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童話っぽい短編集  作者: 如月ふたば


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5/5

おかしな城

 ケーキが大好きな少女が、お菓子の城があると知りました。


 翌朝小雨の中、彼女は「あっちかな?どこだろう」とお出かけ。

「お城、お城」というものの、何処にあるかも知りません。


 しかし願いが突然叶い、晴れ間に出てきた白いお城。

 ホイップクリームの壁にウエハースの屋根。


 彼女のために板チョコの扉は、どんどん開いていきます。

 お城が「こっちだよ、こっちだよ」と案内してくれているよう。


 辿り着いた部屋には、クッキーのカウンターテーブルにマカロンの椅子。

「さぁ、座って」とでも言うようにマカロン自ら下がりました。


 恐る恐る座ると、壁際のクッキーがベルトコンベアのようにウイーンとかすかな音を立て動き出します。

 流れてきたのはイチゴのショートケーキにキウイのショート。

 一緒に乗ったホイップクリームと真っ赤なサクランボが目をひくプリンなど。


 少女は大好きなイチゴのショートケーキに手を伸ばしました。

「せっかくこんなにケーキが沢山あるのに」と流れていくケーキを見つめながら選んだショートにフォークを入れます。


 一口パクリ、すぐにでも次を食べようとするも、食べ差しの物は無くなっています。

「もう少し食べたかったのに」

 彼女がそう思うと同時に、また動き出したベルトコンベアには新しいイチゴのショートやキウイのショート、イチゴのタルトが並んでいます。


 ホイップクリームが美味しかったからもう一度イチゴのショートケーキを選びました。

 するとやはり一口食べると目の前から消えてしまいます。


「速くわたしを選んでよ」とばかりに、彼女が一口食べるたびに食べたものは消え新しい白いお菓子が流れてくるのです。

 時には大福も流れてきました。ホワイトチョコレートも板状で出てくることだってありました。


 しかし彼女がクリームが乗ったケーキばかり選ぶからでしょう。

 どんどん流れてくるの白いケーキだけになりました。


 そんな頃には少女のお腹もぱんぱんになり始めています。

 

 パパとママの顔が思い浮かび「そろそろ帰らなきゃ」と気付く彼女。


 背後から聞こえてきた音は、パタンと扉が閉まる音でした。

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