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背徳の果実  作者: ばら
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憂鬱な日常

これは、ある平凡な人妻の、静かに崩壊していく日常の記録である。

32歳の柚木葵は、気が強く、しっかり者のスーパーパート店員だった。

夫との結婚生活はすでに色を失い、月に一度の義務的な行為だけが残っている。

彼女はそれを「仕方のないこと」と受け入れ、強い女性の仮面を被り続けていた。

だが、彼女の奥底には、誰にも明かしたことのない暗い記憶が眠っている。

大学時代に味わった、強引で激しい支配。

痛みと屈辱と、そして抗いがたい快楽が入り混じったあの夜の感触は、今も彼女の体の奥に残ったままだった。

そんな彼女の前に、24歳の新入社員・佐々岡尚人が現れる。

若い男の、抑えきれない欲望。

強引な接触。

逃げようとしても、体が熱く疼いてしまう自分への嫌悪と、それでも消えない甘い疼き。

強い仮面が少しずつ剥がれ、抑えつけていた「M」の部分が、ゆっくりと息を吹き返していく


春の柔らかな陽光が、スーパーマーケットの駐車場に優しく降り注いでいた。桜の花びらが風に舞う中、157cmの小柄な体躯にDカップの豊かな胸元を強調する制服を着た葵は、セミロングの黒髪を軽く揺らしながら店内へと足を踏み入れた。切れ長の目がきりっと引き締まり、彼女の気が強い印象を周囲に強く与えていた。

32歳の葵にとって、この春もまた、変わらぬ憂鬱な季節の始まりだった。

夫・浩一との出会いは、8年前の春に遡る。大学を卒業したばかりの葵は、桜の花びらが舞うキャンパスで、真面目で穏やかな浩一と出会った。当時、浩一は葵の気が強い性格を「頼もしい」と笑って受け止めてくれた。

しかし、葵には誰にも言えない、深い過去のトラウマがあった。大学2年生の頃、付き合っていた文学部の先輩との関係だ。

先輩は容姿端麗で、葵の強気な態度を「可愛い生意気さ」と気に入っていたが、性行為では極端に激しく、支配的だった。ある夜、先輩は葵の手首を強く掴み、壁に押し付けた。

「葵、お前はもっと女らしくなれよ」

そう言いながら、葵のブラウスを乱暴に引き裂き、Dカップの豊かな乳房を強く鷲掴みにした。痛いほどに揉みしだき、乳首を爪で強く摘まむ。葵が抵抗しようとすると、先輩は彼女の首筋に歯を立て、片手で両手首を頭の上に固定した。

「動くな。俺の言う通りにしろ」

と耳元で囁きながら葵のスカートを捲り上げ、パンティを強引に引き下ろした。ほとんど前戯もなく、硬くなった肉棒を一気に奥まで突き刺した。葵の悲鳴が部屋に響く。

「痛い……! 待って……!」

「うるさい。感じてるくせに、中が締まってるぞ」

先輩は容赦なく腰を打ちつけ、激しいピストンで葵を犯した。壁に体を押し付けられた状態で、Dカップの胸が激しく揺れ、葵は涙を流しながらも、体の奥底から未知の快楽が込み上げてくるのを抑えきれなかった。先輩は葵の髪を掴み、後ろからさらに深く突き上げ、首を軽く絞めながら耳元で囁いた。

「ほら、もっと喘げ。お前は本当はMなんだよ。俺に犯されるのが好きなんだろ?」

葵は激しく絶頂に達し、体を痙攣させた。最後は葵から肉棒を引き抜くと彼女の顔に精液を浴びせかけた。

その関係は半年で終わり、葵は激しい自己嫌悪に陥った。

(私はMなのかもしれない……あんなに乱暴に、痛いほどに犯されたのに、体が反応してイッてしまった自分が許せなかった。あの屈辱と快楽が混じった感覚が、今でも忘れられない……)

そのトラウマ以来、葵は「もう二度と弱い自分を見せない」と固く誓い、強い女性の仮面を被るようになった。浩一との出会いは、そんな彼女にとって「安全で穏やかな関係」だった。

(この人なら、私のトラウマを刺激しない。優しい愛情だけで十分……)

結婚式は次の春に行われ、葵は純白のドレスを着て、友人たちに胸を張って宣言した。

「私はこの人を幸せにするわ。絶対に」

新婚時代は輝いていた。しかし、年月が経つにつれ、夫婦の春は徐々に色褪せていった。

結婚3年目のある春、浩一の仕事が忙しくなり、残業が増えた。葵もパートを始め、家事のほとんどを一人でこなすようになった。桜が散る頃、葵は初めて夫に強く訴えた。

「浩一さん、最近全然話してくれないじゃない。私だって寂しいのよ」

それ以降、夫婦の会話は減少し、セックスも義務的なものへと変わっていった。

結婚5年目の春、夫婦の溝は決定的に深くなった。浩一は昇進に集中し、葵の存在を「家庭の安定装置」としてしか見ていないように感じられた。葵がはっきり不満をぶつけても、「君は強いから大丈夫だろ」と返されるだけだった。

