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3. ご学友になろう

「今日は釣りに行くけど、アウローラはどうする?」


遅い朝食の席で、義兄のフィンリーがそう言った。

フィンリーは伯爵家の跡取り息子で、父に似た明るい茶色の髪と緑がかった目をしている快活な少年だ。

いきなりできた妹にも、実の弟と同じくらい親身に声をかけてくれる。18年生きてきた分の記憶があるおれでも、この11歳の少年には溢れるお兄ちゃんみを感じる。

本城寺新に横暴な姉しかいなかったから、憧れていたんだよね、優しいお兄ちゃん。


「釣り? 楽しそう! お父様、付いて行ってもいいですか?」


「いいけど、足は大丈夫かい」


おれの骨折を気遣う伯爵の言葉にと、弟のエリオットが


「父上、ぼくが手をつないであげるからだいじょうぶです。おねえちゃんもいきましょう!」


と答える。伯爵夫人である母親似のエリオットは6歳。

アウローラと1歳しか違わないとは思えない。可愛い。

本城寺新たには横暴な姉しかいなかったから……略。


「だめです」


珍しくきっぱりとお母様が言った。


「アウローラちゃんはまだ杖で歩いているんですよ。屋敷の中はいいとしても、水辺は危ないでしょう」


お母様はちらっとおれを見ると言葉を続けた。


「…それに、今日は王妃様達の滞在最終日ですし」


「! ああ、そうか」


エリオットを除く男性陣は、その一言で納得してしまった。




3人を見送ったおれは、庭園に向かうことにした。骨折した足もずいぶん良くなってきたので、杖さえあれば屋敷内はどこでも行ける。

今日は天気も良い。東屋で作りかけの工作でも完成させよう。




「アウローラ、何を作っているの」


東屋で工作に励んでいたおれの頭上から、すっかり聞きなれた声がする。

物語の始まりだった強制イベントを回避した日から、アルスター王子はほぼ毎日遊びに来ていた。


「空気砲です」


「くうきほう?」


「まあ見てて下さい」


おれは箱の中にお母様からもらった煙の出るお香を突っ込んだ。煙が箱の中に満ちたところで両手を使って思いっきり箱を叩くと、煙は輪になって飛び出した。


「わあ!」


「よし、きれいにできた」


「それはアラタの国の遊び? おもしろいな」


アルスターが好奇心に満ちた目で笑う。王子はアラタの記憶から知る異世界の話にとても関心があるようだった。

そのままいろいろな遊びをした。かくれんぼをしていると「お茶の用意ができましたよ」とエリーが呼ぶ声が聞こえた。


「はーい」


「あ、アウローラ見つけた!」


「えーっ、今のずるくないですか」


「まだ『終わり』って言ってないからずるくない」


「いやいや、今のはなしでしょ」


「次はアウローラのおにから始めるから」


「おれ骨折してるのに……」


「しょうぶの世界はきびしいんだ」


「えー」


2人で言い合いながら東屋に戻る。乙女ゲームの中の王太子アルスターはいつも王子然といたキャラクターだったが、目の前のアルスター王子は普通の子どもだった。


「アウローラは女の子だけど、男の子の友だちみたいだ」


「今のおれは、男としての記憶が半分以上ですからね」


おれは、王子と2人きりの時だけ「おれ」という一人称を使うようになっていた。


前世の世界ではジェンダー理解が進み嗜好の性差はなくなってきているが、この時代は「男の子らしさ」「女の子らしさ」という見方が根強い。

王子がおれに同性の友達としての魅力を見出しているのは、こちらとしても歓迎したいところだ。


多分、乙女ゲームのヒロインであるアウローラの外見は、王子の好みにとても近いはず。

せっかく危険なフラグをへし折ったのに、ここでまた初恋相手に昇格したら先で面倒臭いことになる。

だからといって無理に離れるとゲーム本来のシナリオに戻ってしまいかねない。

こういう時は前世での知識を生かすことにする。異性だけどうまく同性友人ポジションに収まる。

そう、今こそ作戦名「暁の友情エンド」を発令する時だ。誰に発令するのかって、おれにだよ。作戦名とかそういうのって気持ちが上がるだろ。




「明日、王都に帰るんだ」


王子がぽつんと言った。


「そっか。さみしくなりますね」


この言葉はリップサービスではない。避暑地で知り合った同年代の子どもはアルスター王子だけだ。

おれの事情も知っている唯一気の置けない遊び相手がいなくなってしまう。


