第六話 逆ギレ放火で首都炎上! ヤバいアレが見つかる!
虎牢関で、劉備ブラザーズに最強の呂布が撃退された!
このニュースは、董卓にとって、まさに青天の霹靂!
「な、なんだとぉぉぉ!? あの呂布が、田舎の三兄弟に負けただとぉ!?」
董卓、ブチギレ! 屋敷の調度品をボカスカ蹴り飛ばす!
「おのれ連合軍め! こうなったら…!」
追い詰められた董卓が取った行動は、まさかの…
「都、燃やしちゃえ☆ そして、もっと守りやすい長安に引っ越すぜ!」
はぁ!?!?
部下たちも「え、マジすか!?」ってドン引き。
でも、逆らったら殺されるから、誰も止められない!
董卓は、無理やり皇帝の献帝や貴族たちを拉致し、西の都・長安への強制引っ越しを開始!
そして、出発する前に、兵士たちに命令!
「洛陽の街、ぜーんぶ燃やしちまえ! 金目の物は、根こそぎ奪え! 逆らうヤツは、皆殺しだ!」
ゴオオオオオオオオオ!!!
栄華を誇った漢王朝の首都・洛陽は、董卓軍によって火の海に!
美しい宮殿も、民家も、歴史的な建物も、すべてが紅蓮の炎に包まれる!
「ぎゃあああ!」「助けてー!」
阿鼻叫喚! まさに地獄絵図!
董卓軍は、火事場泥棒みたいに略奪の限りを尽くし、多くの民衆が犠牲になった…。
マジで外道! 董卓、悪魔すぎる!
一方、反董卓連合軍は、ようやく洛陽に到着!
しかし、彼らを待っていたのは、栄光の首都ではなく、燃え盛る廃墟だった…。
「な…なんだこれは…!?」
総大将の袁紹も、曹操も、言葉を失う。
「董卓め…! ここまでやるか…!」
連合軍の兵士たちの間にも、怒りと、そして、ちょっと「もう、どうでもよくね?」みたいな空気が流れ始める。
とりあえず、連合軍は燃え盛る洛陽の消火作業を開始。
そんな中、一人の男が、何かを探して燃え跡をウロウロしていた。
その男は、孫堅。字は文台。
「江東の虎」と呼ばれる、勇猛果敢なアツいオヤジ! 今回の連合軍でも、一番乗りで洛陽に入った功労者だ。
部下「孫堅様、何を探しておられるのですか?」
孫堅「うむ…何か、こう…キラッ☆と光る、スゴイお宝がないかと思ってな!」
(このオヤジ、火事場泥棒狙いかよ…)とは部下も言えない。
孫堅は、焼け落ちた宮殿の、古井戸のあたりを捜索していた。
すると…
キラリ…!✨
井戸の底で、何か五色の光を放つモノを発見!
「おおっ!? あれはなんだ!?」
部下に命じて、井戸から引き揚げさせてみると…
出てきたのは、なんと!
「受命于天 既壽永昌(天命を受け、末永く栄えよ)」
と刻まれた、四角いハンコ! しかも、角がちょっと欠けてて、金で補修してある!
「こ、これは…まさか…!! 皇帝の証、『伝国の玉璽』じゃないか!!!」
孫堅、大興奮! 手がブルブル震える!
玉璽っていうのは、皇帝だけが使える、超~特別なハンコ。これを持ってるヤツが、実質「次の天下人」って言われるほどの、マジでヤバいアイテム!
秦の始皇帝が作らせて、歴代の皇帝に受け継がれてきた、伝説の国宝!
(((これさえあれば…俺が、天下を取れる…!?)))
孫堅の心に、ドス黒い野望がムクムクと湧き上がってきた!
「お、おい! お前ら! 今見たことは、絶対に誰にも言うなよ! いいな!?」
孫堅は、部下たちに厳重に口止めし、玉璽をこっそり自分の懐に隠した。
キラッ☆(悪い笑顔)
連合軍の会議。
総大将の袁紹は、燃え落ちた洛陽を見て、すっかりやる気をなくしていた。
「うーん、董卓も長安に行っちゃったし、もう追うの、めんどくさくね?」
「いやいや、袁紹殿! ここで追撃をやめてどうするんですか!」
熱血漢の曹操が、猛反対!
「今こそ、董卓を完全に叩き潰すチャンスでしょうが! グズグズしてたら、またヤツが勢力を盛り返しますよ!」
しかし、他の諸侯たちも、なんかもうグダグダモード。
「うーん、でも洛陽も焼けちゃったし…」
「ぶっちゃけ、うちの兵糧、もうヤバいんだよね…」
「そろそろ地元に帰りたいなー、なんて…」
目標だった董卓が逃げちゃったことで、連合軍の結束は、急速に崩れ始めていた。
孫堅も、内心(早く地元に帰って、玉璽パワーで独立したいぜ…!)と思っていたので、適当なことを言って会議をやり過ごす。
「あー、そうですねぇ…まぁ、無理は禁物というか…体調もちょっと悪いんで、俺、先に帰りますわ!」
サササッ…!
「はぁ!? 孫堅殿、抜け駆けかよ!」
「おい、待て!」
曹操が引き止めようとするが、孫堅は聞く耳を持たない。
これがキッカケで、他の諸侯たちも、
「じゃあ、俺も…」
「うちも、そろそろ…」
と、次々に「解散!」ムードに。
「貴様らーーー!! それでも漢の忠臣かーーー!!!」
曹操の怒りの叫びもむなしく、あれだけ勢いのあった反董卓連合軍は、あっけなく空中分解!
みんな、自分の領地に帰っていってしまった…。
「…くそっ! 所詮、烏合の衆(うごうのしゅう:寄せ集めの軍隊)だったか…!」
曹操は、天を仰いで嘆いた。
一方、こっそり玉璽を持ち帰ろうとしていた孫堅。
しかし、世の中に秘密はない!
孫堅軍の一人が、こっそり総大将の袁紹にチクっていた!
「袁紹様…実は、孫堅のヤツ、玉璽をネコババしましたぜ…」
「な、なんだとぉぉぉ!?」
袁紹、激怒!
「孫堅! 待ちやがれ! 玉璽を置いていけーー!!」
孫堅軍の帰り道に、待ち伏せをかける!
「裏切り者め!」「玉璽を渡せ!」
袁紹軍 VS 孫堅軍!
さっきまで仲間だったはずなのに、いきなり戦闘開始! ドンパチ!
孫堅も「バレたか! クソッ!」と応戦!
「江東の虎」の異名は伊達じゃない! 袁紹軍を蹴散らして、なんとか包囲を突破!
しかし、この一件で、孫堅と袁紹の間には、絶対に消えない深い溝ができてしまった…。
そして、孫堅が持ち帰った「玉璽」は、これから先、さらなる混乱と戦いを引き起こす、まさに「呪いのアイテム」となっていくのだった…。
董卓の暴走、連合軍の崩壊、そして玉璽の発見…。
乱世は、ますます混沌の度を深めていく!
劉備たちの未来は? 曹操の野望は? そして、孫堅の運命は!?
(続く!)
第七話 昨日の友は今日の敵!? 白馬の貴公子、颯爽登場! そして…悲劇の虎
次回をお楽しみに!