憎むのがそんなに悪いことなのッ!? お父さんとお母さんの命を奪った帝国を憎んじゃいけないのッ!?」
あまりの衝撃的な内容に言葉に鋭さが増す。
「いいや、悪い事ではないよ。むしろ人の心を持った人間が自然と芽生える感情でしょ?」
それでもカイは冷静だった。なら……
「じゃあ、何で憎むなって言うのッ!?」
「違うよ、僕は憎むなとは言っていない。憎み続けるなって言っているんだ」
「何の違いがあるって言うのよッ!? 同じでしょ!!」
「違う。そこには大きな違いがある。憎み続けるっていうのはね、ずっと心に憎悪の根を張り続け、その小さな芽はやがて大きな憎しみとして自分の考えを歪ませる。人間性すら変えてしまう凶器にすらなる。人を人のままにはさせない。ただの憎しみにのみ生きる狂気の魔物へと変えてしまうんだ」
…その答えに、私はすぐに答えを返せなかった。だって、それを認めてしまったら……
「でも、さっき憎むのは悪い事じゃないって……」
「そうだよ。憎むって事は悪い事ではない。言い換えるなら、憎めるほどに何かへ愛情を向けていたって事だ。だから、憎しみという感情を抱けない人は、誰かを愛する事なんて出来ないんだよ。激しく言葉を駆り立てる程に、激しく心を揺さぶられるくらいに、それだけ家族を愛していたって証しだ」
…その証しを…認めてしまえば……
「イレーネ、ハイク。二人はそれくらいに両親の事を深く愛していたんだ。……むしろ誇るべき想いだ」
私は……認めたくなかった。だって…それを認めてしまえば……この感情をどこに向ければいいのよ。
私はお父さんとお母さんの仇を刺した時に知った。空っぽになった自分の中に残るのは悲しさだって。
でもね…わかってはいても……やっぱり私は…帝国だけは許せなかった。お父さんとお母さんを失う原因であった帝国だけは……何があっても……。
憎み続けるなって……それならどうすればいいのよ……。両手で顔を覆い行き場のない感情が、掌から溢れた涙と共に流れ落ちていく。
欲しかった言葉と認めたくなかった事実を突きつけられて、私は…私達は泣いた。……酷い現実を教えてくれたカイもね……。しばらくの間…ずっと泣いていた。
「ねぇ。ハイク、イレーネ。ちょっと僕の話しを聞いてくれないかな?」
ひくひくしながら目元に残る涙を払い、カイとハイクを見る。
「どうしたんだ。カイ。もう泣き止んだのか?」
「ハイクこそ、もう泣かなくていいのかい?」
「あぁ、もう充分過ぎるくらいに泣いた」
「二人共、目が腫れてるわよ」
「イレーネはすっごく腫れ上がっているよ」
「しょ、しょうがないでしょッ!!」
「「ぷっふふ……」」
もうッ! 酷いじゃないッ! 女の子が泣いているんだから、もっとこう別な言い方が……
「ハイク、イレーネ。僕の勝手な妄想を二人に聞いて貰いたい」
よっぽどカイは話しを聞いて貰いたいみたい。私達三人だけで話しをしたいって、ヨゼフに相談した時から薄々感じていたけれど、カイは何か考えがあるようね。
「妄想? またカイの気難しい話しか?」
「ちょっと面倒くさい話しではあるかな」
「……カイが面倒って言うんだから、よっぽど面倒くさい話しよね」
カイは頭脳を使う事に関して難なくこなすタイプだ。妄想って言葉からそれが伺える。
「面倒くさくて夢物語のような話しだよ。現実的ではないけど、僕はこれから旅を続けながらも、旅の果てに成し得たい目的さ」
旅の果て……その言葉に驚きを隠せなかった。旅の道中と帝国に復讐をしたい事は考えていたけど、旅の終わりなんて訪れるのかしら。
「僕は、帝国の今の制度を無くしたい。弱い立場の人ばかりに負担が集まる制度は間違っている。僕は弱い立場の人が守られるような制度を帝国に求めたい……僕達は確かに何も出来ない小さな子供だ。でも、僕は今の帝国の制度のまま支配が続けば、間違いなく沢山の被害者が生まれる。そして、もし帝国が全世界を支配したとしても、その平和は長い間は続く筈がないんだ」
「……どういう事? 世界が一つの国に平定されれば、永遠の平和が来るんじゃないの?」
…何でよ? それじゃあ…帝国が戦う意味って何なの? それじゃあ…この世界から争いはなくならないって事なの?