「アウローラが学友だったらよかったのに」


「ガクユウ?」


「うん。城でわたしといっしょにべんきょうするものたちのことだ」


「ああ、ご学友。お友達のことですね」


前世でも聞いたことがある。王族はその立場上、同年代の子どもたちと対等の友人関係を築きにくい。

ご学友は、王族が幼年期や少年期の成長過程で対等な人間関係を経験するため、王族の友人として選ばれ共に学ぶ子どもたちのことだろう。


「友だち……」


王子の返答は歯切れが悪い。


「友だちなんだけど、アウローラとはずいぶんちがうんだ」


「? 仲が良くないんですか?」


「どうだろう。モントローゼはこわいし、あとの3人はモントローゼにえんりょしてる気がする」


出たよ、モントローゼ。

公爵令嬢で王子の婚約者候補筆頭だろう彼女がご学友になっているのは必然のことだ。王子の口ぶりだと既に悪役令嬢の片鱗を開花させている感じかな。


「そうだ、アウローラも学友にならないか? はくしゃくの子なら他にもいるし。アウローラがいやじゃなければ、お母様にたのんでみよう」


そうか、今後のことを考えたら学友になるのは悪い手じゃないな。しかし


「おれがハイランド伯の本当の娘だったら多分ご学友になれると思いますけど……養女で元は男爵の子だから難しいんじゃないかな」


「そうか」


王子は俯いた。目に見えてがっかりしている。


「あ、でも、殿下と一緒に勉強できたら楽しいだろうなーとは思っています」


おれがそう言うと、アルスター王子は顔を上げて、


「うん。わたしもだ。だめでもがんばってお願いしてみる」


と笑顔を見せた。おれも笑う。

おれは、この表情がくるくる変わる、精神的には年下の友人が結構好きだ。




用意されたボウルで手を洗って庭園に作られた席に向かうと、伯爵夫人と女の人が座っていた。

後ろには数人の見知らぬ使用人が控えている。


「お母様もいらっしゃっていたのですか」


ちょうどよかったと、王子が嬉しそうに駆け寄る。


目の前にいるのは現国王の第2夫人クラウディア。

アルスター王子の生みの親だ。

このタイミングでの来訪は、偶然……というには都合が良い。考えすぎかもしれないが、アルスター王子の言動から彼が「お気に入りの伯爵家の養女」を学友に加えたがっているのを察して来た可能性もある。


おれは杖に支えながらも、教えてもらったばかりの礼の仕草をして、声をかけられるのを待った。

この国では身分の高い者から声をかけてもらうのを待つことが貴族の礼儀だ。


「こんにちは。あなたがアウローラね」


まだ若い声が、頭上から降ってくる。ゆっくりと顔を上げると、美しい女の人が微笑んでいた。

確かこの時点で第2王妃は30歳。伯爵夫人は32歳だからそんなに変わらないはずだが、実年齢よりもはるかに若く見える。


「おうひさま、はつにおめにかかります」


7歳相応の言葉で挨拶をすると、鈴のような笑い声がして


「貴女本来の話し方で結構よ」


と、王妃はおれに悪戯っぽい視線を向けた。

戸惑ったおれが伯爵夫人の方を見ると、お母様は優しく頷いた。おれの秘密を王妃様はご存知らしい。


「では、改めまして。この度、ハイランド伯に引き取っていただきましたアウローラ・ベルクソンと申します。王妃様におかれましてはご健勝のこととお喜び申し上げます」


ふふ。と王妃は歯を見せずにきれいに笑う。


「アウローラ、滞在中、王子とたくさん遊んでくれてありがとう。今日はそのお礼を持ってきたの」


座るように促されてお母様の隣の席に着くと、使用人が机上に銀の皿を置いた。


「どうぞ。アルスターも一緒に」


言われるままに銀色の包み紙を開けると、馴染み深い懐かしい匂いがした。


「チョコレート!」


「お気に召したかしら?」


「大好きです」


異世界に来て2週間。食事についてはそこそこ満足していた。というのも乙女ゲームに酷似したこの世界は文明レベルも割と適当で、現代に寄せている料理が不意に出てきたりする。おかげで、もともとそんなに拘りもないおれは裕福な伯爵家で不自由のない食生活を送ることができていた。


ただ、砂糖やバターが高価なことは違いないし、他国からの輸入に依存しているチョコレートは本当に高級品だった。

アウローラとして生まれ落ちてから口にしたのはたった1回。城壁落下事件の後、前世の記憶を打ち明けた日に、お母様が温かいミルクと混ぜた砂糖たっぷりのホットチョコレートを飲ませてくれた。

