第15話クポルの町と公爵令嬢
周りの人はハルのことをずっと見てくるです、ハルは恥ずかしくなってずっと下をみて順番をまったのです
「お嬢さんはどこから来たの?ご両親はいないの?」
ハルの前で並んでたグループの綺麗な背の高いお姉さんが話しかけてきたのです
「ハルは一人で来たのです、あっちから来たの!お父さんとお母さんもういないのです」
「え!ここまで一人で来たの?」
「はいなのです!」
「お嬢さんが指さした森ってミラーレ大森林よね、怖くなかったの?魔物とかいっぱいいたでしょ?」
「ハルは、逃げるの早いのれす!隠れるのも得意のです!だから大丈夫だったのです」
綺麗なお姉さん達の中の剣を携えた人がハルをじっと見て
「ミラーレ大森林は、入り口付近の浅い所でもCランククラスの魔物が出るのよ、ほんとにあの森から来たの?」
「ハルは、嘘はついてないのです!あの森の中から来たのです!」
「ミラルこの子が言ってるんだから信じてあげましょう、でもハルちゃんは、凄いわね、ミラーレの森を抜けて来る何て、両親いないのに寂しくないの?」
ハルは、下を向いたまましゃべる
「思い出したくないの!だから寂しくないのです!ハルはつぉい子なのです」
すると綺麗なお姉さんは目に涙をためてハルを抱きしめてきたのです、ビックリしたのです、お姉さんは、ハルの事スキルで見てるのです、ハルにはわかるのです、ハルは賢いからちゃんとステータス隠蔽してるです、ほんとのステータスばれると絶対やばいのです
「ハルちゃんえらいわね、この町に来てどうするの?」
「ハルは町見たことなかったので来たかったのです、森で薬草とかも採取したので売りたいのです、そのお金で美味しいもの食べるのです」
「アハハ、ハルちゃんは元気ね、ご両親いないのに凄い子ね、でもねハルちゃん薬草もだけどお金を稼ぐにはまずどこかのギルド、つまり組合組織に入ってないとダメなの、わかるかな?」
え!そうなのですかガーン
「し・知らなかったのです」
ハルがうなだれてると
「ハハハ大丈夫お姉さんに任せなさい!私カエラ・シル・グランミールよ、よろしくねハルちゃん」
「カエラお嬢様、その子をどうなさるおつもりですか?」
「もちろん一緒に連れてくわよ」
「またそのような身分の低い子供を、それにローブを深々とかぶり怪しすぎます」
「そうです、お嬢様お戯れが過ぎます!冒険者の真似事でこのような恰好されて、公爵様が知ったらまた叱られますよ」
「わかてるわよ!だからお父様が王都に行ってるときに、冒険者として活動してるんじゃない」
「お嬢様!先ほどだって私とミラルがいなかったら危なかったではないですか!わかっておられますか!」
「そうです!しかもお嬢様は先ほど、この娘をいきなり鑑定したようですけど、あまりにも危険な行為です、しかも失礼すぎます!」
「わ・わかってるわよ、グレープ!でもこんな小さい子気になるじゃない」
「はぁ…お嬢様もう少し考えて行動してください!今日はこの町で泊まって明日の朝にはグランミールに帰りますので、冒険者の真似事はここまでです!馬車も用意してます」
「えーー!もう少し冒険者カエラとして行動するのよ!」
「わかりました、今日の依頼報告で素材を売った結果で、お嬢様のギルドランクが上がればもう少し留まることを認めます」
「あのですねお嬢様、たとえ小さくてもそのように貴重なマジックバッグを見せびらかす事はおやめください!その容量でもいくらすると思ってるんですか!」
「ミラルその辺にしておきなさい、前回は公爵家の威光もありFランクからEランクに上がったのですから、今回は私たち一切手だししてないのですから、お嬢様も自分の実力を思い知るでしょうから」
「お嬢様私たちの順番が来ました」
検問所の兵士がカエラ達を見てお辞儀している、やっぱし身分の高い貴族なんだ、ハルこの世界のことよくわかんないです
「はい!冒険者カード確認しましたカエラ様ご苦労さまでした。どうぞお通りください」
「あのこの子も一緒に」
「お嬢様なりません!あまりわがままが過ぎますと旦那様にご報告いたします」
「えー!お父様にだけは言わないで!ただでさえ家で行儀作法、公爵家の娘としてふさわしい習い事だと言って、いろいろさせてくるんですから、この事ばれたら、前から断ってる婚約の話しまたしてくるわ!会ったこともない王子と結婚なんてしたくないわよ!」
「どうしても気になるなら、私があの子についてアドバイスいたします」
「そうねそれがいいと思います、ミラル頼んだわよ」
「お嬢様これでよろしいですね、さぁ冒険者ギルドに向かいますわよ」
「わかったわよグレープ、行くから引っ張らないで!それじゃまた後でねハルちゃん」
ハルはお姉さんにペコリお辞儀をして検問所に入った
やっとハルの番が来たのです
「お嬢ちゃんはこの町は初めてかい?身分証は持ってるかな?お父さんかお母さんは一緒じゃないの?」
「お父さん、お母さんはいません、ミラーレ大森林の中を通って、ハルは一人でここまできたのれす、身分証も持ってないのですの、身分証ないとダメなのれす?」
「いや、大丈夫だよ、偉いなお嬢ちゃん、こっち来てくれるかな、一応判定水晶に触れてもらって犯罪歴がないかだけわかれば、子供はここで身分証発行できるけど、成人は犯罪者以外ほとんどが何らかのギルドに所属してるから、そこでもっとちゃんとした身分証になる登録カードが発行されるから、成人になれば入れば行ってみるといいよ」
「ギルドですか?今は入れないですか?ギルドっていっぱいあるですか?」
「ギルドは成人してないと登録が出来ないんだ、あぁ冒険者ギルドは年齢関係ないか、あそこはランク制限依頼が厳しいから大丈夫だったんだ、冒険者ギルドなら多分登録できるぞ、ギルドは、商業、工業、農業、冒険者のギルドがあって、要するに主要業種の組合組織みたいなものだって言ってもお嬢ちゃんには難しいかな、簡単に言えば大人になったら必ず入るところってことだ」
「わかったのです、ありがとなのです」
「じゃお嬢ちゃんの名前と年齢と生まれたところ教えてくれるかな」
「名前はハルです!8歳ですの、生まれたところはわからないの」
「わからない?うーんどうしようか、ミラーレ大森林抜けて来たってことはトーブス村かな?ここにしとくか、よし名前はハル8歳トーブス村出身っと、ホイお嬢ちゃんできたぞ!無くしたらダメだぞ」
「はい!ありがとうなの」
「お嬢ちゃんご両親見つからなくて、行くところないなら中央通りまっすぐ進むとフローラル教会があるからそこ尋ねてみるといい、そこは身寄りのない未成年を育てる孤児院になってるから、お願いすれば成人まで面倒みてくれるはずだ」
「あいがとなのですぅ」
「ハルちゃん、カエラお嬢様が気にされてましたので、お待ちしていました、ミラルと申します」
「ハルなのです、よろしくなのです、あのミラルお姉ちゃん、どこか薬草買ってくれるところないでしゅか?」
「薬草?ですかあぁそれなら冒険者ギルドに行けば買取してくれると思います、冒険者ギルドにはちょうどお嬢様も行ってるのでご案内します」
「ありがとなのです、よろしくお願いしますのです」
ハルはミラルお姉さんと冒険者ギルドに向かったのです、ワクワクするのです、ドキドキするのです、フルフルするのです