表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
童話っぽい短編集  作者: 如月ふたば


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

8/13

月と狼

 ある妖しい光がうつくしい月の夜のことです。


 自分の森に誰かが入ってきたと気づいた狼。

 彼は侵入者に近寄ります。


 すると侵入者である人間は言いました。

 「ち、違うんです!

 満月の夜にあいつが大猿になると聞いて」

 そう(せわ)しなく視線を動かした後に、指さしたのは1匹で遊ぶ猿。


 「だ、だから僕は悪くないんです」

 そう言って狼の元から素早く走り去っていきました。


 狼は小さく首を振りました。


 そしてふと思ったのです。


 我が森でわたしが1晩もの間、たった1匹の猿を見て過ごすのも悪くなかろう。

 彼は伏せをし、前足十時に重ねその上に顎を乗せ、のんびりと猿を眺めました。


 長い長い夜。

 うっかりと狼はウトウトしている隙に、陽が昇ってきた様です。


 彼はうーんと体を伸ばすために伏せから起き上がり後ろ足に重心をかけました。


 するとどうでしょう。

 狼が見た不思議な光景。

 彼の毛むくじゃらの前足の先にあるのは人間のように生えた指。


 ……



 その夜以降の満月の夜毎に、「狼の森」から2本足の生き物が、とある人間を探すために歩き出したそうです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