だから、チョコレートはおれにとって温かい幸せの味だ。


「おいしい!」


王子と顔を見合わせてにっこりし合う。母親達は2人を慈しむような目で見守っていた。暖かい昼下がり。やっぱりチョコレートは幸せの味かもしれない。


「あら、1つでいいの? 大好きなのでしょう?」


次に手を伸ばす気配がないおれに、王妃が声をかける。


「ありがとうございます、王妃様。とても美味しかったです。だから、ここにいないお兄様と弟にも食べさせてあげたいと思いまして」


2人の義兄弟は伯爵と釣りに出かけている。

実の兄弟のように接してくれる2人にもこの美味しいものを分けたかった。


「いい娘を得たのね、ディオニージア」


「ええ。自慢の娘です」


2人の夫人は親しげに笑う。


「お母様は、はくしゃくふじんと仲がよろしいんですか」


アルスター王子が問うと


「学園の頃からずっと友達なのよ」


と王妃が答えた。


「学年が違うのに?」


おれは思わず疑問を口にした。


「そうね。学園にいるときはあこがれの先輩だったわ」


「からかわないで、クラウディア」


2人の様子を見ていると本当に仲が良かったんだなと分かった。


「お母様、わたしとアウローラも友だちなんです」


お、ここで仕掛けるのか。さすが王子、いいタイミングだ。


「アウローラを、わたしの学友に入れてもらえませんか」


王妃は驚かない。やっぱり、王子がそう言いだすことを予想していたんだろう。


「アウローラはものしりで、たくさんべんきょうしています。わたしの知らないこともたくさん知っている。いっしょに学んだらきっと楽しいと思います」


王子は一生懸命自分の気持ちを伝えている。

でも正直難しいと思うよ。

アルスター王子に言った通り、元は男爵の子だ。しかも胡散臭い前世持ちな上に王子のお気に入りの「娘」ときた。大人達から見たら、いくら子どもとはいえ避けたい要素が多すぎるだろう。


「アウローラ、貴女は?」


王妃は王子ではなく、おれに声をかけた。


「貴女も学友になることを希望しているの?」


「……」


少し考えてから、おれは答えた。


「はい。アルスター殿下がそれを望むなら」


「そう」


王妃は微笑むと、王子に


「気持ちはわかりました。ただ、ここで結論の出せる話ではないから、家でゆっくり考えましょう」


と告げた。


おれが眉を下げてお母様を見上げると、お母様もおれと同じ表情をしていた。2人で眉を下げたまま脱力した笑いを浮かべる。多分、この話はなかったことになるだろう。




「そうだ、今日伺ったのは、もう一つ用があったからだったわ」


しばらく歓談していると、王妃がふと思いついたように声を上げた。


「ああ、刺繍の件ね」


このハイランド伯の避暑地の別宅は、かつてこの地を治めていた領主の書庫を取り込んで作られていて、数少ないながらも貴重な古書が管理、保管されている。

この場所はおれのお気に入りで、自由な時間には探検したり読書にふけったりしていた。

王妃は、保管されているある古書の装丁を刺繍の図案の参考にしたいと考えているそうだ。


「アウローラちゃん、案内して差し上げて」


「わたしですか?」


「あなたが1番詳しいでしょう?」


お母様がおっとりと笑う。

普段の彼女なら、骨折した娘を使って客を書庫まで案内させるとは考え難い。

さっき、初めて聞く体でアルスター王子の訴えを聞いていたこの大人2人は、どこまで知っていて今日のこの訪問を計画したのか。


で、何? これからおれの査定が始まるってことね。


なるほど、王妃が「あこがれの先輩」というだけある。さっきのおれとの共感はなんだったの? お母様、めちゃくちゃ策士じゃん。まあ、そういうところも好きだけど。




「この部屋です」


おれは、古書の置いてある奥の小部屋へと王妃を案内した。


「ここで待っていなさい」


王妃は護衛を扉の外に待たせると、おれに続いて室内に足を踏み入れた。


「この本でよろしいですか?」


「そう。これこれ。この装丁、見事だと思わない?」


「革に着色した革を通して文様が施されているんですね」


「そう! 惜しいことに、今の時代にはほとんど残っていないのよ」


本を手に取る王妃の顔は楽しそうに輝いている。刺繍や文様が好きなのは本当なんだろう。


「さて、そろそろ貴女のことを聞いても良い?」


王妃が切り出した。部屋に護衛を入れなかった時点で、ここで勝負になるのは想定済みだ。


「はい」


「貴女の記憶については伯爵から聞いています。城壁落下後の経緯についてはアーラウン・プールからも報告を受けているわ。その話を聞いて、貴女が聡明ならばアルスター王子が学友にと望んだ時には断るだろうと思っていたの」


