ハルは先生だったみたいなの
ここがハルのお家だよぉ
凄い木の上にお家なんてそれに大きくて2階建てって・・
『みんなこっちなのぉ』
「凄いこの家、植物の蔓が複雑に組み合わさって、床と壁を作ってる凄い、それに窓よ!何この透明度、濁ってない綺麗に外が見えるなんて」
「このテーブルもすごーい透明な板、おしゃれな感じで素敵」
『みんなこっち座ってください』
私たちがテーブルの席に座るとハルちゃんが飲み物を持ってきた
『これハルが今朝採って来た、木の実を搾ったジュースなのです』
私たちはジュースよりもその器に驚いた。
「ハルちゃんこの飲み物が入ってるコップねこれ模様も入ってるよね、それに窓と同じで透明なの、これも同じ素材でハルちゃんが作ったの?」
『はいなのです!模様も固まる前に風魔法で書いたです』
「あの窓といい、このコップといい凄いわ」
皆が驚きの連続で、肝心な要件を忘れて、ハルに聞かれてしまう
『みんな今日はどうしたのですか?何もないならハルご飯の準備するのです』
私はダリアに合図を送ったが無視をしている、嫌な予感がしたが私はハルちゃんにここに来た理由を言った
「私たちね、ハルちゃんにお礼を言いに来たのよ、それと私たちの仲間がハルちゃんと魔物攻撃したでしょその謝罪に来たの、ハルちゃん女性を救出してくれてありがとう、そして、あなたを矢で攻撃してごめんさない」
『あれ仕方ないの、ハル気にしてないの、大きな虎来たら皆ビックリする仕方ないの、だから大丈夫なの』
ダリア王女お願いします
「これ国王からの親書よ、大切に扱って読みなさい!」
ハルが片手取ろうとすると、ダリアが突然大声を張り上げる
「これは国王の親書です!ちゃんと、両手でとりなさい!」
ハルは驚き急に震えだす・・
『ご・ごめんなしゃい・・なの・・』
ミリアは思わずしまった!と思った。ここまで王女は従順になり率先して雑用をこなしてたから安心したのがいけなかった、ミリアは慌ててフォローに回るが、王女の暴走は止まらない
「ダリア王女!止めなさい!あなたの行動間違ってます!プライム様の言葉よく思い出しなさい!」
『はぁ!何言ってるのよ!国王様の親書よ!態度がおかしいわよ!それにこの家にある物はどれも凄いわ、今の謝罪としてこの透明のコップをあるだけよこしなさい!』
『わ・わかったの・・もう大きな声出さないで・・全部あげるの』
ハルは恐怖で震え挙動もおかしくなる
ミリアはたまらず、王女の腕を掴み外へ連れ出す
「あなたは、国王様の命を懸けた努力を無駄にするのですか!」
「そんなこと知らないわよ」
「モルソン侯爵、コート男爵の事件は王都でも一般市民にまで知られています、王が姫を救うために集まった魔物の群れに一人立ちはだかった事件ご存じないのですか!」
「あぁそういえば・・ここミラーレ大森林・・・あの子が姫・・」
「ようやく気付かれたようですね」
「しかし、親書を・・・」
私はこの頭の固い姫にわかるように説明をつづけた
その頃部屋の中ではルナたちがひたすらハルを慰め落ち着かせていた。
ハルはダリア王女が怖いと言ってずっと震えたいたがエリアがずっと手を握ってるからと言ったらそれなら大丈夫と言ってなんとか機嫌も戻った。
ハルはエリアにべったりになり先ほどまでの震えもなくなった。
ハルが落ち着いたところで、ルナたちはハルにお願いをした
「ハルちゃん、話したくないならいいんだけど、私たちハルちゃんがどうやってこの森のこんな奥に来たのか教えてほしいの」
「多分私たちも関係する事かも知れないから・・できれば教えてほしいのダメかな・・」
ハルは考え暫く沈黙する
そこにミリアが入ってくる、王女は少しは反省したのか高慢なオーラはなくなっていた。
ルナは、ミリアに事情を話し、私たちはハルが語るのをまった
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
『わかったの・・話す』
ハルは王女を見つめ下を向く
「私がいては話にくいなら出てるけど・・」
『いい!聞いてほしいの!聞けばハルが怖がる理由わかる・・』
ハルは静かに話し出す
『ハルはこの世界の人間だけど記憶が少し違うのあります、たぶん別の世界からの転生者なの、前の世界の記憶は今はほとんど覚えていない、ところどころ・・なんでか、たぶんハルの持ってる制限スキルが原因、だから覚えてることだけ話す』
私たちも王女もハルの言葉に耳を傾ける
『ハルはどこかの国の王たちが集まってる場所に気が付いたらいた。そこには他にも人が大勢いたの、ハルはその人達とは別の所でいろいろされようとしたのです、でもなんでかできなくて、ハルは幼く小さいから役に立たないからその王さま?みたいな人達に廃棄すると言われたの、薬飲まされて知らない場所に運ばれて、嘆きの谷って所に捨てられました。
ハルは少しだけスキル持ってました、でもHPとかMPとかゴミみたいだったの、簡単に死んでしまうくらい、めちゃ弱かったの、ハルは捨てられて悔しくて絶対生き抜いてやるって思ったのね、
それで持ってるスキルを必死で考えて一番いい方法を考えて、逃げながら、隠れながら襲ってくる魔物を倒して少しづつ強くなって、いっぱい嘆きの森の中を歩いて出口を捜したの、谷は深くて崖を登るのは無理なの、いっぱい捜したの、やっと洞窟みたいなの見つけたの
でも超強い魔物が前に何匹かいたの、やっと出口の洞窟?って思ったのに…見つかって逃げたの、あの森は何度も死にかけるくらい強い魔物沢山いたの、逃げた場所に大きなアリがいたから倒した近くに巣があって巣の中にいるアリ全部倒したの女王も、アリの巣に入って洞窟につながっててその洞窟出て来たらここだったの』
私たちは誰一人しゃべらず全員涙をうかべていた。・・あまりにも体験がすごすぎる・・
ルナたちは、ハルが見た大勢いた人は私たちですといい、自分たちはタイセル国が勇者として召喚した転移者だと言うことを告げた
それを聞きミリアたちは驚いていた
ルナ達は修学旅行中に召喚に巻き込まれたこと、その時事故があり運転手、ガイドが巻き込まれたことその時担任の先生も事故に巻き込まれたこと
召喚され時間がかなりたってから小さな少女が召喚の魔方陣に現れたこと、その少女がルナ達のこと知っていてアドバイスをくれたことを話した
ルナたちは涙を拭きながら大切に持っていた手紙をハルに見せた。
ハルは手紙を見て涙があふれてくる
『ごめんなさい・・思い出せないけどこれハルの書いた字なの・・たぶん大切なことだから書いたと思うの』
ルナ達はハルを見つめる
「この時ハルちゃんはこの世界に来る前の記憶あったと思うの・・この手紙書けるの、私たちの大好きな瑞樹波留先生だけ!」
そう言うとルナ達6人は泣きながらハルに抱き着いた
「「「「「「波留先生ーーーーー!わーん!」」」」」」
ハルは戸惑いながらも一緒に泣いていた