「イレーネ。人が人である以上、永遠の平和なんてものはありはしないよ。人であるが故に、欲や
不満の想いって言うのは、いつの時代でも誰しもが抱いてしまう人間の本質なんだ」
「……カイ。私には貴方の考えている事がわからないわ。カイの考えている事を教えてくれない?」
……私は…知りたい。カイの考えが。恐らくカイは…私達とは違う景色が見えている。
そこからカイは自分の考えている事を語ってくれた。
数十年、数百年間、世界中の国々で争いのない世界を創り上げたい。そのために“歴史を紡いではならない”という世界中の国々で決められた法を無くしたい。
平和には歴史を振り返ることが欠かせない。人類が永遠に抱えていく課題について考えるきっかけを、多くの人達が自分という人としての価値への尊厳を向上させ、己の在り方、国という在り方を人々に考えて貰いたい。
世界の平和の中心が帝国である必要はない事。帝国の侵攻を阻止するために、カイは王国での自分の立場を利用して、いずれ起こるであろう帝国と王国との戦争に参加したい事。
私達のいた村をいつの日か帝国から取り戻したい事……なんて夢を私達に語ってくれた。
夢物語のように感じた。でも、カイは本気だった。私が幾ら反論したりしても、カイは自分の信じてやまない話しを真剣に、自分の身を危険な戦場に投じてでも実現させようと本気だった。
……もし、戦争が起きたとして、私はカイに戦争に参加して欲しくない。そう思って沢山の言葉を並べてみた。
でも、その想いを砕くことは出来そうになかった。この世界の平和と歴史を取り戻そうと固い決意を胸に抱いていたから。
それにね…嬉しかった。カイがそこまで私達に話してくれて。この夢を果たすために、私達のいた村を取り戻すために協力して欲しいって。
そして、もし気持ちが沈んで正気にいられそうになかった時には、暗い感情の淵から掬い出して欲しいって。
……カイが私達を頼ってくれた。それだけで私も掬われたような気がした。
亡命して来る時に、とても辛そうなカイが無理をしているのに、私達は何も出来なかった。頼られる事もなく、カイに拒絶されているようにも感じた。
そのカイがこうして今、私達を頼ってくれている。私達の事を仲間だって思ってくれている。その意味を噛み締めるだけで、胸に残っていた痛みも和らいでいった。
この時、私達の中の誰かが感情がダメになりそうな時、誰かが助けるとお互いに誓い合った。そんな未来が訪れたら、私は絶対に二人の事を助けてあげるんだからねっ!
話しが纏まってきた頃、急にカイは席を立ち、足早にどこかへ歩き始めた。
「ん? どこに行くんだ? カイ」
返事はない。そんな余裕もないように見える。テラスの奥の人目につかない場所。そこに置かれた何かを手に持って、カイは戻ってくる。
その表情は固く引き締まっていて、手足の動きもぎこちない。一直線に向かって歩いて来る。そして、私の目の前で立ち止まった。
「あら? どうしたのカイ? 私へのプレゼントかしら」
冗談風を吹かせながらカイを煽る。少しでも気を紛らわせてあげようと思って。それにさっき揶揄われたから、せっかくのいい機会だからカイを困らせてみたくなった。
「そうだよ」
「……え?」
私の方が困ってしまった。…え、本当にどういう事? 私へのプレゼント?
「イレーネ。戦争の間はハイクが近くにいてくれる。けど、僕は君の近くにはいられない。僕の代わりにこれが君を守る」
そう言って布をバッと捲り上げ、中に包まれていた物が明らかになる。……杖?
「つ、杖? カイ。私はお婆ちゃんじゃないわよ」
村のお婆ちゃんが使っていたのを見た事がある。でも、何で杖なの?
「カイ。お前、贈り物のセンスないんじゃないか? どうやってその杖がイレーネを守るんだ?」
「これには理由があるんだよ」
理由。その言葉の意味を探ろうと、杖をよく見渡してみる。その杖の形状は何やら見覚えがあった。
「あれ? この杖ってもしかして…」
「これって、あの森でカイがヨゼフにお願いして取って貰った木よね?」
杖の正体がわかった。それに気付かなかったのは、元々の木の見た目よりも、とても艶やかで綺麗だったから。
木が加工された物である事を理解すると、その木の先端に付いている翡色の石。これって…。
「それに…この杖の先端に付いているのって、あの時カイが拾った魔石って物よね……」
やたらに興奮しながら取って欲しいと言っていたから覚えている。何に使うのか気になっていたけど。
「そうだよ。キャロウェイお爺さんに教えて貰ったんだけど、魔石は魔力を込めて使うと魔法の威力が増すんだって。イレーネには魔法を覚えて欲しい願いも込めて、僕はこれを君に贈る」
「私が魔法を? 何で魔法なの?」
魔法を覚える事は覚悟していた。それでも、カイは魔法をどうしても覚えて欲しいと願っているようだった。
「イレーネ。君には、君自身やみんなを守り、みんなを助けて貰いたい。……もうイレーネに、槍を握って貰いたくないんだ」
私の事を見ていてくれた。
私の言葉を…覚えていてくれた。
“私は戦いは嫌い。帝国に生まれた以上、何かしらで戦いとは関わることになるのはしょうがないと思うの。だけど、戦いには直接関わりたくないのが私の本音”
私の想いを……わかってくれていた。
また終われませんでした。すみません。
筆者もなるべく次の話しを書きたいのですが、あともう少しお付き合い下さい。
次は恐らく一万字くらいになるかと思います。