王子が責任をとって嫁にするというのを阻止した件も伝わっているのだろう。

異世界の記憶と知識を持つ者が、罪悪感からであろうと王子が伴侶にと口を滑らせた者が、学友であることを望むなら、その野心を警戒するのは当然のことだ。


「貴女が、断らなかった理由を聞かせてくださる?」


王妃の声は変わらず美しい。

おれはまっすぐ王妃を見つめた。王妃は、小娘のおれの瞳をまっすぐに見つめ返す。この人は信頼できるだろうか。おれは深く息を吸うと口を開いた。


「妃殿下のご心配はもっともです。これから話すことは、アルスター王子にも義父母にも話した事はありません。秘密を守っていただけますか」


「それが王国のためになるならば」


王妃は目を逸らさずに答えた。いい答えだ。


「わたしは前世、異世界で暮らしていました。そこで読んだ物語の1つにこの国は酷似しています」


乙女ゲームというのはややこしいので割愛する。王妃の野心のほどが分からない今、アルスターがいずれ第1位の王位継承権を持つことも伏せたほうがいいだろう。


物語の中でもアウローラはアルスター王子と避暑地で会うこと。城壁から落ちてパニックになったアウローラの記憶を消すも面影を引きずったままの王子と、婚約者モントローゼの不幸な人間関係について。その結末として学園の卒業式直前に起きる断罪事件のこと。


おれの荒唐無稽な話を、王妃は一切口を挟むことなく聞いていた。


「それは恋愛物語としては幸せな結末かもしれません。でも、本当にそんなことが起きたら、王国を揺るがす醜聞ですし、立場を失った公爵との軋轢で国が不安定にもなりかねません。

わたしはこの国に生まれた者として、王国に不安定をもたらす結末は迎えたくない。

城壁落下後すぐに王子に事情を説明し、前世の男性としての人格を前面に出していたのは、王子の初恋の人間となるのを避けるためです。

だが、王子の口からご学友の話を聞き、モントローゼ公爵令嬢を変えないことには望む結末にたどり着かないと考えました。

もちろん、よき友人である王子の悩みを解消したいというのも動機の1つです」


「貴女の望む結末とは何?」


王妃の瞳はまっすぐに穏やかな光を湛えて、おれに向けられている。


「望む結末……そうですね。王子が幸せで、モントローゼ公爵令嬢が救われることでしょうか」


「貴女自身は?」


「ついでにおれもささやかに平和なら言うことないですね」


「その口調は前世の癖?」


「あっ」


王妃がくすくす笑った。年上の人に言うのは失礼かもしれないが、正直言って可愛い。


「いいわ。共犯者になってあげる」


そのかわり、と王妃が続ける。


「想定と状況が変わっても、途中下車は許しませんよ」


「と、言いますと?」


「例えば、アルスターが貴女の努力むなしく貴女に恋心を抱いてしまっても、ちゃんと息子と公爵令嬢を救ってあげてねってこと」


「わたしが身を引くってことなら、任せてください」


おれが得意げに胸を張ると


「残念。不正解よ。そのときは息子を引き取って、公爵令嬢も丸め込んでちょうだい。貴女は一応奇跡の娘なんだから、必要とあれば身分の下駄なんていくらでも履かせられるわ」


「はあ」


なんだか、とても怖い事を言われてる気がする。


「もちろん、貴女が王子以外の人を伴侶に選ぶならそれでもいいわ。2人を幸せにするなら、貴女もちゃんと幸せになりなさい」


「……頑張ります」


そう答えたら、頭をくしゃくしゃに撫でられた。


「頑張って」


そう言ってにやりと笑った彼女の王妃らしからぬ表情に、仲が良くもなかったはずの姉を思い出してちょっと泣きそうになったのは内緒だ。



「でも、もう息子は手遅れな気もするのよね」


王妃がおれに聞こえない声で呟いた。


「何か仰いましたか?」


おれが聞くと王妃は


「ううん。私も準備を進めておこうと思っただけよ」


と、とてもきれいな笑顔で答えた。




クラウディア第2王妃とアルスター王子が王城に帰還して1週間後。

ハイランド伯爵家令嬢アウローラをご学友に任ずる通知が、伯爵の元に届いた。


……早すぎない?

お読みいただき誠にありがとうございます。

次の更新は明日の予定です。

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