そして2年前の春、葵が子供を望んだことが、夫婦関係に最後の影を落とした。

「浩一さん、私たちに子供を。家族としてちゃんと……」

浩一は重いため息をついた。

「わかった。子作りのために、頑張ろうか」

それ以降、夫婦の営みは完全に「義務」化した。月に一度、浩一が無表情で告げる夜だけ、セックスが行われるようになった。

その夜も、浩一が遅く帰宅し、寝室で声をかけた。

「葵、今夜だな。早く済ませよう」

葵は胸に重い塊を感じながら頷いた。

「ええ、そうね。早く終わらせましょう」

ベッドに入ると、浩一はパジャマを脱ぎ、葵のネグリジェを捲り上げた。キスもなく、胸を軽く触るだけの愛撫で済ませ、すぐに脚を広げさせた。

「入れるよ」

浩一の声は感情がこもっていなかった。葵は脚を開き、夫を受け入れた。浩一は単調なリズムで腰を動かし、数分で果てた。

葵は一人、天井を見つめ、深く息を吐いた。

(私は何のためにこの結婚を続けてきたのだろう……。過去のトラウマを埋めてくれるはずだった浩一さんが、こんな冷たい義務の相手になるなんて。気が強い仮面の下で、本当はMのような弱い部分がある自分を、誰にも見せたくない。でも、心はもう限界に近い。この虚しさ、どうしたらいいの?)

朝、葵は桜の花びらが舞う道を歩いて店に向かった。

ある日の午後、店長が新しい正社員を紹介した。

「柚木さん、今日から佐々岡尚人くんが正社員として入る。24歳だ。指導をよろしく」

現れた尚人は、細身の青年だった。

「はじめまして、佐々岡尚人です。よろしくお願いします、柚木さん」

葵は彼をしっかり見据えた。

「ええ、佐々岡君。しっかり働いてちょうだい」

尚人は入社初日から、葵のもとで仕事を教わった。品出しの効率的な方法、レジの特殊操作、在庫管理のコツなど、葵はきっぱりとした口調で丁寧に指導した。

「ここはこうやって棚に詰めるの。無駄な動きを減らしなさい」

「はい、わかりました。柚木さんの教え方、すごくわかりやすいです」

閉店後のバックヤードで、尚人が声をかけた。

「柚木さん、まだ残っていたんですね。手伝います」

「……ありがとう。でも、もう終わるわ。一人で大丈夫よ」

尚人近くの棚に手を伸ばしながら作業を進め、業務的な話の後、少し遠慮がちに切り出した。

「柚木さん、すみません。急にですが……今後のシフトや業務連絡で、LINEを交換させてもらえませんか? 店長からも『柚木さんに確認しながら進めてくれ』と言われているんです。僕が何かミスしたときにすぐ連絡できるように……」

葵は一瞬、手を止めた。切れ長の目がわずかに細くなる。

「……必要かしら。佐々岡君、まだ入ったばかりでしょう? 店内の内線で十分じゃないの」

彼女の声にはわずかな渋りが混じっていた。プライベートな連絡先を若い男性に教えることに、抵抗を感じていたのだ。過去のトラウマが、男性との距離感を敏感にさせていた。

尚人は真剣な目で頭を下げた。

「お願いします。業務連絡のためだけにします。万が一の緊急時にも困るので……」

葵はため息を小さく吐き、しばらく沈黙した後、渋々スマホを取り出した。

「……仕方ないわね。業務連絡のためだけよ、佐々岡君。変なメッセージは送らないで」

QRコードを表示すると、尚人は素早く自分のスマホで読み取り、連絡先を登録した。葵も最小限の情報で尚人を追加した。

連絡先を交換した後、尚人はさらに少し強引に続けた。

「実は来週の土曜日、店長が新入社員歓迎を兼ねて簡単な食事会を企画しているんです。柚木さんにも来てほしいと……。僕もぜひ柚木さんに来てほしいなって、申し訳ないですが」

葵は眉を寄せたが、店長の名前が出た以上、完全にはねつけるのも気まずかった。

「わかったわ。少しだけ顔を出す程度なら……。時間と場所は後で連絡ちょうだい」

家路を歩きながら、葵はスマホに届いた尚人からのシンプルな挨拶メッセージを見て、小さく息を吐いた。

(佐々岡君……少し強引だったわね。でも、ただの集まり。私はまだ、全くその気なんてない……)

