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冒険者ハルですよろしくなのです

ハルは綺麗なお部屋に連れてこられました




「ハル様こちらにおかけ下さい、カエラお嬢様もどうぞおかけ下さい、ギルドマスターをお呼びします」




マスター?一番偉い人ですか?何かされるですか?怖いのです




ビクビクビク




「カエラお姉ちゃんやっぱり帰るのダメですか?マスター怖いのです」




「大丈夫よ、ここのギルマスは綺麗な女性よ、優しいし怖くないと思うわよ」




「でも怖いのです、なんか嫌な予感がするのです」




ガチャ!




誰か入って来ましたの、うゎー凄く綺麗な人なのねあれ?みんな立ち上がってるよ?あっそか偉い人だからだ、ハルも立ち上がってお辞儀をしたのです





「お待たせしました、クポル冒険者ギルド責任者のフェアリー・ディアレストです、この子がハル殿ですね、ようこそクポルの町冒険者ギルドに歓迎いたします」




フェアリーはハルを見てその可愛いさにフェチ心がくすぶられ妄想が溢れる


『ちょっと何この可愛い子、はぁー私好みの小さな可愛い女の子、まるで妖精みたい、このまま連れて帰って可愛い服着せて、あんな事やむフフな事を… 』




「ハ・ハルでしゅ・すよろしくお願いします」




噛んじゃったのです、恥ずかしいのです、うぅギルマスさんずっとハルを見てるの怖いの




「マスター?フェアリー様!」




バニラが何度も声をかけようやく反応する




「あ!すまん、あまりにも思ってたイメージと違ったのでついつい見とれ… いや、驚いてたのよ」




バニラはそっと近づきギルマスに




「マスターよだれ!また妄想してたんでしょ!もっと顔を引き締めてください!顔にやけてます」




ホントにうちのギルマスは、可愛い少女にはメロメロなんだから困ったものです




「それでハル殿、バニラから聞いたのですが、ヒアリー草とデトレ草を買取に出されたと聞いたのですが、それを見せてもらえますか?」




みんなに見られてるのです、ギルマスのフェアリーさん凄く前のめりで見つめて来るの・・ グスン 怖いょぉ やっぱし森に帰るの町は怖いのです




「あの・・ グスン 冒険者なれなくていいから、ハルは森に帰る グスン 」




「な・何で?何もしないから見せてたもれ!」




グイグイと迫ってくるの・・ 怖いです ポロポロ・・・ グスン




バニラがギルドマニュアルをクルクルと丸めてギルマスの頭めがけて振り下ろす




パァーーン!




「な・何をするのよ!バニラ!いきなり叩くなんて!」




「何じゃありません!ハル様が怖がって泣いています!何、本能のまま迫ってるんですか!そんなんだから結婚もできず売れ残るんです!」




「な・何を言ってるのよ!売れ残りって失礼な!男なんてうっとおしいだけよ、私には美少女がいるわ!ってな・何言わせるのよ!」




カエラ達もギルマスの行動に頭をかかえていた




「ハル様申し訳ございません!普段は冷静な立派な方なのですが、ハル様があまりにも可愛いので崩壊してましたので、ちょっと渇を入れさせてもらいました、もう大丈夫と思います」




「ハルに様いらない敬語いらない グスン・・ 帰ったらダメなの?」




「ハルちゃん、ごめんね、お願いだからもう一度見せてくれないかな?」




「いやぁ・・ 帰る・・・ 」




バニラはどうすればハルが言う事を聞いてくれるか考えていた


『はぁーダメだ、完全に心閉ざしたわ、どうしたらいいの、ほんとにギルマスには困ったものねそうだわ』




バニラはテーブルに近づき椅子に座り下を向くハルの目の前に1枚のギルドカードを置いた




コトッ




「お約束のギルドカードです!そのカードに血液を一滴たらせば登録が完了します」




すると今までぐずって泣いていたハルが、ピタリ泣き止みギルドカードを見つめていた




「これハルの冒険者カードなの?」




ハルは冒険者カードを手に取り、目をキラキラさせ見つめている




「あのハルちゃんヒアリー草とデトレ草を出して 〈バサバサバサ・・・〉 えーーーーーーー!」




ハルはカードに夢中で、自分のとった行動に気づいていない




ギルマスはじめ一同、ハルの出したヒアリー草とデトレ草の量に驚いている




「な・何この量!」




「えーーー!」




「ほんとにヒアリー草とデトレ草だ、幻の薬草とまで言われてるくらい貴重な薬草がこんなに・・・」




「この子ほんとに何者?凄すぎる」




「ねぇグレープこの量のヒアリー草とデトレ草っていくらになるの?」




「そんなのわかるわけないわよ!だいたい常設依頼でしかもAランク複数以上のパーティーでないと受けれないのよ!そんな危険の伴うクエストで確保した薬草なんだから白金貨何枚になるのか 」




「だよねぇ私も図鑑でしか見たことないし、そうだバニラさんこの薬草の品質状態はわかります?」




バニラは鑑定のスキルを持っているため、品質で金額が決まるような時、よく鑑定をしていると聞いている




「さきほど全てチェックしました、品質は最高状態の薬草って出ました、こんなこと初めてよ!私もギルドに入って下級ポーション用の薬草何回も鑑定した事あるけど最高状態何て表示されたの初めてよ!それにこのヒアリー草とデトレ草を見たの初めてだし、この量を持ってくる冒険者なんていません!」




「これどうするのですか?この量を素直に報告すると、大変なことになりませんか?」




カエラもうなずく




「これお父様に報告すると、ハルちゃん完全に捕縛されていろいろ調査されますわね」




バニラが薬草の処理について尋ねる




「ギルマスどうしますか?」




「うーん1束ならまだ報告できるがさすがにこれはねぇハルちゃんが大変なことになるのはわかってるからこのまま持っててもらうしかないわね」




みんなで薬草を前に話し合ってると、冒険者カードを見てたハルがバニラに近づき




「バニラお姉ちゃんカードに登録していいの?まだ薬草出した方がいいですか?」




ハルの発言にバニラは驚く


『はぁ?今この子何言ったの?まだ持ってるってこと?』




「あ・あのねハルちゃんちょっと教えてほしいんだけど薬草ねあとどれくらいあるの?」




「今出したのが両方で100束だからあと300束くらいならあるの、出した方がいいの?」




「あと300・・・・・・・・・」




「・・・・・・・・・・・」




「レベルが違い過ぎるわ」




「お姉ちゃん?どうしたの?」




「この子自分がどれだけ凄いのか自覚ないね」




「あぁ約束だからね、いいわよ、ちょっと待っててねハルちゃんの指を〈チョン〉はい!できたわよ」





「わぁーい、やったのです!ハルは冒険者になったのれす!」

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