プロローグ
ゲームの勝敗で全てを決める学園
国立刃月学園
世界中で今注目されている半仮想世界。
そのシステムを真っ先に導入し、学園生活へ半仮想世界を取り入れた国立刃月学園は勉学を学ぶ場では無い。
生徒同士が殺し合いその勝敗を競い合うのだ。
もちろん本当の殺し合いでは無い。
キルされた生徒はリスポーンシステムによって復活する。
この学園では半仮想世界での強さこそが成績の評価になる。
良い学園生活を送りたいのならあらゆる戦いに勝利しろ。
どんな汚い手を使ってもOK。
要するに勝てば良いのだ。
戦いに勝利し学園生徒ランキングを上げるとその順位に応じた報酬を生徒は得ることが出来る。
生徒達は学園内で良い生活を送る為に毎日殺し合う。
いずれ訪れるであろう、世界の半仮想世界化に向けて。
そんな学園に一年前スカウトされた俺、柊 帝。
きっかけは半仮想世界を利用したバトルロワイヤルゲーム。
現実世界に居ながら本物の銃や剣で世界中の人と戦うこのゲームで最強のクラン『タスク8』のリーダーだった俺の元に刃月学園から手紙が届いたのだ。
「俺が自由に遊べるのは22歳まで……
学園生活を送りながらゲームが出来るなら」
俺はすぐに手紙に同封されていた書類にサインした。
ちょうど高校を卒業して大学に行くか、遊んで4年間を過ごすかを迷っていた所だったので俺は大学よりももっと自由なこの刃月学園に入学することにした。
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