春の夜風が、葵のセミロングの髪を優しく揺らした。過去のトラウマと抑圧されたM体質が、ゆっくりと目覚めようとしていた。


第2章 触れ合う影

土曜日の夜、駅近くの居酒屋の個室は賑やかだった。葵も約束通り顔を出していた。

葵はセミロングの髪を下ろし、シンプルなブラウスと膝丈のスカート姿で席に着いた。Dカップの胸元がやや強調され、切れ長の目にはいつもの強気な表情を浮かべていたが、心の中は複雑だった。

尚人は自然に葵の隣の席を確保し、積極的に話しかけてきた。酒が進むにつれ、葵は少しだけ本音を零した。

「夫とは……もう冷めきってるの。子作りのためだけに月イチで抱かれるだけ……」

尚人の目が熱を帯びた。

一次会が終わった後、尚人は葵を家まで送ると言い張った。タクシーの中で、葵の肩にそっと手を置き、マンション前に着いた。

「そこまで送ります」

葵は少し警戒しながらも、エントランスまで一緒に上がってしまった。

「ここで大丈夫、ありがとう」

マンションの部屋の前で鍵を開けようとした瞬間、尚人は素早く葵の腕を掴み、部屋の中に押し入った。

「佐々岡君……! 何してるの!? 出てって!」

葵は強く抵抗し、尚人の胸を両手で必死に押し返した。声が震え、切れ長の目が怒りと動揺で潤んでいた。

「やめて! 私は結婚してるのよ! 夫がいるの! 触らないで!」

尚人はドアを後ろ手で閉め、葵を玄関の壁に押し付けた。葵は激しく抵抗し、肩を押し、膝で彼の体を蹴ろうとした。

「離して……! 佐々岡君、許さないわよ! こんなこと……最低……!」

しかし尚人は力で圧倒し、葵の細い腰を抱き寄せ、顎を強引に固定した。

「柚木さん……我慢できない」

「いやっ……! やめて……!」

葵が激しく首を振り、唇を固く閉じて拒否した瞬間、尚人は容赦なく唇を重ねた。最初は優しく、しかしすぐに激しくなるキス。葵は唇を固く閉ざし、顔を背けようとしたが、尚人はさらに深く唇を押し付け、舌で強引に割り込もうとした。

「んんっ……! む……っ! 離して……!」

尚人の熱い舌が葵の唇の隙間をこじ開け、口腔内に侵入した。ねっとりと絡みつき、葵の舌を強引に吸い上げ、唾液を混じり合わせる濃厚なディープキス。キスは長く続き、尚人の息が葵の口内に流れ込む。葵の抵抗が徐々に弱まる中、尚人は腰を押しつけ、硬く勃起した股間を葵の下腹部に強く押し当てた。

熱く硬い塊が、葵のスカート越しにはっきりと感じられた。脈打つようなその感触に、葵の体がびくりと震えた。

(あ……硬い……佐々岡君の……こんなに硬くなって……私に欲情してる……)

葵は激しく抵抗しながらも、心の奥底でMの自分が喜んでいることに気づき、激しい自己嫌悪と興奮が混じり合った。

(ダメ……こんなの、感じちゃ……過去の先輩のときと同じ……乱暴に犯される感覚が……体が熱くなって、下が濡れてる……私は本当にMなんだ……夫にはない、この若い逞しさ……嬉しい……いやっ、嬉しいなんて……!)

尚人はキスを続けながら、硬くなった股間を葵の体に何度も押しつけ、腰を軽く動かした。葵のDカップの胸が激しく上下し、セミロングの髪が乱れる。長い濃厚なキスが続き、ようやく唇が離れたとき、葵は荒い息を吐き、涙目で睨みつけた。唇が腫れ、糸を引くほどの唾液が唇の端から垂れていた。

「……佐々岡君……最低……出て行って……もう二度と……近づかないで……」

尚人は息を乱しながらも、満足げに微笑んだ。

「柚木さんの唇、すごく甘くて柔らかかった……また、触れたい」

葵は乱れた髪を直し、尚人を部屋から追い出した。ドアを閉めると、その場に崩れ落ち、膝を抱えた。

(どうして……部屋の中であんな濃厚なキスを……。夫以外に唇を奪われて、硬くなったものを押しつけられて……体が熱くて、下半身が疼いて……過去のトラウマが蘇って、私が嬉しがってる……)

強気な仮面の下で、葵の抑圧されたM体質が、尚人によって激しく刺激され始めていた。

あとがき

ここまで読んでくれてありがとう。

強気だった柚木葵が、ここまで落ちるとは思わなかった。

六章では特に、完落ちした彼女を一番淫らに書いた。おねだりが止まらず、精液を浴びるたびに悦ぶ姿は、書いていて息が荒くなるほどだった。

もう夫の存在は、比較対象でしかない。

葵はそれを知りながら、尚人の精液を求め続けている。

次はもっと長く、もっと多く、彼女を精液で満たしてあげたい。

また会おう。

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